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公開番号
2024004442
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-16
出願番号
2023014093
出願日
2023-02-01
発明の名称
推進装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B64D
27/24 20240101AFI20240109BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】放熱効果を高めることができる推進装置を提供する。
【解決手段】推進装置15は、プロペラ20及びEPU50を有している。EPU50は、モータ装置60及びインバータ装置80を有している。モータ装置60は、モータ61及びモータハウジング70を有している。インバータ装置80は、インバータ81及びインバータハウジング90を有している。モータハウジング70とインバータハウジング90とは、モータ軸線Cmに沿って軸方向ADに並べられている。モータハウジング70とインバータハウジング90との間には、ハウジング隙間100が設けられている。ハウジング隙間100は、隙間開口100aにより径方向外側に向けて開放されている。隙間開口100aは、周方向CDに環状に延びている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
飛行体(10)を推進させる推進装置(15)であって、
前記飛行体を推進させるために駆動するモータ(61)、及び前記モータを収容しているモータハウジング(70)、を有しているモータ装置(60)と、
前記モータに供給される電力を変換するインバータ(81)、及び前記インバータを収容しているインバータハウジング(90)、を有し、前記インバータハウジングと前記モータハウジングとが前記モータの回転軸線(Cm)に沿って前記回転軸線の軸方向(AD)並ぶように設けられたインバータ装置(80)と、
前記モータハウジングと前記インバータハウジングとの間に設けられ、前記回転軸線の径方向(RD)において外側に向けて開放された隙間であるハウジング隙間(100)と、
を備えている推進装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ハウジング隙間は、前記回転軸線と、前記モータハウジングの外周面(71a)及び前記インバータハウジングの外周面(91a)の少なくとも一方と、にかけ渡されるように前記径方向に延びている、請求項1に記載の推進装置。
【請求項3】
前記モータハウジングの外面(70a)に含まれ、前記ハウジング隙間を介して前記インバータハウジングに対向しているモータ対向面(73a)と、
前記インバータハウジングの外面(90a)に含まれ、前記ハウジング隙間を介して前記モータ対向面に対向しているインバータ対向面(93a)と、
前記ハウジング隙間に向けて突出するように前記モータ対向面及び前記インバータ対向面の少なくとも一方に設けられ、熱を前記ハウジング隙間に放出する隙間放熱部(105,105a,105b,105c,105d,101)と、
を備えている請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項4】
前記インバータハウジングを前記軸方向に貫通し、前記インバータハウジングを介して前記モータハウジングとは反対側に前記ハウジング隙間を開放しているインバータ貫通孔(95)、を備えている請求項1に記載の推進装置。
【請求項5】
前記インバータハウジングの外面(90a)に含まれ、前記インバータ貫通孔を形成している孔形成面(92a)と、
前記インバータ貫通孔の内周側に向けて突出するように前記孔形成面に設けられ、熱を前記インバータ貫通孔に放出する孔放熱部(96,96a,96b)と、
を備えている請求項4に記載の推進装置。
【請求項6】
前記インバータ貫通孔に含まれ、前記軸方向において前記インバータ貫通孔を前記モータハウジングとは反対側に開放している反対開口(95b)と、
気体が前記ハウジング隙間から前記インバータ貫通孔を通って前記反対開口から流れ出すように送風する送風ファン(141,141A,141B,143)と、
を備えている請求項4又は5に記載の推進装置。
【請求項7】
前記送風ファンは、前記モータの駆動に伴って送風する、請求項6に記載の推進装置。
【請求項8】
前記送風ファンとして、前記インバータ貫通孔に設けられた孔ファン(141A,141B)、を備えている請求項6に記載の推進装置。
【請求項9】
前記軸方向において前記インバータハウジングが前記モータハウジングの下流側になる向きに送風し、前記ハウジング隙間よりも下流側に設けられた下流ファン(141,141A,141B)、を備えている請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項10】
前記モータハウジング及び前記インバータハウジングを前記径方向の外側から覆い、前記モータハウジングの外周面(71a)及び前記インバータハウジングの外周面(91a)との間にダクト流路(130)を形成している外周ダクト(120)、を備え、
前記下流ファンは、前記ダクト流路に設けられ、前記ダクト流路及び前記ハウジング隙間から気体を吸い出すように送風する、請求項9に記載の推進装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、推進装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、航空機に搭載される推進システムが開示されている。この推進システムは、モータ、インバータ及びケースを有している。モータとインバータとは、モータの回転軸に沿って並べられている。ケースは、外壁及び内壁を有している。モータ及びインバータは、外壁の内側に収容されている。内壁は、外壁の内側空間を仕切った状態でモータとインバータとの間に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/115417号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、モータの熱やインバータの熱が内壁にこもることが懸念される。すなわち、推進システムにおいてモータ側とインバータ側との境界部分に熱がこもることが懸念される。
【0005】
本開示の主な目的は、放熱効果を高めることができる推進装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
上記目的を達成するため、開示された態様は、
飛行体(10)を推進させる推進装置(15)であって、
飛行体を推進させるために駆動するモータ(61)、及びモータを収容しているモータハウジング(70)、を有しているモータ装置(60)と、
モータに供給される電力を変換するインバータ(81)、及びインバータを収容しているインバータハウジング(90)、を有し、インバータハウジングとモータハウジングとがモータの回転軸線(Cm)に沿って回転軸線の軸方向(AD)並ぶように設けられたインバータ装置(80)と、
モータハウジングとインバータハウジングとの間に設けられ、回転軸線の径方向(RD)において外側に向けて開放された隙間であるハウジング隙間(100)と、
を備えている推進装置。
【0008】
上記態様によれば、モータハウジングとインバータハウジングとの間に、径方向外側に向けて開放されたハウジング隙間が設けられている。この構成では、モータハウジングとインバータハウジングとの境界部分に存在する熱が、ハウジング隙間を介して外部に放出されやすい。このため、モータハウジングとインバータハウジングとの境界部分に熱がこもることを抑制できる。したがって、推進装置の放熱効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態においてeVTOLの構成を示す図。
推進装置の概略斜視図。
推進装置の縦断面図。
図3のIV-IV線断面図であって、ハウジング隙間の横断面図。
インバータ貫通孔のインバータ内周壁面を部分的に展開した図。
第2実施形態においてハウジング隙間の横断面図。
インバータ貫通孔のインバータ内周壁面を部分的に展開した図。
第3実施形態において推進装置の縦断面図。
第4実施形態において推進装置の縦断面図。
図9のX-X線断面図であって、ハウジング隙間の横断面図。
第5実施形態において推進装置の縦断面図。
第6実施形態において推進装置の縦断面図。
第7実施形態において推進装置の概略斜視図。
推進装置の縦断面図。
第8実施形態において推進装置の縦断面図。
第9実施形態において推進装置の縦断面図。
第10実施形態において推進装置の縦断面図。
第11実施形態において推進装置の縦断面図。
第12実施形態において推進装置の縦断面図。
第13実施形態において推進装置の縦断面図。
第14実施形態において推進装置の縦断面図。
第15実施形態において推進装置の縦断面図。
第16実施形態において推進装置の縦断面図。
第17実施形態において推進装置の縦断面図。
第18実施形態において推進装置の縦断面図。
第19実施形態において推進装置の縦断面図。
第20実施形態において推進装置の縦断面図。
第21実施形態において推進装置の縦断面図。
第22実施形態において推進装置の縦断面図。
第23実施形態において推進装置の縦断面図。
第24実施形態において推進装置の縦断面図。
第25実施形態において推進装置の縦断面図。
第26実施形態において推進装置の縦断面図。
第27実施形態において推進装置の縦断面図。
第28実施形態において推進装置の縦断面図。
第29実施形態において推進装置の縦断面図。
第30実施形態において推進装置の縦断面図。
第31実施形態において推進装置の縦断面図。
第32実施形態において推進装置の縦断面図。
第33実施形態において推進装置の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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