TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025101445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218289
出願日2023-12-25
発明の名称車載装置、プログラム、及び情報処理方法
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 12/46 20060101AFI20250630BHJP(電気通信技術)
要約【課題】取得したイーサネットパケットに含まれる複数のCANメッセージに対し、効率的に送信又は破棄等の処理を行う車載装置、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続される車載装置は、ネットワークに流れるデータの中継に関する処理を行う制御部を備える。データは、イーサネットを用いたイーサネットパケットと、CANを用いたCANメッセージとを含む。制御部は、同一の送信元から送信された1つ以上のイーサネットパケットを取得し、取得した1つ以上のイーサネットパケットに含まれる複数のCANメッセージを抽出し、抽出した複数のCANメッセージにおいて同じメッセージIDのCANメッセージが複数存在する場合、メッセージIDが同じ複数のCANメッセージのうち、一部のCANメッセージを送信し、他のCANメッセージを破棄する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続される車載装置であって、
前記車載ネットワークに流れるデータの中継に関する処理を行う制御部を備え、
前記データは、前記イーサネットを用いたイーサネットパケットと、前記CANを用いたCANメッセージとを含み、
前記制御部は、
同一の送信元から送信された1つ以上の前記イーサネットパケットを取得し、
取得した1つ以上の前記イーサネットパケットに含まれる複数の前記CANメッセージを抽出し、
抽出した複数の前記CANメッセージにおいて同じメッセージIDのCANメッセージが複数存在する場合、メッセージIDが同じ複数のCANメッセージのうち、一部のCANメッセージを送信し、他のCANメッセージを破棄する
車載装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記制御部は、取得した1つ以上の前記イーサネットパケットにおいて、単一のイーサネットパケットに同じメッセージIDのCANメッセージが複数含まれている場合、
前記メッセージIDが同じ複数のCANメッセージにおいて、イーサネットパケットにおける格納順番が最後方のCANメッセージを送信し、
他のCANメッセージを破棄する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記制御部は、取得した複数の前記イーサネットパケットにそれぞれに、同じメッセージIDのCANメッセージが存在する場合、
前記イーサネットパケットの受信回数に応じて、複数の前記イーサネットパケットのうちのいずれかのイーサネットパケットに含まれるCANメッセージを送信し、
他のイーサネットパケットに含まれるCANメッセージを破棄する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項4】
前記制御部は、
取得したイーサネットパケットに含まれるCANメッセージを送信した時点から、予め定められた不送信期間が経過するまでにイーサネットパケットを取得した場合、前記取得したイーサネットパケットに含まれるCANメッセージを破棄し、
前記不送信期間が経過した後にイーサネットパケットを取得した場合、前記取得したイーサネットパケットに含まれるCANメッセージを送信する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項5】
前記制御部は、
同一の送信元から取得した複数の前記イーサネットパケットにそれぞれに含まれる、同じメッセージIDのCANメッセージそれぞれのペイロードに格納されている格納値を参照し、
前回送信したCANメッセージの格納値と、異なる格納値のCANメッセージは送信し、
前回送信したCANメッセージの格納値と、同じ格納値のCANメッセージは破棄する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項6】
前記制御部は、
アクセス可能な記憶領域に記憶されたCANメッセージの破棄条件を参照し、
参照した前記破棄条件に応じて、送信するCANメッセージと、破棄するCANメッセージとを判別する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記車両の外部に設けられた外部サーバから破棄条件に関する情報を取得することにより、記憶領域に記憶された破棄条件を更新する
請求項6に記載の車載装置。
【請求項8】
複数の受信バッファを含む記憶部を備え、
前記制御部は、
複数の異なる送信元から送信された複数のイーサネットパケットそれぞれを、複数の受信バッファそれぞれを用いて取得し、
受信バッファ上にて前記イーサネットパケットに含まれる複数の前記CANメッセージを抽出することにより、送信元の個数に応じた並列化処理を実行する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項9】
前記CANによる通信を行うための複数のCAN通信部と、
前記イーサネットによる通信を行うための複数のイーサネット通信部とを備え、
前記制御部は、
複数の前記CAN通信部の間にて送受信されるCANメッセージの中継処理を行い、
複数の前記イーサネット通信部の間にて送受信されるイーサネットパケットの中継処理を行う
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項10】
前記制御部は、
取得した前記イーサネットパケットの送信元アドレス、送信先アドレス、ポート番号又はペイロードに格納されている情報に基づき、前記イーサネットパケットに前記CANメッセージが含まれているか否かを判定し、
前記イーサネットパケットに前記CANメッセージが含まれている場合、複数の前記CANメッセージそれぞれに対し送信又は破棄に関する処理を行い、
前記イーサネットパケットに前記CANメッセージが含まれていない場合、予め定められたルーティング情報に基づき、前記イーサネットパケットの中継処理を行う
請求項9に記載の車載装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、エンジン制御等のパワー・トレーン系、エアコン制御等のボディ系等の車載機器を制御するための車載ECU(Electronic Control Unit)が搭載されている。車載ECUは、MPU等の演算処理部、RAM等の書き換え可能な不揮発性の記憶部、及び他の車載ECUと通信するための通信部を含み、記憶部に記憶した制御プログラムを読み込んで実行することにより、車載機器の制御を行う。更に車両には、無線通信の機能を備えた中継装置が実装されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-97851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の中継装置は、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続された際、取得したイーサネットパケットに含まれる複数のCANメッセージの送信又は破棄等の処理への対応に関する考慮がされていないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続された際、取得したイーサネットパケットに含まれる複数のCANメッセージに対し、効率的に送信又は破棄等の処理を行うことができる車載装置等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続される車載装置であって、前記車載ネットワークに流れるデータの中継に関する処理を行う制御部を備え、前記データは、前記イーサネットを用いたイーサネットパケットと、前記CANを用いたCANメッセージとを含み、前記制御部は、同一の送信元から送信された1つ以上の前記イーサネットパケットを取得し、取得した1つ以上の前記イーサネットパケットに含まれる複数の前記CANメッセージを抽出し、抽出した複数の前記CANメッセージにおいて同じメッセージIDのCANメッセージが複数存在する場合、メッセージIDが同じ複数のCANメッセージのうち、一部のCANメッセージを送信し、他のCANメッセージを破棄する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続された際、取得したイーサネットパケットに含まれる複数のCANメッセージに対し、効率的に送信又は破棄等の処理を行う車載装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る車載システムの構成を例示する模式図である。
車載装置の構成を例示するブロック図である。
車載ネットワークに流れるデータ(フレームフォーマット)を例示する説明図である。
車載装置の制御部の処理(重複フレーム)を例示するフローチャートである。
CANメッセージのアンパッキングを例示する説明図である。
実施形態2に係る車載装置の制御部の処理(中継設定テーブル)を例示するフローチャートである。
中継設定テーブルを例示する説明図である。
車載装置の制御部の処理(中継頻度:回数)を例示するフローチャートである。
車載装置の制御部の処理(中継頻度:時間)を例示するフローチャートである。
車載装置の制御部の処理(ペイロードの格納値)を例示するフローチャートである。
実施形態3に係る車載装置の機能ブロック(並列処理)を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0010】
(1)本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、イーサネット及びCANを用いて通信が行われる車載ネットワークに接続される車載装置であって、前記車載ネットワークに流れるデータの中継に関する処理を行う制御部を備え、前記データは、前記イーサネットを用いたイーサネットパケットと、前記CANを用いたCANメッセージとを含み、前記制御部は、同一の送信元から送信された1つ以上の前記イーサネットパケットを取得し、取得した1つ以上の前記イーサネットパケットに含まれる複数の前記CANメッセージを抽出し、抽出した複数の前記CANメッセージにおいて同じメッセージIDのCANメッセージが複数存在する場合、メッセージIDが同じ複数のCANメッセージのうち、一部のCANメッセージを送信し、他のCANメッセージを破棄する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

サクサ株式会社
中継装置
1日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
14日前
キヤノン株式会社
通信装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
1日前
電気興業株式会社
無線中継器
21日前
日本精機株式会社
画像投映システム
3日前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
1か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
14日前
リオン株式会社
電気機械変換器
1か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
1か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
1か月前
キヤノン株式会社
通信システム
29日前
株式会社クーネル
音響装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
シャープ株式会社
電子機器
1か月前
エルメック株式会社
信号伝送回路
1か月前
テックス通信株式会社
電話システム
3日前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
個人
外部ヘッダ変換通信装置および通信網
14日前
株式会社オーディオテクニカ
受光器
1日前
あけび動作の学校株式会社
端末保持具
1か月前
シャープ株式会社
画像読取装置
1か月前
住友建機株式会社
表示システム
3日前
キヤノン株式会社
移動体
28日前
八重洲無線株式会社
無線中継システム
2日前
アルプスアルパイン株式会社
音響装置
1か月前
アルプスアルパイン株式会社
音響装置
22日前
キヤノン株式会社
撮像装置
16日前
株式会社JVCケンウッド
音響システム
7日前
アイホン株式会社
インターホンシステム
21日前
アイホン株式会社
インターホンシステム
21日前
アイホン株式会社
インターホンシステム
21日前
続きを見る