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公開番号
2024169271
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023176973
出願日
2023-10-12
発明の名称
カーボンリサイクル方法及びCO2の吸着・変換触媒
出願人
国立大学法人高知大学
,
国立大学法人広島大学
代理人
弁理士法人眞久特許事務所
主分類
C25B
1/23 20210101AFI20241128BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】CO
2
含有ガス中からCO
2
を分離し、100~200℃程度の低温雰囲気中でCO
2
の還元反応を行うことができるカーボンリサイクル方法を提供する。
【解決手段】カーボンリサイクル方法は、CO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着し、CO含有ガスに変換する触媒として、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に、白金(Pt)、白金塩、白金錯体及び酸化白金から選ばれるいずれかの白金化合物とアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩とが担持されている触媒を用い、前記触媒を100~200℃に加熱状態を維持しつつ、前記触媒に前記CO
2
含有ガスを導通し、前記CO
2
を吸着するCO
2
吸着工程と、前記CO
2
を吸着した前記触媒に還元ガスを導通し、且つ前記触媒に電荷を外部刺激として印加して、前記触媒に吸着したCO
2
をCO含有ガスに変換し、前記CO含有ガスを前記触媒から脱離する変換・離脱工程とを有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
CO
2
含有ガス中のCO
2
をCO含有ガスに変換するカーボンリサイクル方法であって、
前記CO
2
を吸着し、CO含有ガスに変換する触媒として、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に、白金(Pt)、白金塩、白金錯体及び酸化白金から選ばれるいずれかの白金化合物とアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩とが担持されている触媒を用い、前記触媒を100~200℃に加熱状態を維持しつつ、
前記触媒に前記CO
2
含有ガスを導通し、前記CO
2
を吸着するCO
2
吸着工程と、
前記CO
2
を吸着した前記触媒に還元ガスを導通し、且つ前記触媒に電荷を外部刺激として印加して、前記触媒に吸着したCO
2
をCO含有ガスに変換し、前記CO含有ガスを前記触媒から脱離する変換・離脱工程とを有することを特徴とするカーボンリサイクル方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記アルカリ金属塩が、Li,Na,K,Rb,及びCsの少なくともいずれかの塩であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンリサイクル方法。
【請求項3】
前記アルカリ土類金属塩が、Mg,Ca,Sr,及びBaの少なくともいずれかの塩であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンリサイクル方法。
【請求項4】
前記触媒が、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に白金(Pt)及びナトリウム(Na)塩が担持されているものであることを特徴とする請求項1に記載のカーボンリサイクル方法。
【請求項5】
前記還元ガスとして、水素ガスを用いることを特徴とする請求項1に記載のカーボンリサイクル方法。
【請求項6】
前記触媒が充填された二本のCO
2
吸着・変換筒を設け、前記二本のCO
2
吸着・変換筒の各々の前記CO
2
吸着工程と前記変換・離脱工程とが交互になされ、前記CO
2
吸着・変換筒の一方が前記CO
2
吸着工程のとき、他方の前記CO
2
吸着・変換筒が前記変換・離脱工程となるように調整されることを特徴とする請求項1に記載のカーボンリサイクル方法。
【請求項7】
CO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着し、還元ガス中で吸着した前記CO
2
をCO含有ガスに変換する触媒が、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に白金(Pt)及びアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が担持されているものであることを特徴とするCO
2
の吸着・変換触媒。
【請求項8】
前記アルカリ金属塩が、Li,Na,K,Rb,及びCsの少なくともいずれかの塩であることを特徴とする請求項7に記載のCO
2
の吸着・変換触媒。
【請求項9】
前記アルカリ土類金属塩が、Mg,Ca,Sr,及びBaの少なくともいずれかの塩であることを特徴とする請求項7に記載のCO
2
の吸着・変換触媒。
【請求項10】
前記触媒が、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に白金(Pt)及びナトリウム(Na)塩が担持されているものであることを特徴とする請求項7に記載のCO
2
の吸着・変換触媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO
2
含有ガス中のCO
2
をCO含有ガスに変換するカーボンリサイクル方法及びこのカーボンリサイクル方法に用いるCO
2
の吸着・変換触媒に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、温室効果ガスの一種である二酸化炭素(CO
2
)を一酸化炭素(CO)やメタン(CH
4
)に変換して有効利用を図ろうとするカーボンリサイクル方法が検討されている。例えば、下記特許文献1には、二酸化炭素を含む原料ガスと接触させることにより、前記二酸化炭素を還元して、一酸化炭素を含む生成ガスを製造するのに使用される酸素キャリアであって、銅(Cu)と、銅と異なる第2の元素とを含有する金属酸化物を含み、該金属酸化物は、酸化銅の結晶相と、前記第2の元素の酸化物の結晶相とを有する酸素キャリアを、二酸化炭素を含む原料ガスと接触させることにより、前記二酸化炭素を還元して、一酸化炭素を含む生成ガスを製造するガスの製造方法が提案されている。この製造方法では、二酸化炭素の還元反応を進行するには300℃以上の高温が必要である。
【0003】
また、下記特許文献2には、モリブデン三酸化物を含むMo酸化物と、前記Mo酸化物に担持された白金粒子とを具備する白金担持Mo酸化物触媒を用い、水素の存在下で、二酸化炭素の脱酸素反応を行い、一酸化炭素及びメタノールの少なくとも一方を生成させる工程を有する、一酸化炭素/メタノールの製造方法が提案されている。この製造方法では、二酸化炭素の脱酸素反応を200~300℃で進行させることができる。
【0004】
ところで、カーボンリサイクル方法でも、工業的に実施できることが大切であり、原料となるCO
2
の発生源が問題である。大気中でのCO
2
濃度は低く工業的なカーボンリサイクル方法のCO
2
源とはなり得ない。一方、石炭火力発電所等の工場からの排気ガス中のCO
2
濃度は大気中よりも高濃度であり、有効なCO
2
源と成り得る。しかし、工場からの排気ガス中の窒素(N
2
)濃度がCO
2
濃度よりも著しく高く、先ず、CO
2
を排気ガスから分離することを要する。また、石炭火力発電所等の工場からの排気ガスの有する熱量をカーボンリサイクル方法に利用することが、工業的にカーボンリサイクル方法を実施するうえで重要である。しかし、工場からの排気ガスは、含有するダスト除去やNO
X
除去等の種々の処理が施されてから排出され、排気ガス温度は100~200℃程度に低下しており、このような低温でもカーボンリサイクル方法を実施できることが大切である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-53181号公報
特開2021-186732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、CO
2
含有ガス中からCO
2
を分離し、100~200℃程度の低温雰囲気中でCO
2
の還元反応を行うことができるカーボンリサイクル方法及びCO
2
の吸着・変換触媒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するためになされた、CO
2
含有ガス中のCO
2
をCO含有ガスに変換するカーボンリサイクル方法は、前記CO
2
を吸着し、CO含有ガスに変換する触媒として、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に、白金(Pt)、白金塩、白金錯体及び酸化白金から選ばれるいずれかの白金化合物とアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩とが担持されている触媒を用い、前記触媒を100~200℃に加熱状態を維持しつつ、前記触媒に前記CO
2
含有ガスを導通し、前記CO
2
を吸着するCO
2
吸着工程と、前記CO
2
を吸着した前記触媒に還元ガスを導通し、且つ前記触媒に電荷を外部刺激として印加して、前記触媒に吸着したCO
2
をCO含有ガスに変換し、前記CO含有ガスを前記触媒から脱離する変換・離脱工程とを有することを特徴とするものである。
【0008】
前記アルカリ金属塩が、Li,Na,K,Rb,及びCsの少なくともいずれかの塩であることにより、メタン(CH
4
)濃度よりもCO濃度が高いCO含有ガスを得ることができる。
【0009】
前記アルカリ土類金属塩が、Mg,Ca,Sr,及びBaの少なくともいずれかの塩であることにより、前記アルカリ金属塩としてアルカリ金属塩を用いた場合に比較して、高濃度のメタン(CH
4
)を含有するCO含有ガスを得ることができる。
【0010】
前記触媒が、酸化チタン(TiO
2
)粒子の表面に白金(Pt)及びナトリウム(Na)塩が担持されているものであることにより、最もCO
2
吸着量が多く且つ高濃度のCO含有ガスを得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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