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公開番号
2024112026
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-20
出願番号
2023016835
出願日
2023-02-07
発明の名称
冷風扇システム
出願人
株式会社フナボリ
代理人
IAT弁理士法人
主分類
F24F
11/64 20180101AFI20240813BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】 冷風扇が設置された作業場所の周囲の湿度が高くなった場合に、冷風扇に供給する作動水を停止または減じて、湿度の上昇を抑制する冷風扇システムを提供する。
【解決手段】 冷風扇10に作動水Wを供給する給水ポンプ12に給水制御装置20から給水量信号を送出する。給水制御装置20は、湿度設定装置20aにより所望の湿度が設定される。屋外には湿度センサー21が設置されて外気の湿度が取得される。屋外の湿度と設定湿度とが比較され、屋外の湿度が高いときには、給水ポンプ12を停止させ、冷風扇10の気化フィルタ11への給水を停止し、気化フィルタ11からの蒸発を停止させて、作業場所の湿度の上昇を抑制する。また、給水配管11cへの送水配管13に給水弁13aを設けてその開度を調整して、気化フィルタ11への給水量を変更させることができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上部に供給された水を流下させる気化フィルタと、気化フィルタに空気を流通させる送風機と、気化フィルタの上部に水を供給する給水ポンプと、給水ポンプから気化フィルタに給水する給水管とを少なくとも備えた冷風扇の作動を制御する冷風扇システムであって、
前記給水ポンプの作動と停止とを制御する給水制御装置と、
前記給水制御装置に具備された湿度設定装置と、
屋外の湿度を測定して前記給水制御装置に対して湿度データを送出する湿度センサーと、
を備え、
前記湿度設定装置で設定された湿度を屋外の湿度データと比較して、この比較結果により前記給水制御装置から給水量信号送出し、この給水量信号に基づいて前記給水ポンプの作動と停止とを行うようにしたことを特徴とする冷風扇システム。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の冷風扇システムであって、
気化フィルタの下方に気化フィルタを流下した水を回収する回収タンクを設け、
前記給水ポンプにより回収タンクに貯留した水を気化フィルタの上部に供給することを特徴とする冷風扇システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の冷風扇システムであって、
冷風扇を配する屋内に動作灯を設け、
前記給水制御装置から前記給水ポンプの動作信号をこの動作灯に送出して、給水ポンプの作動時にはこの動作灯を点灯または点滅させることを特徴とする冷風扇システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水の気化熱を利用して冷却された空気を、送風機により送出する冷風扇の作動に係る冷風扇システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
水を気化フィルタに供給し、この気化フィルタに送風機によって空気を流通させて気化熱を奪って冷風を生成する冷風扇が知られている。この冷風扇には、工場等の作業場所における作業者に冷風を供給するものがあり、当該作業場所に固定される固定式や据置式、キャスターを具備させて任意の作業場所に移動させることができる移動式のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-23850号公報
特開2014-92338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷風扇は、気化フィルタに供給された水の気化熱を利用して冷風を生成し、所望の場所へ供給している。気化フィルタには水が供給されるから、気化熱が奪われる際には蒸発する。このため、作業環境によっては、この冷風扇の周囲では、湿度が上昇する虞がある。
【0005】
作業環境の湿度が上昇すると、作業者は不快を感じる虞があり、さらに、熱中症を発する虞がある。
【0006】
そこで、この発明は、作業場所の湿度を一定に保つようにして、作業環境を極力良好なものとする冷風扇システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る冷風扇システムは、上部に供給された水を流下させる気化フィルタと、気化フィルタに空気を流通させる送風機と、気化フィルタの上部に水を供給する給水ポンプと、給水ポンプから気化フィルタに給水する給水管とを少なくとも備えた冷風扇の作動を制御する冷風扇システムであって、前記給水ポンプの作動と停止とを制御する給水制御装置と、前記給水制御装置に具備された湿度設定装置と、屋外の湿度を測定して前記給水制御装置に対して湿度データを送出する湿度センサーとを備え、前記湿度設定装置で設定された湿度を屋外の湿度データと比較して、この比較結果により前記給水制御装置から給水量信号送出し、この給水量信号に基づいて前記給水ポンプの作動と停止とを行うようにしたことを特徴としている。
【0008】
なお、前記給水管の途中に、前記給水制御装置からの給水信号を受けて開度を変更する給水弁を配し、前記給水制御装置は、給水ポンプの作動と停止の制御と共に、給水ポンプの作動時には、給水弁の開度を調整して気化フィルタへの給水量を調整することもできる。
【0009】
また、上述した冷風扇システムであって、気化フィルタの下方に気化フィルタを流下した水を回収する回収タンクを設け、前記給水ポンプにより回収タンクに貯留した水を気化フィルタの上部に供給して水を循環させることが好ましい。
【0010】
さらに、上述した冷風扇システムであって、冷風扇を配する屋内に動作灯を設け、前記給水制御装置から前記給水ポンプの動作信号をこの動作灯に送出して、給水ポンプの作動時には、点灯または点滅する動作灯を設置することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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