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公開番号
2024110276
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014786
出願日
2023-02-02
発明の名称
三相回路判別装置及び三相回路判別方法
出願人
国立大学法人山口大学
,
株式会社中電工
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
G01R
31/50 20200101AFI20240807BHJP(測定;試験)
要約
【課題】複数の配線が密集している状況であっても、特定の三相回路の判別が正確に行えるようにする。
【解決手段】三相回路判別装置1は、複数の三相回路の配線の分電盤側に接続され、複数の負荷装置の作動時に各配線に流れる電流値を個別に検出可能な検出部21aと、複数の三相回路のうち、任意の一の三相回路の配線に接続され、接続された配線に電流を注入する電流注入部31aと、検出部21aで検出された複数の電流値のうち、電流注入部31aによる電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて一の三相回路を判別する判別部21bと、判別部21bで判別された一の三相回路がどの三相回路であるかを報知する報知部32とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
発電設備側から供給された電力が分電盤を介して複数の負荷装置に分配されるように構成された複数の三相回路を含む配電系統の中で特定の三相回路を判別するための三相回路判別装置であって、
複数の前記三相回路の配線の前記分電盤側に接続され、複数の前記負荷装置の作動時に各配線に流れる電流値を個別に検出可能な検出部と、
複数の前記三相回路のうち、任意の一の前記三相回路の配線に接続され、接続された配線に電流を注入する電流注入部と、
前記検出部で検出された複数の電流値のうち、前記電流注入部による電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて前記一の三相回路を判別する判別部と、
前記判別部で判別された前記一の三相回路がどの三相回路であるかを報知する報知部とを備えていることを特徴とする三相回路判別装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の三相回路判別装置において、
前記検出部及び前記判別部を有する親機と、
前記親機とは別体に構成されるとともに、前記電流注入部を有する子機とを備えていることを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項3】
請求項2に記載の三相回路判別装置において、
前記子機は、前記報知部を有し、
前記親機と前記子機とは、通信可能に構成されており、
前記親機の前記判別部による判別結果は、前記子機に送信され、
前記報知部は、前記親機から送信された前記判別結果に基づいて、前記一の三相回路がどの三相回路であるかを報知するように構成されていることを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項4】
請求項3に記載の三相回路判別装置において、
前記親機と前記子機とは前記配線を介して通信可能に接続されていることを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項5】
請求項2に記載の三相回路判別装置において、
前記子機は、蓄電部を有し、
前記電流注入部は、前記蓄電部に蓄電されている電力を用いて前記一の前記三相回路の配線に電流を注入することを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項6】
請求項5に記載の三相回路判別装置において、
前記蓄電部は、前記電流注入部が接続された前記配線から充電されることを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項7】
請求項1に記載の三相回路判別装置において、
前記電流注入部は、配線に注入する電流の位相を前記発電設備側から供給される電流の位相と合わせる同期処理を実行することを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項8】
請求項1に記載の三相回路判別装置において、
前記電流注入部は、接続された配線に無効電流を注入することを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項9】
請求項1に記載の三相回路判別装置において、
前記電流注入部は、接続された配線に有効電流を注入することを特徴とする三相回路判別装置。
【請求項10】
発電設備側から供給された電力が分電盤を介して複数の負荷装置に分配されるように構成された複数の三相回路を含む配電系統の中で特定の三相回路を判別するための三相回路判別方法であって、
複数の前記負荷装置の作動時に、複数の前記三相回路の各配線の前記分電盤側を流れる電流値を個別に検出する検出ステップと、
複数の前記三相回路のうち、任意の一の前記三相回路の配線に電流を注入する電流注入ステップと、
前記検出ステップで検出された複数の電流値のうち、前記電流注入ステップによる電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて前記一の三相回路を判別する判別ステップと、
前記判別ステップで判別された前記一の三相回路がどの三相回路であるかを報知する報知ステップとを備えていることを特徴とする三相回路判別方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の三相回路の中から特定の三相回路を判別することが可能な三相回路判別装置及び三相回路判別方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、発電所等を含む発電設備側から供給された電力は、建物内の分電盤を介して系統側、即ち負荷装置に分配される。例えば階数が複数ある建物の場合、各階に負荷装置が設置されていることがあり、また各階において複数の負荷装置が設置されていることがある。このような場合、複数の負荷装置が共通の分電盤に対して個別の分岐ブレーカ及び配線を介して接続されることになる。このような配電系統を前提とした時、例えば古い建物などで電気工事等を行う際に、分電盤内の分岐ブレーカがどの負荷装置に接続されているのかを判別する必要があるが、一般的に分電盤と負荷装置とは離れて配置されているので、作業者が目視によって配線をたどることは困難である。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、探査信号を配線に注入する送信器と、探査信号を検知する受信器とからなる配線路探査器が知られている。送信器は商用周波数とは区別できる探査信号を非接触で配線に注入するように構成されている。一方、受信器は、探査信号を非接触にて検出し、探査信号を検出したときに検出した探査信号に対応した表示を行うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-282175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の配線路探査器を用いることで、特定の三相回路を判別する際に作業者が目視によって配線をたどるといった作業は不要になる。しかしながら、複数の配線が密集していると、誘導によって探索対象の配線とは別の配線に探索信号が流れ、その別の配線を探索対象の配線として検知してしまい、その結果、探索対象の配線の断定が困難になる場合が考えられる。
【0006】
このような場合、作業者の経験により探索対象の配線を断定することになるが、作業者の経験に任せていると誤判断の可能性がある。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の配線が密集していて従来の探索信号による方法では誘導が起こり易い状況であっても、特定の三相回路の判別が正確に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、発電設備側から供給された電力が分電盤を介して複数の負荷装置に分配されるように構成された複数の三相回路を含む配電系統の中で特定の三相回路を判別するための三相回路判別装置を前提とすることができる。三相回路判別装置は、複数の前記三相回路の配線の前記分電盤側に接続され、複数の前記負荷装置の作動時に各配線に流れる電流値を個別に検出可能な検出部と、複数の前記三相回路のうち、任意の一の前記三相回路の配線に接続され、接続された配線に電流を注入する電流注入部と、前記検出部で検出された複数の電流値のうち、前記電流注入部による電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて前記一の三相回路を判別する判別部と、前記判別部で判別された前記一の三相回路がどの三相回路であるかを報知する報知部とを備えている。
【0009】
この構成によれば、例えば建物に設けられている複数の負荷装置に電力が供給されている状態で、電流注入部によって任意の一の三相回路の配線に電流が注入されると、電流が注入された配線を流れる電流値は、電流の注入に同期して変動する。検出部は、各三相回路の配線を流れる電流値を個別に検出しているので、電流の注入に同期して変動した電流値も検出される。判別部は、電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて、当該電流が注入された三相回路を判別することができる。判別部によって判別された三相回路は、報知部によってどの三相回路であるかが作業者等に報知される。すなわち、電流の注入に同期して変動した電流値に基づいて三相回路を判別することで、従来の探索信号を配線に流す場合のような誘導による誤判別は起こらず、正確な判別が行える。
【0010】
また、三相回路判別装置は、前記検出部及び前記判別部を有する親機と、親機とは別体に構成されるとともに、前記電流注入部を有する子機とを備えていてもよい。親機と離して設置可能な子機を備えていることで、負荷装置が複数配置されている場合に、各負荷装置に対応するように子機を配置して各配線に電流を注入することができる。一方、親機は、分電盤の近傍に配置しておくことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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