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公開番号2024018814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022129770
出願日2022-07-27
発明の名称飛行体落下補助装置
出願人合同会社アドエア
代理人
主分類B64D 17/80 20060101AFI20240201BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】ドローンの緊急落下時(緊急事態で)操縦および飛行の継続が困難となった場合等においては、パラシュートを迅速かつ確実に開傘させることを可能とする補助装置を提供する。
【解決手段】本発明は、飛行体に搭載される筒状収納部内に、パラシュート射出部10と折り目に沿って棒状硬質部材であるプッシュロッド9を挿入したパラシュート24とサスペンションライン6が折り畳まれて梱包され、射出部は一例として圧縮コイルと前記コイルの施錠及び開錠機構を有し、コイルバネの圧縮施錠状態で収納部内に装着されたプッシュロッド9とパラシュート24を、開錠で生じるコイルバネの開放力にて射出させ、サスペンションライン6を伸長させて梱包を開放する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
飛行体に搭載される筒状収納部内に、パラシュート射出部と前記パラシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されるとともに硬質部材が装着された封入部とを備え、前記射出部は前記パラシュート射出用エネルギー蓄積機構と前記エネルギー開放制御機構を有し、前記封入部内に装着された前記硬質部材に、前記開放制御で生じる前記蓄積機構のエネルギーの開放力をに伝達して前記収納部を射出させ、前記サスペンションラインを伸長させて前記梱包を開放して前記パラシュートを展開することを特徴とする飛行体の落下補助装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
サスペンションラインに硬質部材が挿入されてなる請求項1の飛行体の落下補助装置。
【請求項3】
パラシュートの折り目が縦方向に梱包され、前記折り目に沿って硬質部材が挿入されてなる請求項1記載の飛行体の落下補助装置。
【請求項4】
パラシュートがインナーシートに収納されてなる請求項1記載の飛行体の落下補助装置。
【請求項5】
硬質部材が、硬質樹脂シートからなる筒状のインナーカプセルを有し、このカプセル内にパラシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されてなる請求項1記載の飛行体の落下補助装置。
【請求項6】
飛行体にメインパラシュートを収納したコンテナと筒状収納部が搭載され、前記筒状収納部内に、パイロットシュート射出部と前記パイロットシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されるとともに硬質部材が装着された封入部とを備え、前記射出部は前記パイロットシュート射出用エネルギー蓄積機構と前記エネルギー開放制御機構を有し、前記封入部内に装着された前記棒状部材に、前記開放制御で生じる前記蓄積機構のエネルギーの開放力を伝達して前記収納部を射出させ、前記サスペンションラインを伸長させて前記梱包を開放して前記パイロットシュートを展開させ、前記サスペンションラインの張力にて前記メインパラシュートを前記コンテナから放出させることを特徴とする飛行体の落下補助装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行体に搭載される落下時に使用されるパラシュートを用いる落下補助装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【】

【0002】
近年、ドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた飛行体を、撮影、配送等の分野へ利用することが推進され、今後更なる普及が見込まれている。そしてドローンの実用化に際して大事な、緊急落下時の安全装置としてパラシュートの利用を考慮した技術が提案されている。
【0003】
パラシュートの収納、射出、開傘機構を工夫したものとしてたとえば下記先行文献に開示されている技術がある。特許文献1には、キャノピーファースト方式の予備パラシュートにおいて、パイロッシュートのブライダルラインが破損したパラシュートのラインに絡む恐れがない予備シュートを提供すべく、パイロットシュートを収納したシュートカバーとスプリングをコンテナに収納し、スプリングの作用により、シュートカバーとパイロットシュートを放りだす機構が示されている。この文献1に示された技術では、パイロットシュートの上部に配置するカバーごと上部へ射出され、その後重力の作用によりカバーが折り畳んだパイロットシュートの傘頂部分に向かって下降する可能性が残り、折り畳んだパイロットシュートが展開することに不具合を生じる。また、カバーは伸縮性があり圧縮されたスプリングの開放力を吸収するため、その開放力の速度を減速または一部を無効化させながら残りの速度によって射出され、上部カバーの離脱に不安を残す。
【0004】
特許文献2には、パラシュートの収納部下にバネを配置し、収納部上をカバーで閉じ、圧縮されたバネの開放力にて収納されたパラシュートを押し上げ、カバーが開いてパラシュートが射出する技術が開示されているが、カバーの存在による不安がある。特許文献3には、有底筒状部材内のハット状押し上げ部材に折り畳んだパラシュートを収容し、有底筒状部材の上方に蓋部材を結合させた状態で、ピストン部材にて筒状部材を押し上げてパラシュートを射出させる技術が記載されている。特許文献4には、収容器内のパラシュート等の射出物をガス又はバネ等にて射出する技術が開示され、段落番号0055,0059には、収容器がない場合、射出物の外周囲を紐状部材等で縛ってくくりつけておき、作動時に紐状部材を切断することにより、射出物が展開できるように構成してもよいことが記載されている。[特許文献3][特許文献4]に示されるキャノピーを強制的に展開させることで知られるキャノピーファースト方式の開傘方法では、先にキャノピー(傘部分)が開くが必ず飛行体よりも上空方向にて開傘するとは限らない不安がある。飛行体が回転を伴った落下状態であれば展開したキャノピーに飛行体本体が包まれる、また側面で開傘した場合にはサスペンションラインが飛行体の突起部に絡まる可能性のおそれも大きくなる。
【0005】
ドローンの緊急落下時(緊急事態で)操縦および飛行の継続が困難となった場合)等においては、パラシュートを迅速かつ異常状態にあるドローンの機体部分に接触させることなく、更に開傘することなくドローンから遠ざけるように放出し、ドローンから十分離れた空中で開傘させることが必要であり、特許文献1~4に記載の技術では不安が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4884088号公報
特許第6446491号公報
特開2021―70426号公報
特開2020―125012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、0005で述べた必要性に鑑み、収納されたパラシュートの迅速かつ勢いよく確実に空中へ放出・展開し、飛行体から十分離れた空中でパラシュートを支障なく確実に開傘させることを可能とする補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、飛行体に搭載される筒状収納部内に、飛行体に搭載される筒状収納部内に、パラシュート射出部と前記パラシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されるとともに硬質部材が装着された封入部とを備え、前記射出部は前記パラシュート射出用エネルギー蓄積機構と前記エネルギー開放制御機構を有し、前記封入部内に装着された前記硬質部材に、前記開放制御で生じる前記蓄積機構のエネルギーの開放力を伝達して前記収納部を射出させ、前記サスペンションラインを伸長させて前記梱包を開放して前記パラシュートを展開することを特徴とする飛行体の落下補助装置を提供する。
【0009】
更に本発明は、望ましくはパラシュートの折り目が縦方向に収納され、前記折り目に沿って硬質部材が挿入されてなる構成、サスペンションラインに棒状硬質部材が挿入されてなる構成、パラシュートがインナーシートに収納されてなる構成、硬質部材が、硬質樹脂シートからなる筒状のインナーカプセルを有し、このカプセル内にパラシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されてなる構成を提供する。
【0010】
また本発明は、[0008]のパラシュートを、パイロットシュートとして用いた落下装置として飛行体にメインパラシュートを収納したコンテナと筒状収納部が搭載され、前記筒状収納部内に、パイロットシュート射出部と前記パイロットシュートとサスペンションラインが折り畳まれて梱包されるとともに硬質部材が装着された封入部とを備え、前記射出部は前記パイロットシュート射出用エネルギー蓄積機構と前記エネルギー開放制御機構を有し、前記封入部内に装着された前記硬質部材に、前記開放制御で生じる前記蓄積機構のエネルギーの開放力を伝達して前記収納部を射出させ、前記サスペンションラインを伸長させて前記梱包を開放して前記パイロットシュートを展開させ、前記サスペンションラインの張力にて前記メインパラシュートを前記コンテナから放出させることを特徴とする飛行体の落下補助装置を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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