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公開番号2024132746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043660
出願日2023-03-17
発明の名称曳航用浮体及び曳航方法
出願人株式会社大林組,国立大学法人九州大学
代理人個人
主分類B63B 77/10 20200101AFI20240920BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】従来のようにフローティングクレーンによって揚重して曳航することなく、サクションバケットジャケットを直接設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法を提供する。
【解決手段】複数のサクションバケット10を有するサクションバケットジャケット100の曳航用浮体40であって、前記曳航用浮体40は、浮遊する前記サクションバケット10間に配置されて互いに連結される複数の中空の本体部40A、40B、40Cを有し、前記本体部40A、40B、40Cは、前記サクションバケット10を保持することが可能なバケット保持部43を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航用浮体であって、
前記曳航用浮体は、浮遊する前記サクションバケット間に配置されて互いに連結される複数の中空の本体部を有し、
前記本体部は、前記サクションバケットを保持することが可能なバケット保持部を備えている
ことを特徴とする曳航用浮体。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
複数の中空の前記本体部は、それぞれ空気配管で接続される
請求項1に記載の曳航用浮体。
【請求項3】
前記バケット保持部は、前記サクションバケットを懸垂する懸垂手段を備え、
前記懸垂手段は、前記サクションバケットを水中で降下させることが可能である
請求項1又は2に記載の曳航用浮体。
【請求項4】
前記本体部は、該本体部を任意の方向に移動させることが可能なアジマススラスターを備えている
請求項1又は2に記載の曳航用浮体。
【請求項5】
前記本体部は、該本体部を任意の方向に移動させることが可能なアジマススラスターを備えている
請求項3に記載の曳航用浮体。
【請求項6】
複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航方法であって、
浮遊する前記サクションバケット間に中空の本体部を配置するステップと、
前記サクションバケット間に配置された複数の前記本体部を互いに連結して曳航用浮体を形成するステップと、
前記本体部のバケット保持部によって前記サクションバケットを保持するステップと、
前記曳航用浮体に曳索を接続して前記サクションバケットジャケットを曳航するステップと、を有する
ことを特徴とする曳航方法。
【請求項7】
複数の中空の前記本体部を、それぞれ空気配管で接続するステップを有する
請求項6に記載の曳航方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上においてサクションバケットジャケットを設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
クリーンエネルギーである洋上風力発電は世界中で広く利用される状況にあるが、従来、これら装置の基礎(例えば、サクションバケットとジャケット)を設置する際は、フローティングクレーンによって完全に揚重した状態で、洋上の設置場所まで曳航していた。
【0003】
しかし、風車や塔体の大型化に伴って基礎も大型化してくると、数少ない超大型のフローティングクレーンが必要となってしまう。そこで、例えば非特許文献1では、トリプルバケットジャケット基礎自体を、直接曳航船によって浮遊曳航させる方法について室内実験とシミュレーションを行って安定性の評価を行っている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Chaojun Yan、他4名、“Laboratory Study of Integrated Wet-Towing of a Triple-Bucket Jacket Foundation for Far-Offshore Applications”、[online]、Journal of Marine Science and Engineering、[令和4年10月20日検索]、インターネット<https://www.mdpi.com/2077-1312/9/11/1152>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記非特許文献1に開示された方法では、トリプルバケットジャケット基礎の浮力を3つのバケットのみから得ているため、風や波といった外力を受け、曳航中にバケット内の空気が漏れて大量の海水がバケット内に流れ込んだ場合には、トリプルバケットジャケット基礎が大きく傾いて転覆してしまう可能性がある。つまり風や波といった外力の作用による姿勢の変化も考慮した曳航の安定性について、なお課題がある。
【0006】
そこで本願発明は、上記した問題点等に鑑み、従来のようにフローティングクレーンによって揚重して曳航することなく、サクションバケットジャケットを設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)に係る発明は、複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航用浮体であって、前記曳航用浮体は、浮遊する前記サクションバケット間に配置されて互いに連結される複数の中空の本体部を有し、前記本体部は、前記サクションバケットを保持することが可能なバケット保持部を備えていることを特徴とする曳航用浮体である。
【0008】
(2)に係る発明は、複数の中空の前記本体部は、それぞれ空気配管で接続される上記(1)に記載の曳航用浮体である。
【0009】
(3)に係る発明は、前記バケット保持部は、前記サクションバケットを懸垂する懸垂手段を備え、前記懸垂手段は、前記サクションバケットを水中で降下させることが可能である上記(1)又は(2)に記載の曳航用浮体である。
【0010】
(4)に係る発明は、前記本体部は、該本体部を任意の方向に移動させることが可能なアジマススラスターを備えている上記(1)又は(2)に記載の曳航用浮体である。
(【0011】以降は省略されています)

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