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公開番号2024113907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019179
出願日2023-02-10
発明の名称雌端子、端子ユニットおよび雄端子
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H01R 13/187 20060101AFI20240816BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】大電流化への対応が必要な場合でも、雌端子の大型化を抑制しつつ弾性接触片の雄端子への追従性や接圧を確保できる、雌端子を開示する。
【解決手段】雌端子10が、第1壁部18および第2壁部20を含む本体部22と、第1壁部18に設けられる第1接点24と、第2壁部20に組み付けられており、本体部22よりも薄い板厚を有し、第1壁部18に向かって突出して第2壁部20側に弾性変形可能であり第2接点26を有する弾性接触片28と、第2壁部20に組み付けられており、雄端子12における雄端子挿入隙間16への圧入時において、弾性接触片28を第1壁部18側に向かって付勢する押圧ばね30と、を備え、弾性接触片28の第2接点26は、雄端子挿入隙間16に圧入された雄端子12に対して、弾性接触片28の第1壁部18側への弾性復帰力および押圧ばね30の付勢力により雄端子12に圧接され、雄端子12を第1接点24に押圧する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
雄端子が圧入されて配置される雄端子挿入隙間を隔てて対向配置された第1壁部および第2壁部を含む本体部と、
前記第1壁部に設けられて前記第2壁部に向かって突出する第1接点と、
前記第2壁部に組み付けられており、前記本体部よりも薄い板厚を有し、前記第1壁部に向かって突出して前記第2壁部側に弾性変形可能であり第2接点を有する弾性接触片と、
前記第2壁部に組み付けられており、前記雄端子における前記雄端子挿入隙間への圧入時において、前記弾性接触片を前記第1壁部側に向かって付勢する押圧ばねと、を備え、
前記弾性接触片の前記第2接点は、前記雄端子挿入隙間に圧入された前記雄端子に対して、前記弾性接触片の前記第1壁部側への弾性復帰力および前記押圧ばねの付勢力により前記雄端子に圧接され、前記雄端子を前記第1接点に押圧する、雌端子。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記雄端子挿入隙間へ圧入される前記雄端子は、圧入方向に交差する板幅方向の両側に、前記雄端子の板厚方向の一方側に傾斜する一対の傾斜部を有するものであり、
前記第1壁部は、前記雄端子の前記板厚方向の他方側の面に対向し、前記雄端子の前記一対の傾斜部に沿ってそれぞれ傾斜する一対の第1傾斜側縁部を有し、前記各第1傾斜側縁部には、前記第1接点が設けられており、
前記第2壁部は、前記雄端子の前記板厚方向の前記一方側の面に対向し、前記雄端子の前記一対の傾斜部に沿ってそれぞれ傾斜する一対の第2傾斜側縁部を有し、前記各第2傾斜側縁部には、前記弾性接触片が配置されており、
前記押圧ばねは、前記板幅方向の一方側に配置された前記弾性接触片を前記板幅方向の前記一方側に位置する前記第1傾斜側縁部に向かって付勢する第1ばね部と、前記板幅方向の他方側に配置された前記弾性接触片を前記板幅方向の前記他方側に位置する前記第1傾斜側縁部に向かって付勢する第2ばね部と、を有する、請求項1に記載の雌端子。
【請求項3】
前記本体部の前記雄端子挿入隙間の先端側には、前記雄端子挿入隙間に連続する雄端子挿入口が設けられており、
前記弾性接触片は、前記第2壁部に組み付けられる第1組付部に支持されており、
前記第1組付部は、前記雄端子挿入口側の前記第2壁部の外面に載置される第1ベースと、前記第1ベースから前記第1壁部側に向かって突出して前記雄端子挿入口を構成する前記第2壁部の端面に対向配置される第1連結板部と、を有し、
前記弾性接触片は、前記第1連結板部の突出縁部に片持ち梁状に連結されて前記雄端子挿入隙間の内方および前記第1壁部側に突出している、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項4】
前記第1組付部の前記第1連結板部は、前記第2壁部の前記雄端子挿入口側の前記端面に対して溶接されている、請求項3に記載の雌端子。
【請求項5】
前記第1組付部は、前記一対の第2傾斜側縁部のそれぞれの前記雄端子挿入口側の端面に対向配置される一対の前記第1連結板部を有し、
前記一対の第1連結板部のそれぞれの前記突出縁部に前記弾性接触片が片持ち梁状に連結されており、前記一対の弾性接触片は、前記第1ばね部と前記第2ばね部とによって各別に前記第1傾斜側縁部に向かって付勢されている、請求項2に係属する場合の請求項3に記載の雌端子。
【請求項6】
前記第1組付部および前記第2壁部の両対向面の一方には、弾性変形可能な第1ロック爪を有し、前記第1組付部および前記第2壁部の両対向面の他方には、第1ロック穴を有し、
前記第1ロック爪が弾性変形することにより前記第1組付部の前記第2壁部への組み付けが許容され、前記第1ロック爪が弾性復帰して前記第1ロック穴に嵌合することで、前記第1組付部が前記第2壁部に対して離脱不能に組み付けられる、請求項3に記載の雌端子。
【請求項7】
前記本体部の前記雄端子挿入隙間の基端側には、前記雄端子挿入隙間に連続する後方開口部が設けられており、
前記押圧ばねは、舌片形状を有するとともに、前記第2壁部に組み付けられる第2組付部に支持されており、
前記第2組付部は、前記後方開口部側の前記第2壁部の外面に載置される第2ベースと、前記第2ベースから前記第1壁部側に向かって突出して前記後方開口部を構成する前記第2壁部の端面に対向配置される第2連結板部と、を有し、
前記押圧ばねは、前記第2連結板部の突出縁部に片持ち梁状に連結されて前記雄端子挿入隙間の内方および前記第1壁部側に突出しており、前記押圧ばねの突出端部が前記弾性接触片の端部を前記第1壁部側に押圧している、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項8】
前記第2組付部は、前記一対の第2傾斜側縁部のそれぞれの前記後方開口部側の端面に対向配置される一対の前記第2連結板部を有し、
前記一対の第2連結板部のそれぞれの前記突出縁部に前記押圧ばねが片持ち梁状に連結されて前記第1ばね部と前記第2ばね部とが構成されている、請求項2に係属する場合の請求項7に記載の雌端子。
【請求項9】
前記第2組付部および前記第2壁部の両対向面の一方には、弾性変形可能な第2ロック爪を有し、前記第2組付部および前記第2壁部の両対向面の他方には、第2ロック穴を有し、
前記第2ロック爪が弾性変形することにより前記第2組付部の前記第2壁部への組み付けが許容され、前記第2ロック爪が弾性復帰して前記第2ロック穴に嵌合することで、前記第2組付部が前記第2壁部に対して離脱不能に組み付けられる、請求項7に記載の雌端子。
【請求項10】
板状をなす雄端子と、前記雄端子に接続される雌端子と、を備える端子ユニットであって、
前記雌端子が、請求項1または請求項2に記載の雌端子である、端子ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、雌端子、それを用いた端子ユニットおよび雄端子に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、板状の雄端子と、雄端子に接続される雌端子と、からなる端子ユニットが開示されている。雌端子は、雄端子挿入隙間を隔てて対向配置された一対の壁部を有し、一方の壁部には雄端子を他方の壁部に押圧する弾性接触片が設けられ、他方の壁部には複数の接点が突設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-204396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の端子ユニットにおける雌端子は、単一の金属平板をプレス加工して形成していることから、弾性接触片も電流容量に応じて設定された金属平板の板厚と同じ厚さで形成される。それゆえ、大電流を流す必要がある場合には、弾性接触片の板厚も厚くなり、弾性接触片の雄端子への追従性が悪化する。その結果、弾性接触片が雄端子から離れ易くなり、弾性接触片の雄端子への必要な接圧が得られない等の不具合が発生するおそれがあった。これに対して、弾性接触片の長さを長くして追従性を確保することも考えられるが、雌端子が大型化するため、好ましい対応とは言い難かった。
【0005】
そこで、大電流化への対応が必要な場合でも、雌端子の大型化を抑制しつつ弾性接触片の雄端子への追従性や接圧を確保できる、雌端子、それを用いた端子ユニットおよび雄端子を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の雌端子は、雄端子が圧入されて配置される雄端子挿入隙間を隔てて対向配置された第1壁部および第2壁部を含む本体部と、前記第1壁部に設けられて前記第2壁部に向かって突出する第1接点と、前記第2壁部に組み付けられており、前記本体部よりも薄い板厚を有し、前記第1壁部に向かって突出して前記第2壁部側に弾性変形可能であり第2接点を有する弾性接触片と、前記第2壁部に組み付けられており、前記雄端子における前記雄端子挿入隙間への圧入時において、前記弾性接触片を前記第1壁部側に向かって付勢する押圧ばねと、を備え、前記弾性接触片の前記第2接点は、前記雄端子挿入隙間に圧入された前記雄端子に対して、前記弾性接触片の前記第1壁部側への弾性復帰力および前記押圧ばねの付勢力により前記雄端子に圧接され、前記雄端子を前記第1接点に押圧する、ものである。
【0007】
本開示の端子ユニットは、板状をなす雄端子と、前記雄端子に接続される雌端子と、を備える端子ユニットであって、前記雌端子が、本開示に係る雌端子である、ものである。
【0008】
本開示の雄端子は、本開示の後述する(2)の態様に係る雌端子の前記雄端子挿入隙間へ圧入される雄端子であって、圧入方向に交差する板幅方向の両側に、前記雄端子の板厚方向の一方側に傾斜する一対の傾斜部を有する、ものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、大電流化への対応が必要な場合でも、雌端子の大型化を抑制しつつ弾性接触片の雄端子への追従性や接圧を確保できる、雌端子、それを用いた端子ユニットおよび雄端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係る雌端子を雄端子との接続状態で示す斜視図である。
図2は、図1に示された雌端子における平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面を拡大して示す横断面図である。
図4は、図3におけるIV-IV断面図である。
図5は、図1に示された雌端子を雄端子との非接続状態で示す斜視図である。
図6は、図5に示された雌端子における断面図であって、図4に対応する図である。
図7は、図5に示された雌端子における分解斜視図である。
図8は、図5に示された雌端子の本体部を構成する金属平板をプレス加工前の状態で示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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