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公開番号
2024115884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-27
出願番号
2023021770
出願日
2023-02-15
発明の名称
建具用形材、建具及び建具用形材の製造方法
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E06B
5/16 20060101AFI20240820BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】一定の防火性能を得ること。
【解決手段】外召し合わせ框23Aは、流動状態で塗布されて硬化された第5框熱膨張性部材H25及び第6框熱膨張性部材H26と、予め成形された状態で装着された第7框熱膨張性部材H27とを備え、第5框熱膨張性部材H25、第6框熱膨張性部材H26、第7框熱膨張性部材H27は互いに同一の組成である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
流動状態で塗布されて硬化された塗布型熱膨張性部材と、予め成形された状態で装着された装着型熱膨張性部材とを備え、前記塗布型熱膨張性部材及び前記装着型熱膨張性部材が互いに同一の組成であることを特徴とする建具用形材。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
接着によって前記装着型熱膨張性部材が保持されていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項3】
押え部材によって前記装着型熱膨張性部材が保持されていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項4】
表面に開口する収容部が設けられ、前記装着型熱膨張性部材が前記収容部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項5】
前記収容部の開口縁部には、前記装着型熱膨張性部材の表面に対向配置される押え片が一体成形されていることを特徴とする請求項4に記載の建具用形材。
【請求項6】
前記塗布型熱膨張性部材及び前記装着型熱膨張性部材は、それぞれ湿気硬化型の樹脂材に膨張黒鉛を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか一つに記載された建具用形材を備えて枠状構造体が構成されていることを特徴とする建具。
【請求項8】
複数の形材を相互に連結することによって構成された枠状構造体を備える建具であって、
前記枠状構造体を構成する形材は、
流動状態で塗布されて硬化された塗布型熱膨張性部材を備える第一形材と、
予め成形された状態で装着された装着型熱膨張性部材を備える第二形材と
を含み、前記塗布型熱膨張性部材及び前記装着型熱膨張性部材が互いに同一の組成であることを特徴とする建具。
【請求項9】
表面に流動状態の熱膨張性部材を塗布して硬化させる工程と、
前記熱膨張性部材と同一の組成で予め成形された熱膨張性部材を装着する工程と
を含むことを特徴とする建具用形材の製造方法。
【請求項10】
表面に予め成形された熱膨張性部材を装着する工程と、
前記熱膨張性部材と同一の組成で流動状態の熱膨張性部材を塗布して硬化させる工程と
を含むことを特徴とする建具用形材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防火性を考慮した建具用形材、建具及び建具用形材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
昨今の建具には、高い防火性が要求されている。このため、建具には、枠や框、あるいはこれら枠や框の内部に設けられる補強材等の建具用形材として、表面に流動状態の熱膨張性部材を塗布して硬化させるようにしたものも提供されている。この種の建具では、火災時等において高温に晒されると、熱膨張性部材が加熱により膨張し、枠と框との間の隙間、あるいは枠や框の中空部が閉塞される。この結果、室内外において火炎の貫通口が生じる事態が防止され、防火性の向上を図ることができるようになる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-123920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表面に流動状態の熱膨張性部材を塗布するには、熱膨張性部材を貯留する設備、貯留された熱膨張性部材を塗布工程まで供給する設備、供給された熱膨張性部材を塗布するための設備等々、大型の設備を要する。このため、塗布型熱膨張性部材を取り扱うには、大きな作業スペースが必要となるばかりでなく、建具用形材を大量に製造することによって設備コストを回収する必要がある。従って、上述の条件をクリアすることが困難である場合には、予め成形された熱膨張性部材を装着することが行われている。
【0005】
ここで、例えば予め流動状態の熱膨張性部材が塗布された建具用形材に対して熱膨張性部材を追加する場合、熱膨張性部材を塗布した同じ工場内であれば、塗布したものと同一組成の熱膨張性部材が設けられることになる。しかしながら、熱膨張性部材を塗布した工場から搬出された後の建具用建材に対しては、予め成形された熱膨張性部材を接着したり、ポケット部等の収容部に挿入して設けることが行われることがあり、既に塗布された熱膨張性部材の組成と追加された熱膨張性部材の組成とが一致しない場合が生じ得る。この結果、工場内で熱膨張性部材が追加された建具用形材と、工場から搬出された後に熱膨張性部材が追加された建具用形材とでは、形状は同一であるものの互いに防火性能が異なる事態となるおそれがある。なお、上述の問題は、先に熱膨張性部材が装着された建具用形材に対して、流動状態の熱膨張性部材を塗布する場合にも同様に生じ得る。また、複数の建具用形材を備えた建具にあっては、異なる建具用形材の間において上述の問題が生じる場合があり得る。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、一定の防火性能を得ることのできる建具用形材、建具及び建具用形材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具用形材は、流動状態で塗布されて硬化された塗布型熱膨張性部材と、予め成形された状態で装着された装着型熱膨張性部材とを備え、前記塗布型熱膨張性部材及び前記装着型熱膨張性部材が互いに同一の組成であることを特徴とする。
【0008】
また本発明に係る建具は、複数の形材を相互に連結することによって構成された枠状構造体を備える建具であって、前記枠状構造体を構成する形材は、流動状態で塗布されて硬化された塗布型熱膨張性部材を備える第一形材と、予め成形された状態で装着された装着型熱膨張性部材を備える第二形材とを含み、前記塗布型熱膨張性部材及び前記装着型熱膨張性部材が互いに同一の組成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、塗布型熱膨張性部材及び装着型熱膨張性部材が互いに同一の組成であるため、熱膨張性部材を設ける場所や条件に関わらず、一定の防火性能を有した建具用形材及び建具を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の下枠を拡大した縦断面図である。
図1に示した建具の障子を構成する建具用形材の横断面図である。
図1に示した建具の障子を構成する建具用形材の縦断面図である。
建具用形材の要部を示すもので、(a)は建具用形材の収容部に装着型熱膨張性部材を収容した直後の断面図、(b)は建具用形材の収容部に収容した装着型熱膨張性部材の脱落防止処理を実施した状態の断面図である。
建具用建材の要部を示すもので、(a)は建具用形材の表面に押え部材を介して装着型熱膨張性部材を保持させた第1例の断面図、(b)は建具用形材の表面に押え部材を介して装着型熱膨張性部材を保持させた第2例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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