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公開番号2024113337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018237
出願日2023-02-09
発明の名称変形性関節症治療用医薬組成物及びキット
出願人国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 45/00 20060101AFI20240815BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】変形性関節症の治療技術を提供する。
【解決手段】IκBキナーゼε(IKKε)阻害薬及びヒアルロン酸を有効成分として含有する、変形性関節症治療用医薬組成物;IKKε阻害薬がBAY-985(CAS番号:2409479-29-2)である、変形性関節症治療用医薬組成物;関節内注射用である、変形性関節症治療用医薬組成物;IKKε阻害薬及びヒアルロン酸を備える、変形性関節症治療用キット。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
IκBキナーゼε(IKKε)阻害薬及びヒアルロン酸を有効成分として含有する、変形性関節症治療用医薬組成物。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記IKKε阻害薬がBAY-985(CAS番号:2409479-29-2)である、請求項1に記載の変形性関節症治療用医薬組成物。
【請求項3】
関節内注射用である、請求項1又は2に記載の変形性関節症治療用医薬組成物。
【請求項4】
IKKε阻害薬及びヒアルロン酸を備える、変形性関節症治療用キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変形性関節症治療用医薬組成物及びキットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
変形性関節症(osteoarthritis、以下、「OA」という場合がある。)は、進行性の軟骨変性により関節機能を著しく障害する不可逆性疾患である。日本には、約800万人の変形性関節症患者がいると推計されている。現在、OAの治療方法として、薬物内服(NSAID、非麻薬性鎮痛薬)と関節内注射(ヒアルロン酸、ステロイド)が行われている。
【0003】
ところで、IκBキナーゼ(IKK)は、古典的にはIKKα、IKKβ、IKKγの3つのサブユニットからなり、細胞内タンパク質であるIκBαのリン酸化を介して、NFκB経路を活性化させる因子である。新たなサブユニットであるIκBキナーゼε(IKKε)もNFκB経路を活性化させるものと考えられている。
【0004】
発明者らは、IKKεが、OA軟骨に特異的に高発現してNFκB経路による異化反応により軟骨変性を増悪させることを初めて明らかにした(非特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Uchida T et al., IkappaB kinase epsilon contributes to the pathogenesis of osteoarthritis by promoting cartilage degradation, Arthritis and Rheumatology, 2022, PMID: 36530063.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した薬物内服(NSAID、非麻薬性鎮痛薬)と関節内注射(ヒアルロン酸、ステロイド)は、いずれも症候改善薬であり、現在、進行する軟骨変性を構造的に抑制できる疾患修飾治療薬は存在しない。例えば、ヒアルロン酸製剤(HA)の関節内投与は、除痛効果は期待できるが、軟骨の変性を抑制する効果はなく、現状では対症療法の位置づけである。
【0007】
発明者らは、IKKε阻害薬の関節内投与が、変形性関節症における軟骨変性を構造的に抑制できる治療薬となりうることを明らかにした。しかしながら、IKKε阻害薬による変形性関節症の治療には改善の余地がある。そこで、本発明は、変形性関節症の治療技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の態様を含む。
[1]IκBキナーゼε(IKKε)阻害薬及びヒアルロン酸を有効成分として含有する、変形性関節症治療用医薬組成物。
[2]前記IKKε阻害薬がBAY-985(CAS番号:2409479-29-2)である、[1]に記載の変形性関節症治療用医薬組成物。
[3]関節内注射用である、[1]又は[2]に記載の変形性関節症治療用医薬組成物。
[4]IKKε阻害薬及びヒアルロン酸を備える、変形性関節症治療用キット。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、変形性関節症の治療技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実験例1における定量的リアルタイムPCRの結果を示すグラフである。
図2は、実験例2におけるマウスOAモデルの膝関節組織切片の染色結果を示す顕微鏡写真、及び、国際変形性関節症学会(OARSI)が推奨している病理組織学的等級付けに基づいて、染色切片を評価し、OAの重症度を定量化した結果を示すグラフである。
図3は、実験例3において、マウスOAモデルの圧痛の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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