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公開番号
2024113680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2024017776,2023193979
出願日
2024-02-08,2023-02-09
発明の名称
光源付挿入具
出願人
国立大学法人高知大学
,
ニレック株式会社
代理人
弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類
A61B
1/00 20060101AFI20240815BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】膣、直腸等の身体の自然開口部に挿入される挿入具について、該挿入具が身体に挿入された状態で挿入具の遠位端から体腔内組織に光を効率的かつ安全に入射させ、該遠位端から体腔内組織に入射した光を腹腔側から良好に観察できるようにする。
【解決手段】身体の自然開口部に挿入される挿入具1Aが、導光性樹脂で形成された筒状体2の近位端に光源10を有し、遠位端に発光部を有する。この遠位端の発光部は、近位端に入射した光を遠位端の発光部から筒状体2の半径方向外側に高強度に射出させる構造を有する。遠位端の発光部の例としては、筒状体2の半径方向外側に凸で、且つ体腔内組織に密着する曲面21を有する環状凸部20Aをあげることができる。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
身体の自然開口部に挿入される挿入具であって、
導光性樹脂で形成された筒状体の近位端に、光ファイバーを介さずに光を射出する光源を有し、角が丸められた遠位端に発光部を有し、筒状体は、遠位端の発光部から所定の距離の外周面に、近位端に入射した光を目盛状に発光させる発光目盛を有する光源付挿入具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腹腔鏡下子宮全摘出手術等で用いられる光源付挿入具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、腹腔鏡下の子宮全摘手術では、円靱帯、骨盤漏斗靱帯、仙骨子宮靱帯、子宮動脈、卵巣動脈等の切断や膀胱の剥離が行われる。子宮の末端は膣の上部に入り込み、膣円蓋(膣上端部の翼状拡張部)に取り巻かれている。子宮は、腹腔鏡の観察下で腹腔に挿入されたメスによって膣円蓋又はその近傍で膣管と切り離され、体外に取り出され、膣の傷口が縫合により閉鎖される。このときの子宮の切り離しラインは「切離ライン」と言われている。最小限の侵襲で子宮の全摘を行えるようにする切離ラインを見定めることは重要である。しかしながら、腹腔からの観察では膣円蓋を直接的に見ることができないため、切離ラインの決定は難しい。
【0003】
従来、切離ラインの決定方法として、術者が手指又は特許文献1等に記載されている硬性パイプ(市販品としては、例えば株式会社八光製、Vagi-パイプ)を経膣的に体内に挿入し、膣円蓋(子宮の末端を取り巻く膣上端部の翼状拡張部)に押し当て、該硬性パイプを動かしながら押し込んでいるときに腹腔内の腹腔鏡で観察される膣円蓋の動きから切離ラインが決められている。しかしながら、この方法では本来の切離ラインの大凡の位置の見当をつけられるにすぎない。
【0004】
切離ラインを決定する他の方法としては、子宮と膣の境界を膣側から透照することで該境界を腹腔鏡で観察する方法がある。例えば、体外で光源に接続されている光ファイバーをチューブに通して経膣的に体内に挿入し、チューブ先端にある光ファイバーの端部を膣円蓋に沿って移動させ、膣円蓋を透過した光を腹腔内の腹腔鏡で観察することにより切離ラインを決定する方法(特許文献2)、膣に挿入されるパイプの壁に光ファイバーを埋め込んでおき、その光ファイバーに体外の外部光源から光を入射させてパイプ先端の光ファイバーの端部から出射させ、膣円蓋を透過した光を腹腔内の腹腔鏡で観察することにより切離ラインを決定する方法(特許文献3)、膣に挿入されるパイプの遠位端に、発光ダイオード(LED)を埋め込んだ樹脂製リングを取り付け、そのLEDに体外から配線で電力を供給してLEDを発光させ、膣円蓋を透過した光を腹腔内の腹腔鏡で観察することにより切離ラインを決定する方法(特許文献4)、経膣的に体内に挿入して膣円蓋に押し当てる子宮頸管カップのリムにLEDを環状に配置し、LEDが発した光を腹腔内の腹腔鏡で観察することにより切離ラインを決定する方法(特許文献5)がある。
【0005】
しかしながら、特許文献2、3に記載のように体外の光源が発した光を、光ファイバーを経由させて膣側から子宮と膣との境界に照明する場合、光の伝送損失が大きくなるので切離ラインを決定しづらくなる。また、体外の光源と膣内装置とを繋ぐ光ファイバーが手術手技にとってしばしば邪魔になる。
【0006】
一方、特許文献4、5に記載のように体内にLEDを配置することは、電撃リスクや体内装置の温度上昇の虞などにより医療機器としてのリスクが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-41395号公報
特許4038590号公報
特開平11―336号公報
特許6133423号公報
特開2017―202317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の先行技術に対し、本発明は、膣、直腸等の身体の自然開口部に挿入される挿入具について、身体に挿入された状態で挿入具の遠位端から体腔内組織に光を効率的かつ安全に入射させ、該遠位端から体腔内組織に入射した光を腹腔側から良好に観察できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、(i)身体の自然開口部に挿入する挿入具を導光性樹脂で形成された筒状体とし、その近位端に直接的に光源を配置し、遠位端を発光端とすると、光源が発した光を遠位端に効率的に送ることができること、(ii)その遠位端を特定形状とすると、自然開口部に挿入した筒状体の遠位端は体腔内組織と密着することにより遠位端が出射した光を体腔内組織に効率的に入射させられること、さらに(iii)遠位端を特定形状とすることにより遠位端からの出射光は筒状体の半径方向外側に進行する光の強度が強くなるので、体腔内組織の発光をその体腔内組織の漿膜側から確認しやすくなることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
即ち、本発明は、身体の自然開口部に挿入される挿入具であって、
導光性樹脂で形成された筒状体の近位端に光源を有し、遠位端に発光部を有し、該発光部は、近位端に入射した光を遠位端において筒状体の半径方向外側に高強度に射出させる構造を有する光源付挿入具を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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