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公開番号
2024117051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-28
出願番号
2023127199
出願日
2023-08-03
発明の名称
プロテオグリカンの製造方法および組成物
出願人
国立大学法人鳥取大学
,
一丸ファルコス株式会社
代理人
弁理士法人レクシード・テック
主分類
C07K
1/14 20060101AFI20240821BHJP(有機化学)
要約
【課題】 エンドトキシンを低減でき、かつ所定のプロテオグリカンの分子量を維持できる、プロテオグリカンの製造方法を提供する。
【解決手段】 本開示のプロテオグリカンの製造方法は、非イオン界面活性剤を用いて、動物組織由来のプロテオグリカンからエンドトキシンを低減する低減工程を含む。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
非イオン界面活性剤を用いて、動物組織由来のプロテオグリカンからエンドトキシンを低減する低減工程を含む、プロテオグリカンの製造方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記低減工程は、
前記非イオン界面活性剤と前記動物組織由来のプロテオグリカンとを含む共存系について、前記非イオン界面活性剤の曇点未満の温度から、前記曇点以上の温度に昇温し、前記非イオン界面活性剤を含む界面活性剤相を形成して、前記界面活性剤相に前記エンドトキシンを濃縮する濃縮工程と、
前記界面活性剤相以外の相を回収することにより、前記エンドトキシンが低減されたプロテオグリカンを回収する回収工程と、
を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記低減工程は、前記界面活性剤相と、前記界面活性剤相以外の相とを、分離する分離工程を含み、
前記回収工程では、前記分離後の前記界面活性剤相以外の相を回収する、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記界面活性剤相以外の相は、水相である、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記分離は、遠心分離による分離である、請求項3または4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記共存系は、前記非イオン界面活性剤のミセルを含み、
前記ミセルは、前記エンドトキシンを含む、
請求項2または3に記載の製造方法。
【請求項7】
前記低減工程に先立ち、前記非イオン界面活性剤と前記動物組織由来のプロテオグリカンとを接触させて、前記エンドトキシンを含む前記非イオン界面活性剤のミセルを形成する形成工程を含み、
前記濃縮工程では、前記ミセルから、前記界面活性剤相を形成して、前記界面活性剤相に前記エンドトキシンを濃縮する、請求項2または3に記載の製造方法。
【請求項8】
前記非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POEAE)系非イオン界面活性剤である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項9】
前記非イオン界面活性剤は、ポリエチレングリコール tert-オクチルフェニルエーテルである、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項10】
前記低減工程後のプロテオグリカンのピークトップ分子量は、30万~130万である、請求項1または2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プロテオグリカンの製造方法および組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
再生医療市場では、シート構造の再生医療用組織が主流である。しかしながら、前記シート構造の組織では、3次元構造を有する組織の再生は困難である。このため、前記3次元構造の組織の誘導が試みられている。前記3次元構造の組織を構築するにあたり、生体内と同様の細胞間クロストークおよび細胞外マトリックスの構造の再現が難しいという課題が存在する。そこで、前記細胞外マトリックスの構造を再現可能な素材の開発が望まれている。
【0003】
また、再生医療用組織では、ヒト等の動物に用いるために、低エンドトキシン(内毒素)化および生物由来原料基準の承認が必要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
赤木隆美, and 明石満. "細胞操作による三次元組織体構築と創薬研究・再生医療への応用." 薬剤学 76.5 (2016): 294-300.
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/018524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、前記細胞外マトリックスには、プロテオグリカンが豊富に存在することから、前記素材として、プロテオグリカンを使用できるのではないかとの着想を得た。そして、本発明者らは、プロテオグリカンを医療用に使用するために、塩基性有機溶媒を用いたエンドトキシン除去方法により、プロテオグリカン中のエンドトキシンの除去を行った。しかしながら、前記エンドトキシンの除去方法では、例えば、エンドトキシンが除去されるだけでなく、所定のプロテオグリカンの分子量を維持できない、という問題が生じた。
【0007】
そこで、本開示は、例えば、エンドトキシンを低減でき、かつ所定のプロテオグリカンの分子量を維持できる、プロテオグリカンの製造方法等の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本開示のプロテオグリカンの製造方法(以下、「製造方法」ともいう。)は、非イオン界面活性剤を用いて、動物組織由来のプロテオグリカンからエンドトキシンを低減する低減工程を含む。
【0009】
本開示の組成物は、動物組織由来のプロテオグリカンを含む組成物であって、
前記組成物は、プロテオグリカン及びエンドトキシンを含み、
前記組成物に対するエンドトキシン含有割合が4EU/mg以下である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、例えば、エンドトキシンを低減でき、かつ所定のプロテオグリカンの分子量を維持できる、プロテオグリカンの製造方法等の提供等ができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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