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公開番号2024140489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051645
出願日2023-03-28
発明の名称吸音パネル
出願人積水樹脂株式会社
代理人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20241003BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】パネル全体が高い剛性を備える吸音パネルを提供する。
【解決手段】前面板と背面板との間に吸音材を配置した吸音パネルにおいて、前記背面板の幅方向の端部に接続部を形成し、この接続部に前記前面板を当接して固定しており、前記接続部を第一板部と、この第一板部に接続して略180度屈曲する折曲部と、この折曲部から延設して前記第一板部に重なる第二板部とを備えるはぜ折り状に形成し、前記第一板部及び第二板部のいずれか一方の外面に前記前面板の当接部を当接して固定する。
背面板の幅方向の端部に、はぜ折り状に形成した接続部を形成するので、背面板の剛性が向上し、吸音パネル全体の剛性が向上する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
多数の開口を有する前面板と、遮音板として機能する背面板との間に吸音材を配置した吸音パネルであって、
前記背面板は幅方向の端部に接続部が形成され、該接続部に前記前面板が当接されて固定されており、
前記接続部は、第一板部と、該第一板部に接続して略180度屈曲する折曲部と、該折曲部から延設されて前記第一板部に重なるように配置される第二板部とを備えるはぜ折り状に形成され、
前記第一板部及び第二板部のいずれか一方の外面に前記前面板の当接部が当接して固定されていることを特徴とする吸音パネル。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記背面板は、前記吸音パネルの後面を構成する基板部と、該基板部の幅方向の端部から前方側へ屈曲して延設される側板部と、該側板部から幅方向内側へ屈曲して延設される前端部を備え、前記側板部の幅方向内側に配置される前記前端部に前記接続部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネル。
【請求項3】
前記前面板は、はぜ折り状に形成された背面板の前記第一板部、前記第二板部、及び前記当接部を全て貫通する締結部材によって前記背面板に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸音パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高い剛性を備える吸音パネルを提供するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
防音壁などを構成する吸音パネルについては、箱状に形成した本体の内部に吸音材を内装する構成が従来から利用されており、種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、騒音吸収用の複数の孔口を有し上縁部隊横方向に段部が形成されている前面板に後方へ下り勾配の天板を一体に設け、背面板には前方へ天板の勾配と同様の上り勾配で前面側縁部で下方へ屈曲した鍔のある底板を連設し、これらを結合して平行四辺形状の縦断面形状で前面の下縁部に顎をまた上縁部にこの顎と同様の顎に適合する段部を有する筐体を形成し、該筐体内の前面板帯りに吸音材を固定配置して吸音材と背面板内面との間に間隙を形成し、上記筐体の両側部を側板により閉鎖してなることを特徴とする防音壁体の構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭55-1208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、ほぼ平行に配置した背面板5と前面板1との間に吸音材9を配置し、この背面板5の下端に一体成形した底板7の前面側縁部7bで下方へ屈曲して顎7cを形成すると共に、前面板1の下縁部を折り曲げて前記顎7cを包み込み両者をハゼ折り接合で結合する構成が図1等に記載されている。
【0006】
本発明は、これとは異なる構成により高い剛性を備える吸音パネルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る吸音パネルは、多数の開口を有する前面板と、遮音板として機能する背面板との間に吸音材を配置した吸音パネルであって、前記背面板は幅方向の端部に接続部が形成され、該接続部に前記前面板が当接されて固定されており、前記接続部は、第一板部と、該第一板部に接続して略180度屈曲する折曲部と、該折曲部から延設されて前記第一板部に重なるように配置される第二板部とを備えるはぜ折り状に形成され、前記第一板部及び第二板部のいずれか一方の外面に前記前面板の当接部が当接して固定されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る吸音パネルによれば、背面板の幅方向の端部に、第一板部と、この第一板部に接続して略180度屈曲する折曲部と、この折曲部から延設して前記第一板部に重なるように配置する第二板部とを備えるはぜ折り状に形成した接続部を形成するので、背面板の剛性が向上する。また、前記接続部を遮音板として機能する背面板に形成し、前記第一板部及び第二板部のいずれか一方の外面に前記前面板の当接部を当接して固定するので、吸音パネル全体の剛性が向上する。
【0009】
また、前記背面板に、吸音パネルの後面を構成する基板部と、この基板部の幅方向の端部から前方側へ屈曲して延設する側板部と、この側板部から屈曲して延設させる前端部を備えさせ、この前端部に前記接続部を形成すれば、吸音パネルの前部に配置した接続部に前面板を容易に当接させて固定できるので、好ましい。また、前記接続部を形成する前端部を前記側板部から幅方向内側へ屈曲して延設すれば、前面板を当接させて固定する接続部が吸音パネルの幅方向の端より内側に配置されるので、隣接する吸音パネルや他の部材に前記接続部が接触しにくくなされ、接触による損傷などを抑制できるので、好ましい。
【0010】
また、はぜ折り状に形成した背面板の前記第一板部、前記第二板部、及び前記当接部を全て貫通する締結部材によって前記前面板を前記背面板に固定すれば、前記締結部材をより強固に背面板へ固定することができるので、好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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