TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024113672
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2024014344
出願日
2024-02-01
発明の名称
酸化グラフェン層を有する中空糸状複合半透膜
出願人
旭化成株式会社
,
国立大学法人神戸大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
71/02 20060101AFI20240815BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】有機系液体の処理(有機液中の中低分子有価物の分離精製濃縮等の処理)に有用な、透過性能に優れた半透膜を提供する。
【解決手段】耐有機液性の有機高分子で構成される多孔性中空糸膜の内表面上に酸化グラフェン層を有する、中空糸状複合半透膜。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
耐有機液性の有機高分子で構成される多孔性中空糸膜の内表面上に酸化グラフェン層を有する、中空糸状複合半透膜。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記耐有機液性の有機高分子が、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、セルロース、セルロース誘導体、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ四フッ化エチレン、エチレン-四フッ化エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン及びポリベンツイミダゾールからなる群から選ばれる1種以上の有機高分子である、請求項1に記載の中空糸状複合半透膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化グラフェン層を内表面に有する中空糸状複合半透膜に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
膜は、液体は液体のまま、気体は気体のまま物質を分離できるため、蒸留法等の相変化(気体⇔液体⇔固体)を伴う古くからの分離手段に比べ、相変化に必要な潜熱の投与が不要になり、少ないエネルギーで物質の分離が可能である。
そのため、膜を用いた分離技術は、今後のカーボンニュートラルの時代に向け、エネルギー消費の少ない分離技術として、その活躍の場を広げることが期待されている(非特許文献1)。
海水から溶解塩を分離して(淡水化して)飲料水を得る分離(海水淡水化)は、従来は蒸留法が主流であったが、現在では、新規の海水淡水化設備としては、蒸留法に比べ使用エネルギーを数分の1にできる膜法(逆浸透膜法)が主流である(非特許文献2)。
【0003】
なお、溶解性物質の分離(例えば上記海水淡水化の場合、水と水に溶解した塩との分離、その他にも水と水に溶解した高分子との分離等)に使用できる膜は、「半透膜」と呼ばれる。また、「半透膜」は、蒸留法の代替となる膜法にも使え得る。
一般的には、「半透膜」は、逆浸透膜(RO膜)及び限外濾過膜(UF膜)と呼称される膜種であり、ふるい分け分離としての分離サイズは、100nm以下の領域である。
本願明細書において、「半透膜」及び「半透性」の語は、「溶解性物質を分離できる膜」の意で用い、「一般的には逆浸透膜及び限外濾過膜と呼ばれる領域の膜」の意で用いる。
【0004】
カーボンニュートラルの実現が大きな課題となっている現在、「膜法を用いる、少ないエネルギーでの分離」には大きな期待が寄せられており、既に実現している上記海水淡水化(水系液での蒸留代替)だけでなく、未だ蒸留法が主体のエネルギー多消費型の分離が行われている有機系液の分離(化学系産業での有機系液溶剤分離、有機系液中に溶解している有価物の分離等)にも膜法を適用しようとする研究が行われている(非特許文献2)。
【0005】
有機系液の分離に使用される膜は、有機系液に対する耐性を持つ素材から構成される必要がある。従来から、膜素材として使われているポリサルホン系素材やポリアクリロニトリル系素材なども、ある程度の範囲においては有機系液への耐性を持つ。
また、有機系液への高い耐性が期待できるポリケトン素材の検討もされている(特許文献1~3)。さらに、半透性を現出する微細な篩分けを有機系液中で行える可能性のある素材として、酸化グラフェン素材の検討も為されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-144390号公報
特開2002-348401号公報
特開平2-4431号公報
特開2022-84357号公報
【非特許文献】
【0007】
D. S. Sholl and R. P. Lively, Seven chemical separations to change the world, Nature, 532 (2016) 435-437
「化学技術のフロンティアシリーズ1サーキュラー・バイオエコノミーを支える分離技術」第2部第2章2.3及び第4章、新化学技術推進協会編・発行、2022年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
有機系液体の処理(有機液中の中低分子有価物の分離精製濃縮等の処理)に有用な、透過性能に優れた中空糸状半透膜を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下のとおりである。
【0010】
<<態様1>>
耐有機液性の有機高分子で構成される多孔性中空糸膜の内表面上に酸化グラフェン層を有する、中空糸状複合半透膜。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
旭化成株式会社
表皮材
今日
旭化成株式会社
樹脂組成物
26日前
旭化成株式会社
情報処理装置
13日前
旭化成株式会社
窒化物半導体素子
26日前
旭化成株式会社
生体電極及びその用途
20日前
旭化成株式会社
配合組成物、塗料組成物、及び塗膜
13日前
旭化成株式会社
セルロースナノファイバーを含むゴム組成物
6日前
旭化成株式会社
ポリウレタン弾性繊維、並びにそれを含む布帛、及び衛生材料
13日前
旭化成株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物及び硬化レリーフパターンの製造方法
13日前
旭化成株式会社
接着層用組成物、接着層、接着層付きセパレーター及び二次電池
6日前
旭化成株式会社
成形体、電子機器用シールド筐体及び電子機器用シールドプレート
26日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物、転写フィルム、パターンの形成方法、及び硬化物
13日前
旭化成株式会社
ポリイソシアネート組成物、接着性樹脂組成物及び接着性樹脂硬化物
26日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物、成形品、及びポリアミド樹脂組成物の製造方法
5日前
旭化成株式会社
微細セルロース繊維及び樹脂複合体
13日前
旭化成株式会社
多孔質膜、多孔質膜の製造方法、多孔質膜を用いた糖化液の製造方法、及び多孔質膜を用いた濾過方法
5日前
旭化成株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物、並びにこれを用いた硬化レリーフパターンの製造方法、硬化膜及び層間絶縁膜
7日前
旭化成株式会社
ゴム改質用マスターバッチ、及び低分岐共役ジエン系重合体組成物
19日前
旭化成株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物、ポリイミドの製造方法および硬化レリーフパターンの製造方法
15日前
旭化成株式会社
粒子状共重合体、水分散体、リチウムイオン二次電池用接着剤、リチウムイオン二次電池保護層用スラリー、リチウムイオン二次電池用保護層、リチウムイオン二次電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池
26日前
個人
トリチウム水濃縮装置
28日前
NOK株式会社
除湿装置
26日前
有限会社レイノ
嘔吐物の処理剤
5日前
松本油脂製薬株式会社
泡消火薬剤用消泡剤
今日
CYC株式会社
工業炉用煤塵除去装置
7日前
住友化学株式会社
混合物の製造方法
1か月前
三菱重工業株式会社
脱硫装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素の固定方法
1か月前
ヤマシンフィルタ株式会社
カプセルフィルタ
6日前
株式会社丸山製作所
液体浄化装置
5日前
株式会社デンソー
二酸化炭素供給装置
26日前
JFEスチール株式会社
炭酸ガスの固定化方法
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
脱気機構
7日前
日産自動車株式会社
気体分離膜及びその製造方法
今日
株式会社パウレック
フィルタ及び粉粒体処理装置
26日前
CKD株式会社
ガス製造装置、及びガス製造方法
14日前
続きを見る
他の特許を見る