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公開番号2024110880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015746
出願日2023-02-05
発明の名称航空機
出願人一般財団法人日本鯨類研究所
代理人個人,個人
主分類B64C 27/26 20060101AFI20240808BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】固定翼と回転翼の両方を装備する航空機の安定した飛行を確保する。
【解決手段】前後方向に延在する胴体と、一対の固定翼である主翼と、一対の固定翼であり、前記主翼の下方に設置された下翼、および前記下翼に支持された複数の回転翼から成る、下翼回転翼複合体と、を備え、前記回転翼は、前記主翼の下方に設置され、前記主翼と回転翼との高低差が略150ミリメートルであり、前記下翼回転翼複合体は、当該下翼が、連結部材を介して前記主翼と連結されることによって、前記航空機に装備される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延在する胴体と、
一対の固定翼である主翼と、
一対の固定翼であり、前記主翼の下方に設置された下翼、および前記下翼に支持された複数の回転翼から成る、下翼回転翼複合体と、を備え、
前記回転翼は、前記主翼の下方に設置されていることを特徴とする航空機。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記主翼と回転翼との高低差が略150ミリメートルであることを特徴とする、請求項1記載の航空機。
【請求項3】
前記下翼回転翼複合体は、当該下翼が、連結部材を介して前記主翼と連結されることによって、前記航空機に装備されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の航空機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、固定翼と回転翼との両方を装備する航空機に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の航空機の技術に係る固定翼、または回転翼の何れか一方のみを装備する航空機において、固定翼を装備する航空機(以下、固定翼航空機)は、高速飛行が可能で、航続時間が長い、言い換えれば航行距離が長いという利点がある。
【0003】
これに対し、回転翼を装備する航空機(以下、回転翼航空機)は、垂直離着陸が可能であるという利点がある。従って、滑走路が敷ける広大な場所が必要なく、例えばドローンであるならビルの谷間のような極めて狭小な空間でも離着陸することができる。
【0004】
また、従来の航空機にかかる技術として、固定翼と回転翼の両方を装備する航空機(以下、複合型航空機)があり、係る航空機は典型的な形態として、多くが左右固定翼各々の前後に回転翼を配置する構成を採る。複合型航空機は、離着陸時は回転翼を用いてこれを行い、巡航時は主として固定翼を用いることによって、前述した固定翼と回転翼両方の利点を兼ね備えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-528382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、当該複合型航空機においては、固定翼の近傍に回転翼が配置される。また、回転翼による飛行を安定させるために、重心が回転翼のよりもできるだけ下方に位置するように設計される結果、固定翼が回転翼より下方に配置されることが多い。このため、回転翼を稼働させて巡航飛行する場合に、回転翼から下向きに発生する気流が、固定翼の上下近傍を水平に流れる気流に干渉し、これを乱れさせることによって飛行が不安定となる。
【0007】
また、回転翼を支持するために機体本体から延出された支柱等の部材が、巡航時に空気抵抗を生み、飛行の効率を下げる、または飛行を不安定にするという弊害を生ずる。
【0008】
また、回転翼を用いた飛行においては、各回転軸の水平面における位置的な中心と機体の重心が水平方向において一致していないと飛行が安定しない。回転翼航空機においては、通常は各回転軸が同一円周上に等間隔に配置されており、係る構造上、前記中心と重心を一致させることは容易であるが、複合型航空機においては、通常、胴体部が前後において非対称に設計されているため、前記中心と重心を一致させることが困難となる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前期課題を解決するために、本発明に係る航空機は、前後方向に延在する胴体と、一対の固定翼である主翼と、一対の固定翼であり、前記主翼の下方に設置された下翼、および前記下翼に支持された複数の回転翼から成る、下翼回転翼複合体と、を備え、前記回転翼は、前記主翼の下方に設置されていることを特徴とする。
【0010】
加えて、前期課題を解決するために、本発明に係る航空機は、前記主翼と回転翼との高低差が略150ミリメートルであることを特徴とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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