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公開番号2024081348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194902
出願日2022-12-06
発明の名称スピンMOSFET
出願人国立大学法人九州大学,国立大学法人大阪大学
代理人個人
主分類H01L 29/82 20060101AFI20240611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】オン時及びオフ時の性能が向上されたスピンMOSFETを提供する。
【解決手段】スピンMOSFET1は、トップゲート型のスピンMOSFETであって、第1導電型を有する半導体層(例えば、p型半導体層10)と、半導体層上に設けられるゲート絶縁膜80と、半導体層上にゲート絶縁膜80を介して設けられるゲート電極70と、半導体層上に設けられ、それぞれが強磁性金属層を有するソース電極50及びドレイン電極60と、ソース電極50と半導体層との間に設けられ、第1導電型と異なる第2導電型を有する第1半導体層(例えば、n型半導体層20a)と、ドレイン電極60と半導体層との間に設けられ、第2導電型を有する第2半導体層(例えば、n型半導体層20b)とを備え、ゲート絶縁膜80は、ソース電極50及びドレイン電極60の間において、ゲート電極70と、第1半導体層及び第2半導体層より下方の位置との間に渡って設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トップゲート型のスピンMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であって、
第1導電型を有する半導体層と、
前記半導体層上に設けられるゲート絶縁膜と、
前記半導体層上に前記ゲート絶縁膜を介して設けられるゲート電極と、
前記半導体層上に設けられ、それぞれが強磁性金属層を有するソース電極及びドレイン電極と、
前記ソース電極と、前記半導体層との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第1半導体層と、
前記ドレイン電極と、前記半導体層との間に設けられ、前記第2導電型を有する第2半導体層とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の間において、前記ゲート電極と、前記第1半導体層及び前記第2半導体層より下方の位置との間に渡って設けられる
スピンMOSFET。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記第1半導体層及び前記第2半導体層の厚みは、10nm以上30nm以下である
請求項1に記載のスピンMOSFET。
【請求項3】
前記ゲート電極に印加される電圧が10V以下の範囲におけるキャリア移動度のピーク値は、200cm

/Vs以上である
請求項1又は2に記載のスピンMOSFET。
【請求項4】
前記キャリア移動度のピーク値は、300cm

/Vs以上である
請求項3に記載のスピンMOSFET。
【請求項5】
前記第1導電型は、p型であり、
前記第2導電型は、n型である
請求項1又は2に記載のスピンMOSFET。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スピンMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ソース電極及びドレイン電極が磁性体を含んで構成されるスピンMOSFETの研究開発が行われている。スピンMOSFETは、電荷及びスピンの両方の自由度を利用したデバイスであり、メモリ及びトランジスタの機能を1つの素子で実現することができ、新たな付加価値を提供できるデバイスとして期待されている。例えば、特許文献1には、バックゲート型のスピンMOSFETが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/076298号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スピンMOSFETにおいて、オン時及びオフ時の性能が向上されることが望まれる。しかしながら、特許文献1の技術では、オン時及びオフ時の性能の向上が困難である。
【0005】
そこで、本開示は、オン時及びオフ時の性能が向上されたスピンMOSFETを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るスピンMOSFETは、トップゲート型のスピンMOSFETであって、第1導電型を有する半導体層と、前記半導体層上に設けられるゲート絶縁膜と、前記半導体層上に前記ゲート絶縁膜を介して設けられるゲート電極と、前記半導体層上に設けられ、それぞれが強磁性金属層を有するソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極と、前記半導体層との間に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第1半導体層と、前記ドレイン電極と、前記半導体層との間に設けられ、前記第2導電型を有する第2半導体層とを備え、前記ゲート絶縁膜は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の間において、前記ゲート電極と、前記第1半導体層及び前記第2半導体層より下方の位置との間に渡って設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、オン時及びオフ時の性能が向上されたスピンMOSFETを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態に係るスピンMOSFETの構成を示す断面図である。
図2は、実施の形態に係るスピンMOSFETの構成を示す平面図である。
図3は、検証に用いたMOSFETの構成の第1例を示す断面図である。
図4は、検証に用いたMOSFETの構成の第2例を示す断面図である。
図5は、検証に用いたMOSFETのサンプル条件を示す図である。
図6は、MOSFETにおける掘り下げ深さと抵抗との関係を示す図である。
図7は、図6に示す掘り下げ深さと抵抗との関係を説明するための第1図である。
図8は、図6に示す掘り下げ深さと抵抗との関係を説明するための第2図である。
図9は、実施の形態に係るスピンMOSFETの出力特性を示す図である。
図10は、実施の形態に係るスピンMOSFETのキャリア移動度を示す図である。
図11は、実施の形態に係るスピンMOSFETの製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示に至った経緯)
本開示の説明に先立ち、本開示に至った経緯について説明する。
【0010】
上記の「背景技術」で記載した特許文献1には、半導体層としてn型半導体層のみを備えるスピンMOSFETが開示されている。このようなスピンMOSFETでは、ソースドレイン間(強磁性体間)がn型半導体層で構成されるので、ゲート電極の印加電圧をしきい値電圧以下(例えば、0V又はマイナス)にするオフ時であっても、依然として存在する多数キャリア(電子)によりソースドレイン間に電流が流れてしまうので、ノーマリーオフを実現することが困難である。また、特許文献1のスピンMOSFETは、磁性体と半導体との間にトンネル絶縁膜を挿入している構造であるため、オン時の電流を増やすことが困難である。つまり、特許文献1のスピンMOSFETは、オン時及びオフ時の性能に改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)

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