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公開番号2024109223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-14
出願番号2023013913
出願日2023-02-01
発明の名称鉄道軌道用樹脂組成物
出願人中国塗料株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類E01B 37/00 20060101AFI20240806BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】乾燥状態のみならず、湿潤状態の被着体に対しても付着力に優れる硬化体を形成することができる、鉄道軌道に好適に用いることができる鉄道軌道用樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】ウレタンアクリレート樹脂(A)、無機顔料(B)、硬化剤(C)、および、20℃で液体であるノニオン系界面活性剤(D)を含有し、該ノニオン系界面活性剤(D)の含有量が、前記ウレタンアクリレート樹脂(A)100質量部に対し、0.1~3.4質量部である、鉄道軌道用樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタンアクリレート樹脂(A)、無機顔料(B)、硬化剤(C)、および、20℃で液体であるノニオン系界面活性剤(D)を含有し、
該ノニオン系界面活性剤(D)の含有量が、前記ウレタンアクリレート樹脂(A)100質量部に対し、0.1~3.4質量部である、
鉄道軌道用樹脂組成物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
カルボン酸ビニル由来の構造単位を有する重合体(E1)および(メタ)アクリル酸エステル由来の構造単位を有するアクリル重合体(E2)から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の鉄道軌道用樹脂組成物。
【請求項3】
前記ノニオン系界面活性剤(D)が前記成分(A)と反応性の基を有さない、請求項1に記載の鉄道軌道用樹脂組成物。
【請求項4】
前記ノニオン系界面活性剤(D)のHLB値が1~13である、請求項1に記載の鉄道軌道用樹脂組成物。
【請求項5】
前記鉄道軌道用樹脂組成物から得られた硬化体のバネ定数が15~80MN/mである、請求項1~4のいずれか1項に記載の鉄道軌道用樹脂組成物。
【請求項6】
下記式(1)で算出される付着保持率が50%以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の鉄道軌道用樹脂組成物。
付着保持率=(Tw/Td)×100 ・・・(1)
[式(1)中、Tdは、乾燥した140mm×140mmの大きさのモルタル板表面に、前記鉄道軌道用樹脂組成物を配置し、23℃で3日間硬化させることで得られた硬化体(40mm×40mm×5mm(厚))を、該モルタル板から剥離する際の、建研式引張試験機を用いて測定した最大引張強度(MPa)であり、Twは、乾燥した140mm×140mmの大きさのモルタル板の代わりに、140mm×140mmの大きさのモルタル板に水1gを塗布し、該モルタル板の全面を水で濡らした板を用いた以外は、Tdと同様にして測定した最大引張強度(MPa)である。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は鉄道軌道用樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、鉄道軌道として、コンクリート等で構築した高架構造物や地下構造物、橋梁などを路盤(以下、これらの構造物を「路盤側構造物」ともいう。)とし、この路盤側構造物上に、充填層を介してコンクリート製等の軌道スラブを固定し、この軌道スラブに軌道レールを締結してなるスラブ式軌道が広く採用されている。
【0003】
このようなスラブ式軌道は、具体的には、図1に示すように、路盤側構造物20の上面に、充填層22を介して軌道スラブ24が設けられ、さらに軌道スラブ24の上面には、一対の軌道レール30,30が配設されている。なお軌道スラブ24は両端部に切欠き部26,26を備え、路盤側構造物20上に所定間隔置きに設けられた突起部28と、軌道スラブ24の切欠き部26とが位置合わせされている。
【0004】
このような軌道スラブ24の高低調整、軌道スラブ24の列車通過時の上下方向のあおり防止、雨水の進入防止などを目的として、スラブ式軌道の路盤側構造物20の突起部28周囲の樹脂硬化体や、路盤側構造物20と軌道スラブ24との間の充填層22を形成するために、樹脂組成物が用いられている。
また、劣化した充填層22を補修するためにも樹脂組成物が用いられている。
【0005】
さらに、スラブ式軌道以外の他の鉄道軌道としては、枕木を用いるバラスト軌道が挙げられるが、該バラスト軌道でも、列車通過時の上下方向のあおり防止などを目的として、レール下部の枕木下に生じる間隙を埋めるために、樹脂組成物が用いられている。
【0006】
このような鉄道軌道用樹脂組成物としては、例えば、特許文献1~2に記載の組成物が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-98527号公報
特開2018-59301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば、鉄道軌道用樹脂組成物は、既に敷設されているスラブ式軌道やバラスト軌道の補修などのために用いられることも多いが、このような補修の際には、該樹脂組成物から形成される硬化体が接する被着体(以下単に「被着体」ともいう。)が、雨水、水蒸気、雪等により、湿潤状態になっている場合があり、このような湿潤状態の軌道は、劣化が起こりやすいため、特に補修が必要となる場合が多い。
このような湿潤状態の被着体に鉄道軌道用樹脂組成物を用いる際には、該被着体が乾燥するまで待てないため、湿潤状態のままの被着体に、鉄道軌道用樹脂組成物を用いる必要があるが、該鉄道軌道用樹脂組成物として、前記特許文献1や2に記載などの従来の樹脂組成物、特に、ポリウレタン系樹脂(ポリオールとポリイソシアネートの反応硬化型)やウレタンアクリレート系樹脂を含む樹脂組成物を用いると、被着体に存在する水の影響により、該樹脂組成物から得られる硬化体は、被着体に対する付着力が弱く、鉄道軌道からの脱落等が起こりやすいことが分かった。
【0009】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、乾燥状態のみならず、湿潤状態の被着体に対しても付着力に優れる硬化体を形成することができる、鉄道軌道に好適に用いることができる鉄道軌道用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究した。その結果、特定の組成物によれば、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。本発明の態様例は、以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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