TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024082095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-19
出願番号
2022195814
出願日
2022-12-07
発明の名称
積層体及びタイヤ
出願人
株式会社ブリヂストン
,
国立大学法人九州大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
25/16 20060101AFI20240612BHJP(積層体)
要約
【課題】ゴム層同士が十分な接着強度で接合されており、且つ十分な強度を有する積層体を提供する。
【解決手段】ゴム層(A)2とゴム層(B)3との積層体1であって、ゴム層(A)が、ゴム成分と、周期表第3族~第12族の元素を含む金属塩とを含むゴム組成物からなり、前記ゴム成分が、ジエン系ゴムを式(1):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024082095000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">21</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">129</com:WidthMeasure> </com:Image>
[X
1
及びX
2
は、独立してピリジル基又はピリミジニル基;Y
1
及びY
2
は、独立して単結合又は二価の炭化水素基である。]で表されるテトラジン誘導体で変性してなる変性ジエン系ゴムを含み、該変性ジエン系ゴムは、前記テトラジン誘導体を前記ジエン系ゴムのジエンモノマー単位に対して1mol%以上配合して変性されており、前記ゴム組成物中の前記金属塩の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して10~60質量部であることを特徴とする、積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム層(A)と、該ゴム層(A)に積層されたゴム層(B)と、を具える積層体であって、
前記ゴム層(A)が、ゴム成分(a)と、周期表第3族~第12族の元素を含む金属塩(b)と、を含むゴム組成物からなり、
前記ゴム成分(a)が、ジエン系ゴムを下記一般式(1):
TIFF
2024082095000007.tif
20
130
[式中、X
1
及びX
2
は、それぞれ独立してピリジル基又はピリミジニル基であり、Y
1
及びY
2
は、それぞれ独立して単結合又は二価の炭化水素基である。]で表されるテトラジン誘導体で変性してなる変性ジエン系ゴムを含み、
前記変性ジエン系ゴムは、前記テトラジン誘導体を、前記ジエン系ゴムのジエンモノマー単位に対して1mol%以上配合して変性されており、
前記ゴム層(A)を構成するゴム組成物において、前記金属塩(b)の含有量が、前記ゴム成分(a)100質量部に対して10~60質量部であることを特徴とする、積層体。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記ゴム層(A)を構成するゴム組成物が、有機過酸化物(c)を含み、
該有機過酸化物(c)の含有量が、前記ゴム成分(a)100質量部に対して3質量部以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記金属塩(b)が、ジメタクリル酸亜鉛(ZDMA)である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記有機過酸化物(c)が、ジクミルパーオキサイド(DCP)である、請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
前記変性ジエン系ゴムは、重量平均分子量(Mw)が10,000~3,000,000である、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記金属塩(b)と前記テトラジン誘導体との間の結合解離エネルギーが、70kJ/mol以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記ゴム層(B)は、ゴム成分(a)を含むゴム組成物からなり、
前記ゴム成分(a)が、ジエン系ゴムを含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記ゴム層(B)を構成するゴム組成物のゴム成分(a)が、ジエン系ゴムを上記一般式(1)で表されるテトラジン誘導体で変性してなる変性ジエン系ゴムを含む、請求項7に記載の積層体。
【請求項9】
前記ゴム層(B)を構成するゴム組成物が、周期表第3族~第12族の元素を含む金属塩(b)を含む、請求項7に記載の積層体。
【請求項10】
前記ゴム層(B)を構成するゴム組成物のゴム成分(a)が、ジエン系ゴムを上記一般式(1)で表されるテトラジン誘導体で変性してなる変性ジエン系ゴムを含み、
前記ゴム層(B)を構成するゴム組成物が、周期表第3族~第12族の元素を含む金属塩(b)を含む、請求項7に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及びタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、航空機用タイヤ、トラック・バス用タイヤ等の大型タイヤにおいては、トレッドゴムが摩耗した場合、該トレッドゴムを除去して台タイヤを得、該台タイヤに対して、摩耗したトレッドゴムの代わりに更生ゴムを貼り付けてタイヤを更生することが一般に行われている(特許文献1)。
タイヤの更生(リトレッド)方法としては、コールド方式(プレキュア方式)と、ホット方式(リモールド方式)が知られているが、台タイヤの過加硫を抑制する観点からは、コールド方式が好ましい。ここで、コールド方式のリトレッドで重要となるのが、加硫ゴム同士の接着性であり、加硫ゴム同士の接着性を確保するには、通常、更生ゴムへのセメンティング処理や、台タイヤに未加硫状態のクッションゴムを巻き付ける等の前処理が必須である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-112010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のようなセメンティング処理や、未加硫状態のクッションゴムの巻き付け作業は、タイヤのリトレッド作業の生産性を低下させてしまう。そのため、タイヤのリトレッドをより効率的に行うためには、セメンティング処理や、未加硫状態のクッションゴムの巻き付け等の前処理を行わずとも、ゴム層同士を十分に接着できる技術の確立が極めて重要である。また、更生ゴム(ゴム層)についても、ゴム自体としての十分な強度(破断強度等)の担保も重要である。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、ゴム層同士が十分な接着強度で接合されており、且つ十分な強度(破断強度等)を有する積層体を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかる積層体を具え、十分な耐久性を有するタイヤを提供することを更なる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の積層体及びタイヤの要旨構成は、以下の通りである。
【0007】
[1] ゴム層(A)と、該ゴム層(A)に積層されたゴム層(B)と、を具える積層体であって、
前記ゴム層(A)が、ゴム成分(a)と、周期表第3族~第12族の元素を含む金属塩(b)と、を含むゴム組成物からなり、
前記ゴム成分(a)が、ジエン系ゴムを下記一般式(1):
TIFF
2024082095000002.tif
22
130
[式中、X
1
及びX
2
は、それぞれ独立してピリジル基又はピリミジニル基であり、Y
1
及びY
2
は、それぞれ独立して単結合又は二価の炭化水素基である。]で表されるテトラジン誘導体で変性してなる変性ジエン系ゴムを含み、
前記変性ジエン系ゴムは、前記テトラジン誘導体を、前記ジエン系ゴムのジエンモノマー単位に対して1mol%以上配合して変性されており、
前記ゴム層(A)を構成するゴム組成物において、前記金属塩(b)の含有量が、前記ゴム成分(a)100質量部に対して10~60質量部であることを特徴とする、積層体。
上記[1]に記載の本発明の積層体は、ゴム層(A)とゴム層(B)とが十分な接着強度で接合されており、且つ十分な強度(破断強度等)を有する。
【0008】
[2] 前記ゴム層(A)を構成するゴム組成物が、有機過酸化物(c)を含み、
該有機過酸化物(c)の含有量が、前記ゴム成分(a)100質量部に対して3質量部以下である、[1]に記載の積層体。
上記[2]に記載の積層体は、ゴム層(A)の強度(破断強度等)が向上しており、また、ゴム層(A)が十分なゴム弾性を有し易い。
【0009】
[3] 前記金属塩(b)が、ジメタクリル酸亜鉛(ZDMA)である、[1]又は[2]に記載の積層体。
上記[3]に記載の積層体は、ゴム層(A)の強度(破断強度等)と、ゴム層(A)とゴム層(B)の間の接着強度が向上している。
【0010】
[4] 前記有機過酸化物(c)が、ジクミルパーオキサイド(DCP)である、[2]に記載の積層体。
上記[4]に記載の積層体は、ゴム層(A)の強度(破断強度等)が更に向上している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る