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公開番号2024118204
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024505
出願日2023-02-20
発明の名称印刷システム、情報処理装置およびジョブ設定方法
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B65H 45/30 20060101AFI20240823BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】版面などのシートよりも分厚いシートを表紙に用いて中綴じ印刷を行う場合に表紙の背の部分のトナー剥がれを抑制する。
【解決手段】印刷ジョブの設定に係るユーザの操作を受け付けて印刷ジョブに係る指示を行うドライバと、その指示に基づいて、表紙または合紙の少なくとも何れかを挿入し印刷する表紙/合紙印刷を行う印刷ユニットと、前記指示に基づいて、表紙を中折りして中折り印刷された他の用紙を挟んで冊子にする冊子作成処理を行う冊子作成ユニットと、前記指示に基づいて、中折りされる前の表紙の中折りされるべき位置に下処理として線状の曲がり目または折れ目を付ける処理を行う下処理ユニットと、を備える印刷システム。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
印刷ジョブの設定に係るユーザの操作を受け付けて印刷ジョブに係る指示を行うドライバと、
前記指示に基づいて、表紙または合紙の少なくとも何れかを挿入し印刷する表紙/合紙印刷を行う印刷ユニットと、
前記指示に基づいて、前記表紙を中折りして中折り印刷された他の用紙を挟んで冊子にする冊子作成処理を行う冊子作成ユニットと、
前記指示に基づいて、前記中折りされる前の表紙の前記中折りされるべき位置に下処理として線状の曲がり目または折れ目を付ける処理を行う下処理ユニットと、
を備える印刷システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記下処理は、表紙以外の用紙には前記曲がり目または折れ目を付けないようにするものである請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷ユニット、前記冊子作成ユニットおよび前記下処理ユニットは、一体に構成され、または少なくとも何れかのユニットが他のユニットと接続されて動作する別体のユニットとして構成されている請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記下処理ユニットは、前記曲がり目または折り目をつける下処理と異なる処理を択一的に実行可能であり、
前記下処理ユニットが前記下処理と異なる処理を行うように設定されている場合、前記下処理ユニットと表紙/合紙印刷との組み合わせを受け付けないようにする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記下処理ユニットは、処理を行う表紙の一方の側から凸状部を有する部材を、他方の側から可撓性の部材を当て表裏を挟むことにより前記曲がり目または折り目を付けるものであって、
前記印刷ジョブは、前記下処理ユニットに1回以上前記表紙を挟む動作を行わせる請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記印刷ジョブは、前記下処理ユニットに前記表紙の中折り位置とその近傍の1以上の箇所に曲がり目または折り目を付ける動作を行わせる請求項4に記載の印刷システム。
【請求項7】
ユーザに操作画面を提供する操作部と、
前記表紙/合紙印刷と前記冊子作成処理の組み合わせが設定された場合、表紙のみに前記下処理ユニットによる下処理を行う旨のメッセージを前記操作部に表示させる通知制御部と、
をさらに備える請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
印刷に用いる用紙が厚紙か否かを示す用紙種類であって、ユーザにより設定されるかまたは検出された用紙種類を格納する記憶部をさらに備え、
前記ドライバは、前記表紙/合紙印刷と前記冊子作成処理とが組み合わされた印刷ジョブにおいて、表紙に用いる用紙の用紙種類が厚紙の場合に限り、前記下処理ユニットに表紙に曲がり目または折れ目を付ける処理を行わせる請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記冊子作成ユニットによる冊子作成処理が、表紙および用紙を中折りするだけの処理と、表紙および用紙を中折りして中折りの部分をステープルする処理の何れかである請求項1に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記冊子作成ユニットが、表紙を含む用紙を中折りして綴じる中綴じユニット、または表紙以外の用紙を1組以上中折りし、1組以上の中折された用紙に中折りした表紙を付ける製本ユニットである請求項1に記載の印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、設定に応じて表紙または合紙の少なくとも何れかを挿入する印刷と中綴じの印刷が設定可能な印刷システム、情報処理装置およびジョブ設定方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、製本印刷を自動化する機能を備えた画像形成装置が登場している。複雑な仕上げ処理を伴う多量の印刷を短時間で行うものが市場に受け入れられている。そのような画像形成装置は、種々の周辺装置が接続されることもある。
例えば、搬送されたシートの第1面に筋状の折り溝を形成する折り溝形成手段と、折り溝形成手段により折り溝が形成されたシートを折り溝に沿って折る折り手段を備えるシート処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。製本処理の際、シート処理装置では、複数のシートを束状にまとめた後、シート束を中綴じし、中綴じしたシート束を中央部で2つ折りにする。この2つ折りの際、シート束の厚さによって折りが不十分であることがある。また、厚いシートを折った際には、背表紙にひび割れが生じる場合がある。このため、シート束を2つ折りする等の折り処理を行う前に、シートの折り部に予め筋状の溝である折り筋を入れるのが折り溝形成手段である。
特許文献1によれば、筋入れ処理されたシートが処理トレイへと搬送される際、シートは処理トレイ上の既積載シートと接触しながら搬送される。その場合、シートの第1面と反対側の第2面に、筋入れ処理に伴う凸部が形成され、処理トレイに搬送される際、シートに形成された凸部に次シートの先端が引っ掛かり、シートの整合不良や紙詰まりが発生する場合がある。その問題を解決するために、特許文献1では、筋入れ処理に伴って第2面に生じた凸部を潰す潰し手段を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-227236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、シート束が分厚すぎると中折りが不十分となるが、そのために各シートに折り溝を付けると別の弊害が生じる。しかし、通常の印刷シートは用紙が薄く、すべてのシートに折り溝を形成しなくとも中折りができる。また、中折りがうまくできない程の分厚さになると、中綴じの仕上がりが美しくなくなったり、中綴じが外れやすくなったりするといった別の問題が生じる。無理に中綴じをするよりも中綴じ以外のとじ方、例えば平綴じ、無線綴じなどにする方がうまくいく場合が多い。
【0005】
ただし、シート束がそれほど分厚いものでなくても、表紙に厚紙を用いた場合、印刷された表紙の背の部分や背と平(ひら)の間の曲げの部分のトナーが使用に伴って剥がれることがあるのを発明者は経験した。
本開示は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、分厚いシートを表紙に用いて表紙を中折りする印刷の場合に表紙の背の部分のトナー剥がれを抑制する手法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、
印刷ジョブの設定に係るユーザの操作を受け付けて印刷ジョブに係る指示を行うドライバと、前記指示に基づいて、表紙または合紙の少なくとも何れかを挿入し印刷する表紙/合紙印刷を行う印刷ユニットと、前記指示に基づいて、前記表紙を中折りして中折り印刷された他の用紙を挟んで冊子にする冊子作成処理を行う冊子作成ユニットと、前記指示に基づいて、前記中折りされる前の表紙の前記中折りされるべき位置に下処理として線状の曲がり目または折れ目を付ける処理を行う下処理ユニットと、を備える印刷システムを提供する。
【0007】
また、異なる観点から本開示は、
印刷ユニット、冊子作成ユニットおよび下処理ユニットを備えた画像形成装置に印刷ジョブを実行させるドライバがインストールされた情報処理装置であって、印刷された用紙を前記冊子作成ユニットを用いて中折りする中折り印刷に係る設定と、表紙/合紙印刷に係る設定とを前記操作画面で受け付け、前記表紙/合紙印刷が選択された状態では前記下処理ユニットを用いて表紙に線状の曲がり目または折り目をつける下処理と前記中折り印刷とを組み合わせる設定を受け付けるが、前記表紙/合紙印刷が選択されない状態では前記下処理と前記中折り印刷とを組み合わせる設定を受け付けない情報処理装置を提供する。
【0008】
さらに、異なる観点から本開示は、
印刷ジョブの設定に係るユーザの操作を受け付けるステップと、受け付けた設定に基づき印刷ユニットに、表紙または合紙の少なくとも何れかを挿入し印刷する表紙/合紙印刷を指示するステップと、前記設定に基づき冊子作成ユニットに、前記表紙を中折りして中折り印刷された他の用紙を挟んで冊子を作成するように指示するステップと、前記設定に基づき下処理ユニットに、前記中折りされる前の表紙の前記中折りされるべき位置に下処理として線状の曲がり目または折れ目を付ける処理を行うように指示するステップとを備えるジョブ設定方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示による印刷システムにおいて、ドライバは表紙の中折り位置に下処理として線状の曲がり目または折れ目を付ける処理を下処理ユニットに行わせるので、分厚いシートを表紙に用いて中綴じ印刷を行う場合に表紙の背の部分のトナー剥がれを抑制できる。
本開示による情報処理装置およびジョブ設定方法も同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示に係る印刷ユニット、中綴じユニットおよび下処理ユニットを備えて印刷ジョブを実行する装置の一例として正面の斜め左側から見た複合機の外観を示す説明図である。
図1に示す複合機およびその複合機と通信可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す複合機で作成された中綴じの冊子の例を示す斜視図である。
本開示に係る中綴じされた冊子の、綴じ方を示す断面図である。
本開示に係る平綴じされた冊子の、綴じ方を示す断面図である。
本開示に係る平綴じされた冊子の、図4Bと異なる綴じ方を示す断面図である。
本開示において表紙/合紙および中綴じが組み合わされた場合の印刷の流れを示す説明図である。
図1に示す下処理ユニットが用紙に折り目を付ける動作を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示されるプリンタドライバ画面のステープルの設定項目に係る選択肢の例を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示されるプリンタドライバ画面のパンチの設定項目に係る選択肢の例を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示されるプリンタドライバ画面のパンチの設定項目に係る選択肢の図8と異なる例を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示されるプリンタドライバ画面の挿入機能の設定項目に係る選択肢を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示される表紙/合紙の詳細設定画面の例を示す説明図である。
図2のPC操作部に表示される中綴じと多穴パンチ/折り目の設定が組み合わされた状態の例を示す説明図である。
図12のプリンタドライバ画面で、インフォメーションアイコンが操作された場合に表示するメッセージの例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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