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公開番号2024062032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169772
出願日2022-10-24
発明の名称車両走行装置
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類B60W 30/16 20200101AFI20240430BHJP(車両一般)
要約【課題】自車両の操作者に違和感を与えることなく、自車両を走行させるために消費されるエネルギー量を更に少なくすることができる車両走行装置を提供する。
【解決手段】車両走行装置10は、先行車200との間の距離が増大して所定距離範囲の上限値に達したときに惰行制御を開始し、先行車との間の距離が減少して所定距離範囲の下限値に達したときに加速制御を開始することにより、先行車との間の距離が所定距離範囲内に収まるように自車両100の加減速を自律的に制御する自律加減速制御を実行する。車両走行装置は、惰行制御の実行中に自車両の走行速度が所定速度以下となり且つ先行車の走行速度が自車両の走行速度よりも大きく且つ自車両の走行速度と先行車の走行速度との差が所定速度差以上であるときには、先行車との間の距離が増大して所定距離範囲の上限値に達しても、所定時間が経過するまでの間は、惰行制御を継続する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
自車両と先行車との間の距離が減少して所定距離範囲の下限値に達したときに前記自車両を惰性走行させる惰行制御を開始し、前記自車両と前記先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達したときに前記自車両を加速する加速制御を開始することにより、前記自車両と前記先行車との間の距離が前記所定距離範囲内に収まるように前記自車両の加減速を自律的に制御する自律加減速制御を実行する制御装置を備えた車両走行装置において、
前記制御装置は、前記惰行制御の実行中に前記自車両の走行速度が所定速度以下となり且つ前記先行車の走行速度が前記自車両の走行速度よりも大きく且つ前記自車両の走行速度と前記先行車の走行速度との差が所定速度差以上であるときには、前記自車両と前記先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達しても、所定時間が経過するまでの間は、前記惰行制御を継続するように構成されている、
車両走行装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両走行装置において、
前記加速制御は、前記自車両の内燃機関を作動させ、該内燃機関から出力される動力により前記自車両を加速する制御であり、
前記惰行制御は、前記内燃機関の作動を停止させ、前記自車両を惰性走行させる制御であり、
前記所定時間は、前記惰行制御の実行中に前記自車両と前記先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達したときの前記自車両の走行速度が小さいほど大きい値に設定される、
車両走行装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両走行装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
先行車に追従するように自車両を走行させる追従走行制御を実行する車両走行装置が知られている。又、こうした車両走行装置として、追従走行制御の実行時、自車両を減速させるときに自車両を惰性走行させることにより、自車両の走行に消費されるエネルギー量の低減を図るようにした車両走行装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4677945号公報
【発明の概要】
【0004】
従来の車両走行装置において、追従走行制御の実行時、自車両を惰性走行させる時間が長いほど、自車両の走行に消費されるエネルギー量が少なくなる。一方、自車両を惰性走行させる時間が長くなると、状況によっては、自車両の操作者に違和感を与えてしまう可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、自車両の操作者に違和感を与えることなく、自車両の走行に消費されるエネルギー量を少なくすることができる車両走行装置を提供することにある。
【0006】
本発明に係る車両走行装置は、自車両と先行車との間の距離が減少して所定距離範囲の下限値に達したときに前記自車両を惰性走行させる惰行制御を開始し、前記自車両と前記先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達したときに前記自車両を加速する加速制御を開始することにより、前記自車両と前記先行車との間の距離が前記所定距離範囲内に収まるように前記自車両の加減速を自律的に制御する自律加減速制御を実行する制御装置を備えている。そして、前記制御装置は、前記惰行制御の実行中に前記自車両の走行速度が所定速度以下となり且つ前記先行車の走行速度が前記自車両の走行速度よりも大きく且つ前記自車両の走行速度と前記先行車の走行速度との差が所定速度差以上であるときには、前記自車両と前記先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達しても、所定時間が経過するまでの間は、前記惰行制御を継続するように構成されている。
【0007】
自律加減速制御の実行中、先行車が頻繁に加速されたり減速されたりしているときに、自車両と先行車との間の距離が所定距離範囲の下限値に達したときに惰行制御を開始し、自車両と先行車との間の距離が所定距離範囲の上限値に達したときに加速制御を開始するようにしていると、惰行制御と加速制御とが頻繁に繰り返されることになってしまう。これによると、自車両の走行に消費されるエネルギー量が多くなってしまうし、自車両が先行車に近づいたり離れたりを繰り返すことにもなり、自車両の操作者に違和感を与えてしまう可能性がある。
【0008】
一方、先行車が頻繁に加速されたり減速されたりしているときには、惰行制御を継続して実行する時間を長くし、従って、加速制御を継続して実行する時間を長くすれば、惰行制御と加速制御とが頻繁に繰り返されることがなくなる。これにより、自車両の操作者に違和感を与えることなく、自車両の走行に消費されるエネルギー量を少なくすることができる。
【0009】
本発明によれば、惰行制御の実行中に自車両の走行速度が所定速度以下となり且つ先行車の走行速度が自車両の走行速度よりも大きく且つ自車両の走行速度と先行車の走行速度との差が所定速度差以上であるときには、自車両と先行車との間の距離が増大して所定距離範囲の上限値に達しても、所定時間が経過するまでの間は、惰行制御が継続される。このため、自車両の操作者に違和感を与えることなく、自車両の走行に消費されるエネルギー量を少なくすることができる。
【0010】
尚、本発明に係る車両走行装置において、前記加速制御は、例えば、前記自車両の内燃機関を作動させ、該内燃機関から出力される動力により前記自車両を加速する制御である。又、前記惰行制御は、例えば、前記内燃機関の作動を停止させ、前記自車両を惰性走行させる制御である。そして、この場合において、前記所定時間は、例えば、前記惰行制御の実行中に前記自車両と先行車との間の距離が増大して前記所定距離範囲の上限値に達したときの前記自車両の走行速度が小さいほど大きい値に設定される。
(【0011】以降は省略されています)

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