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公開番号
2024112510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-21
出願番号
2023017576
出願日
2023-02-08
発明の名称
中継コネクタ
出願人
住友電装株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/405 20060101AFI20240814BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】機器ケースの内部に挿入される部分を短尺化できる中継コネクタを提供する。
【解決手段】中継コネクタ10のハウジング20は、端子23をインサート品として成形される一次成形部21と、端子23を含む一次成形部21をインサート品として成形される二次成形部22とを有する。一次成形部21は、端子23を保持する第1本体部31と、第1本体部31の第1方向X1の端面から第1方向X1に向かって突出するとともに挿入部40の内部空間に設けられる筒状の第1コネクタ嵌合部50とを有する。二次成形部22は、端子23を保持するとともに第1本体部31の一部を埋設した状態で被覆する第2本体部32と、第2本体部32の第1方向X1の端面から第1方向X1に向かって突出する挿入部40とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
機器ケースに取り付けられ、前記機器ケースの内部と外部とを電気的に繋ぐための中継コネクタであって、
前記機器ケースの取付孔に挿入される筒状の挿入部を有するハウジングと、
前記ハウジングに一部が埋まる態様で設けられるとともに導電性を有する端子と、
前記挿入部の外周に取り付けられるとともに、前記取付孔と前記挿入部との間をシールするシール部材と、を備え、
前記ハウジングは、前記端子をインサート品として成形される一次成形部と、前記端子を含む前記一次成形部をインサート品として成形される二次成形部と、を有し、
前記一次成形部は、前記端子を保持する第1本体部と、前記第1本体部の第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出するとともに前記挿入部の内部空間に設けられる筒状の第1コネクタ嵌合部とを有し、
前記二次成形部は、前記端子を保持するとともに前記第1本体部の一部を埋設した状態で被覆する第2本体部と、前記第2本体部の前記第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出する前記挿入部と、前記第2本体部のうち前記第1方向の反対方向である第1反対方向の端面から前記第1反対方向に向かって突出する第2コネクタ嵌合部とを有する、中継コネクタ。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1本体部は、前記第1コネクタ嵌合部の前記第1反対方向の開口を塞ぐ底壁部と、前記底壁部と連続して一体に形成されるとともに前記第1コネクタ嵌合部の外周面よりも前記第1コネクタ嵌合部の径方向外方に突出するフランジ部とを有し、
前記第2本体部は、前記フランジ部の先端領域を埋設した状態で被覆している、請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項3】
前記第1コネクタ嵌合部の前記第1方向の端部は、前記挿入部の前記第1方向の端面よりも前記第1方向に突出しており、
前記挿入部の内周面は、前記第1コネクタ嵌合部の外周面との間に隙間を設けた状態で、前記第1コネクタ嵌合部の外周面を包囲しており、
前記フランジ部の前記第1方向の端面のうち前記第2本体部に被覆されていない部分は、前記隙間に露出されている、請求項2に記載の中継コネクタ。
【請求項4】
前記第2本体部は、前記第1本体部の前記第1反対方向の端面全面を密着状態で被覆しており、
前記第1コネクタ嵌合部は、前記第1本体部の前記第1方向の端面から前記第1方向に突出する前記端子の外周を包囲しており、
前記第2コネクタ嵌合部は、前記第2本体部の前記第1反対方向の端面から前記第1反対方向に突出する前記端子の外周を包囲している、請求項2に記載の中継コネクタ。
【請求項5】
前記一次成形部は、前記第1コネクタ嵌合部の外周面から前記第1コネクタ嵌合部の径方向外方に突出するとともに、前記第1コネクタ嵌合部に嵌合される相手コネクタの相手ハウジングと前記第1コネクタ嵌合部の周方向において係合する1以上の突出部を有する、請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項6】
前記第1コネクタ嵌合部は、四角筒状に形成されており、
前記第1コネクタ嵌合部は、前記第1方向と直交する第2方向に設けられた第1周壁と、前記第2方向の反対方向である第2反対方向に設けられた第2周壁と、前記第1方向および前記第2方向の双方と直交する第3方向に設けられた第3周壁と、前記第3方向の反対方向である第3反対方向に設けられた第4周壁とを有し、
前記突出部は、前記第3周壁に設けられた複数の第1突出部と、前記第4周壁に設けられた1つの第2突出部とを有する、請求項5に記載の中継コネクタ。
【請求項7】
前記一次成形部は、前記第1コネクタ嵌合部の外周面から前記第1コネクタ嵌合部の径方向外方に突出する係合突起を有し、
前記係合突起は、前記第1方向に沿って延びており、
前記係合突起は、前記係合突起の前記第1方向の端部から前記第1反対方向に向かうに連れて、前記第1コネクタ嵌合部の外周面からの突出量が大きくなるように形成されている、請求項1に記載の中継コネクタ。
【請求項8】
前記第1コネクタ嵌合部は、前記第1コネクタ嵌合部の周方向全周にわたって連続して周壁が形成された筒状をなしており、
前記第1コネクタ嵌合部は、防水コネクタである相手コネクタが嵌合される防水構造に形成されている、請求項1に記載の中継コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、中継コネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両用のコネクタとしては、例えばトランスミッションケース等の油が収容される機器ケースに取り付けられた中継コネクタが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。中継コネクタは、機器ケースの内部と外部とを電気的に繋ぐためのコネクタである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-157256号公報
特開2000-40551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、中継コネクタのうち機器ケースの内部に挿入される部分の長さが長くなると、中継コネクタが機器ケースの内部に設けられた他の部品と干渉しやすくなる。そこで、中継コネクタのうち機器ケースの内部に挿入される部分の短尺化が求められている。
【0005】
本開示の目的は、機器ケースの内部に挿入される部分を短尺化できる中継コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の中継コネクタは、機器ケースに取り付けられ、前記機器ケースの内部と外部とを電気的に繋ぐための中継コネクタであって、前記機器ケースの取付孔に挿入される筒状の挿入部を有するハウジングと、前記ハウジングに一部が埋まる態様で設けられるとともに導電性を有する端子と、前記挿入部の外周に取り付けられるとともに、前記取付孔と前記挿入部との間をシールするシール部材と、を備え、前記ハウジングは、前記端子をインサート品として成形される一次成形部と、前記端子を含む前記一次成形部をインサート品として成形される二次成形部と、を有し、前記一次成形部は、前記端子を保持する第1本体部と、前記第1本体部の第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出するとともに前記挿入部の内部空間に設けられる筒状の第1コネクタ嵌合部とを有し、前記二次成形部は、前記端子を保持するとともに前記第1本体部の一部を埋設した状態で被覆する第2本体部と、前記第2本体部の前記第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出する前記挿入部と、前記第2本体部のうち前記第1方向の反対方向である第1反対方向の端面から前記第1反対方向に向かって突出する第2コネクタ嵌合部とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の中継コネクタによれば、機器ケースの内部に挿入される部分を短尺化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態の中継コネクタを示す概略断面図(図4における1-1線断面図)である。
図2は、一実施形態の中継コネクタを示す概略断面図(図4における2-2線断面図)である。
図3は、一実施形態の中継コネクタを示す概略斜視図である。
図4は、一実施形態の中継コネクタを示す概略平面図である。
図5は、一実施形態の一次成形部を示す概略斜視図である。
図6は、一実施形態の中継コネクタを示す概略断面図(図1における6-6線断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示の中継コネクタは、機器ケースに取り付けられ、前記機器ケースの内部と外部とを電気的に繋ぐための中継コネクタであって、前記機器ケースの取付孔に挿入される筒状の挿入部を有するハウジングと、前記ハウジングに一部が埋まる態様で設けられるとともに導電性を有する端子と、前記挿入部の外周に取り付けられるとともに、前記取付孔と前記挿入部との間をシールするシール部材と、を備え、前記ハウジングは、前記端子をインサート品として成形される一次成形部と、前記端子を含む前記一次成形部をインサート品として成形される二次成形部と、を有し、前記一次成形部は、前記端子を保持する第1本体部と、前記第1本体部の第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出するとともに前記挿入部の内部空間に設けられる筒状の第1コネクタ嵌合部とを有し、前記二次成形部は、前記端子を保持するとともに前記第1本体部の一部を埋設した状態で被覆する第2本体部と、前記第2本体部の前記第1方向の端面から前記第1方向に向かって突出する前記挿入部と、前記第2本体部のうち前記第1方向の反対方向である第1反対方向の端面から前記第1反対方向に向かって突出する第2コネクタ嵌合部とを有する。
【0010】
この構成によれば、機器ケースの取付孔に挿入される挿入部が突出する方向である第1方向に向かって第1コネクタ嵌合部が突出される。このため、第1コネクタ嵌合部は、機器ケースの内部に向かって突出される。また、第1コネクタ嵌合部の少なくとも一部が挿入部の内部空間に設けられる。すなわち、第1コネクタ嵌合部の少なくとも一部が、挿入部の内部空間に収容された状態、つまり挿入部の内部に埋め込まれた状態で設けられる。このため、挿入部の第1方向の端面に第1コネクタ嵌合部の基端が接続される場合に比べて、挿入部の第1方向の端面よりも第1方向に突出する第1コネクタ嵌合部の長さを短くできる。すなわち、挿入部の第1方向の端面が第1コネクタ嵌合部の底壁になる場合に比べて、第1コネクタ嵌合部の少なくとも一部が挿入部の内部に埋め込まれる分だけ、挿入部の第1方向の端面よりも第1方向に突出する第1コネクタ嵌合部の長さを短くできる。これにより、中継コネクタのうち機器ケースの内部に挿入される部分の長さを好適に短尺化できる。この結果、機器ケースの内部において、中継コネクタが他の部品と干渉することを好適に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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