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公開番号2024118127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024386
出願日2023-02-20
発明の名称イソプレンの製造方法
出願人コスモ石油株式会社,国立大学法人静岡大学
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類C07C 5/333 20060101AFI20240823BHJP(有機化学)
要約【解決課題】メチルブテンを原料に用いて、脱水素を行なうことにより、イソプレンを得るイソプレンの製造方法であり、イソプレンの収率が高いイソプレンの製造方法を提供すること。
【解決手段】メチルブテンを含有する原料と、遷移金属から選択される少なくとも1種の金属を含む脱水素触媒と、の接触を、硫化水素の存在下で行うことにより、該メチルブテンの脱水素反応を行い、脱水素反応物(A)を得るイソプレン合成工程を有することを特徴とするイソプレンの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
メチルブテンを含有する原料と、遷移金属から選択される少なくとも1種の金属を含む脱水素触媒と、の接触を、硫化水素の存在下で行うことにより、該メチルブテンの脱水素反応を行い、脱水素反応物(A)を得るイソプレン合成工程を有することを特徴とするイソプレンの製造方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記メチルブテンが、2-メチル-1-ブテン及び2-メチル-2-ブテンであることを特徴とする請求項1記載のイソプレンの製造方法。
【請求項3】
前記イソプレン合成工程における、前記メチルブテンに対する前記硫化水素の体積比(硫化水素/メチルブテン)が、0.1~3.0であることを特徴とする請求項1記載のイソプレンの製造方法。
【請求項4】
前記イソプレン合成工程における、前記脱水素反応の反応温度が500~700℃であることを特徴とする請求項1記載のイソプレンの製造方法。
【請求項5】
メチルブタンを含有する原料と、遷移金属から選択される少なくとも1種の金属を含む脱水素触媒と、の接触を、硫化水素の存在下で行うことにより、該メチルブタンの脱水素反応を行い、脱水素反応物(B)を得るメチルブテン合成工程と、
該脱水素反応物(B)から、メチルブテンを含有する回収処理物を分離し、メチルブテンを含有する回収処理物を得る分離工程と、
を有し、
該メチルブテンを含有する回収処理物を、前記イソプレン合成工程における前記メチルブテンを含有する原料として用いること、
を特徴とする請求項1記載のイソプレンの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メチルブテンを脱水素することにより、イソプレンを製造するイソプレンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
イソプレンは、工業的には合成ゴムの原料等に用いられている。イソプレンを製造する方法としては、エチレンクラッカーより排出されるC5留分から、イソプレンを抽出蒸留する方法が広く知られている。
【0003】
上記C5留分からイソプレンを回収した後の残渣には、2-メチル-1-ブテン、2-メチル-2-ブテン、3-メチル-1-ブテン等のメチルブテンが含まれており、メチルブテンは、脱水素すると、イソプレンになる化合物である。
【0004】
そこで、イソプレンの製造経路としては、上記C5留分からイソプレンを回収し、その残渣を得、得られる残渣に含まれるメチルブテンを原料に脱水素し、イソプレンを得る方法が考えられる。
【0005】
メチルブテンを脱水素してイソプレンを合成する方法としては、例えば、特許文献1に、イソアミレンを脱水素反応させることで、イソプレンを製造する方法であって、前記脱水素反応を、不活性ガス雰囲気下で、酸化亜鉛を主成分として含有する固体触媒を用いて行うイソプレンの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-151391号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記特許文献1では、2-メチル-1-ブテン又は2-メチル-2-ブテンを脱水素することにより、イソプレンが得られているものの、より一層高い収率が求められる。
【0008】
従って、本発明の目的は、メチルブテンを原料に用いて、脱水素を行なうことにより、イソプレンを得るイソプレンの製造方法であり、イソプレンの収率が高いイソプレンの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の本発明により解決される。
すなわち、本発明(1)は、メチルブテンを含有する原料と、遷移金属から選択される少なくとも1種の金属を含む脱水素触媒と、の接触を、硫化水素の存在下で行うことにより、該メチルブテンの脱水素反応を行い、脱水素反応物(A)を得るイソプレン合成工程を有することを特徴とするイソプレンの製造方法を提供するものである。
【0010】
また、本発明(2)は、前記メチルブテンが、2-メチル-1-ブテン及び2-メチル-2-ブテンであることを特徴とする(1)のイソプレンの製造方法を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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