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公開番号
2024111617
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-19
出願番号
2023016232
出願日
2023-02-06
発明の名称
飛行体を用いた給電システム
出願人
愛三工業株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
B64U
50/34 20230101AFI20240809BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】給電対象への給電を効率良く行うことができる飛行体を用いた給電システムを提供すること。
【解決手段】プロペラ21を駆動するモータ22と、モータ22に電力を供給するパワーコントロールユニット35と、電力を蓄電するバッテリ31と、電力を発電するジェネレータ42と、ジェネレータ42を駆動するエンジン41と、エンジン41に供給する燃料を蓄える燃料タンク32と、ジェネレータ42で発電した電力を給電対象EVへ給電する給電装置70と、を有するドローン10と、ドローン10の各種動作を制御する制御部33と、ドローン33の運行を管理する運行管理部80と、を有し、運行管理部80は、給電要求を取得すると、給電対象EVの所在地へドローン10を飛行させ、制御部33は、ドローン10が給電対象EVの所在地に到着した後、運行管理部80からの指令に基づき、ジェネレータ42で電力を発電させて給電装置70を介して給電対象EVへの給電を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プロペラを駆動するプロペラ駆動モータと、前記プロペラ駆動モータに電力を供給する電力制御回路と、前記電力を蓄電するバッテリと、前記電力を発電する発電機と、前記発電機を駆動するエンジンと、前記エンジンに供給する燃料を蓄える燃料タンクと、前記発電機で発電した電力を給電対象へ給電する給電装置と、を有する飛行体と、
前記飛行体の各種動作を制御する制御部と、
前記飛行体の運行を管理する運行管理部と、を有し、
前記運行管理部は、給電要求を取得すると、前記給電対象の所在地へ前記飛行体を飛行させ、
前記制御部は、前記飛行体が前記所在地に到着した後、前記運行管理部からの指令に基づき、前記発電機で電力を発電させて前記給電装置を介して前記給電対象への給電を行う
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システム。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
請求項1に記載する飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記飛行体は、飛行しながら前記給電対象への給電を行う
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載する飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記飛行体は、予め定められた帰還場所まで飛行可能な電力量を確保した状態で前記給電対象への給電を行う
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載する飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記給電要求は、前記運行管理部によりインターネット経由で運行管理サーバにて受信される
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システム。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載する飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記給電装置は、前記給電対象の必要給電量を算出し、前記必要給電量までの給電ができないと判断した場合、前記運行管理部へ援助要求を発信し、
前記運行管理部は、前記援助要求を受信すると、前記必要給電量までの給電が可能となる台数の飛行体を前記給電対象の所在地へ飛行させる
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、飛行体を用いて給電対象への給電を行う給電システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
給電対象への給電を行う給電システムとして、例えば、特許文献1に記載された給電システムが開示されている。この給電システムでは、無人飛行体であるドローンと、ドローンのバッテリに対して給電する無人給電車両とを有しており、無人給電車両は、指向性を有しておりマイクロ波を送る給電アンテナを備え、ドローンは、マイクロ波を受ける受電アンテナを備えている。これにより、無人給電車両からドローンのバッテリへ給電を行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-137331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の給電システムでは、給電源が車両のため、交通事情により給電対象までの到着時間が変化するので、例えば渋滞発生などにより、給電電源が給電対象に到着するまでの時間が非常に長くなってしまうおそれがある。また、災害時においては、道路が分断されている場合もあり、そのような状況では、給電源が給電対象までたどり着けないおそれがある。このように上記の給電システムでは、給電対象への給電を効率良く行うことができないおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、給電対象への給電を効率良く行うことができる飛行体を用いた給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
プロペラを駆動するプロペラ駆動モータと、前記プロペラ駆動モータに電力を供給する電力制御回路と、前記電力を蓄電するバッテリと、前記電力を発電する発電機と、前記発電機を駆動するエンジンと、前記エンジンに供給する燃料を蓄える燃料タンクと、前記発電機で発電した電力を給電対象へ給電する給電装置と、を有する飛行体と、
前記飛行体の各種動作を制御する制御部と、
前記飛行体の運行を管理する運行管理部と、を有し、
前記運行管理部は、給電要求を取得すると、前記給電対象の所在地へ前記飛行体を飛行させ、
前記制御部は、前記飛行体が前記所在地に到着した後、前記運行管理部からの指令に基づき、前記発電機で電力を発電させて前記給電装置を介して前記給電対象への給電を行う
ことを特徴とする飛行体を用いた給電システムである。
【0007】
この給電システムでは、給電源として発電機を備える飛行体を使用し、その飛行体を給電対象の所在地まで飛行させて、発電機で電力を発電させて給電装置を介して給電対象への給電を行う。そのため、交通事情や道路状況に影響されることなく、給電源となる飛行体を給電対象の元へ迅速に到着させることができる。従って、給電対象への給電を効率良く行うことができる。
【0008】
また、上記した飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記飛行体は、飛行しながら前記給電対象への給電を行うことが好ましい。
【0009】
こうすることにより、給電対象の動作範囲が制限されることなく、給電対象の動作中に給電対象への給電を行うことができる。これにより、給電対象への給電を一層効率良く行うことができる。なお、この場合における給電対象への給電は、公知の無線方式(例えば、給電装置と給電対象との間でマイクロ波を送受信する方式等)により行うことができる。
【0010】
また、上記したいずれかの飛行体を用いた給電システムにおいて、
前記飛行体は、予め定められた帰還場所まで飛行可能な電力量を確保した状態で前記給電対象への給電を行うことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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