TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024167842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023084200
出願日2023-05-22
発明の名称路面排水用装置
出願人株式会社赤羽コンクリート
代理人あいそう弁理士法人
主分類E01C 11/24 20060101AFI20241127BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】未舗装道路の洗掘防止のための路面排水用装置であって、大量の流水に対しても、路面の洗掘を抑制ないしは防止できる路面排水用装置を提供する。
【解決手段】上面部11が露出した状態で未舗装道路を横切るように埋設される長尺の支持部材10と、支持部材10の長手方向に延びる側面部12に取り付けられ、未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部30とを備える路面排水用装置1であって、支持部材10は、中空であり、内部に長手方向の両端において開口する内部流路13を備え、かつ、支持部材10の上面部11に、内部流路13と外部とを連通する複数の上面取水孔14が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
上面部が露出した状態で未舗装道路を横切るように埋設される長尺の支持部材と、前記支持部材の長手方向に延びる側面部に取り付けられ、前記未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部とを備える路面排水用装置であって、
前記支持部材は、中空であり、内部に長手方向の両端において開口する内部流路を備え、かつ、前記支持部材の上面部に、前記内部流路と外部とを連通する複数の上面取水孔が設けられていることを特徴とする路面排水用装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記支持部材は、長手方向に直交する面における断面が略長方形である鋼管であり、前記断面における上下方向寸法が、前記断面における幅方向寸法よりも大きくなっている請求項1に記載の路面排水用装置。
【請求項3】
前記複数の上面取水孔は、前記支持部材の長手方向に直交する方向に延びる略長円孔である請求項1または2に記載の路面排水用装置。
【請求項4】
前記支持部材の前記止水板部が取り付けられた前記側面部に対向する第2の側面部に、前記内部流路と外部とを連通する複数の側面取水孔が設けられている請求項1または2に記載の路面排水用装置。
【請求項5】
前記複数の側面取水孔は、前記支持部材の上下方向に延びる略長円孔である請求項4に記載の路面排水用装置。
【請求項6】
前記複数の側面取水孔を覆うように、前記第2の側面部に網状部材が取り付けられている請求項4に記載の路面排水用装置。
【請求項7】
前記複数の側面取水孔は、前記第2の側面部の上半分部分に設けられている請求項4に記載の路面排水用装置。
【請求項8】
前記止水板部は、前記止水板部の上下方向略中央部において、前記支持部材に取り付けられている請求項1または2に記載の路面排水用装置。
【請求項9】
前記支持部材の下部に取り付けられる基礎部材をさらに備える請求項1または2に記載の路面排水用装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、未舗装道路の洗掘防止のための路面排水用装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、未舗装道路(特に傾斜のある林道や、山間部の作業用道路等)では、降雨時等に大量の水が路面上を流れることにより、路面の土砂が流失し、路面の損傷を生じる(所謂洗掘が生じる)ことが知られている。
これに対し、未舗装道路の洗掘防止のための構成が種々開示されている。
例えば、特許文献1(実公平7-043247)には、上面が地面より突出しない状態で、道路を横切る方向に地中に埋設される長尺の補強部3と、この補強部3から立ち上がり、地上に突出する長尺の弾性材料からなる板状部4とからなる路面排水帯1が開示されている。これにより、道路上を流れ下る雨水を板状部4にて止め、道路が雨水によりえぐられるのを防止することが可能になる。また、特許文献2(特許第4187781号)には、弾性部4と、弾性部4を路面に突出させる支持部5と、支持部5の底面に取り付けられる長尺の支持強化部12とを備える路面排水帯10が開示されており、支持強化部12によって支持部5の回転及び沈みを防止し、路上の流水を有効に止水することができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平7-043247
特許第4187781号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、局地的に短時間で激しい雨が降ること(所謂ゲリラ豪雨の発生)が増えている。このようなゲリラ豪雨に対して、従来の路面排水帯では、極めて大量の流水が止水のための板状部(止水板部)を乗り越えてしまい、路面の洗掘が生じてしまう。また、そのように極めて大量の流水を止めるために、止水板部の突出量を大きくすると、車両の走行の妨げとなったり、止水板部の損傷が早まって、かえって洗掘防止効果が低下してしまうこともある。
そこで、本発明の目的は、未舗装道路の洗掘防止のための路面排水用装置であって、大量の流水に対しても、路面の洗掘を抑制ないしは防止できる路面排水用装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 上面部が露出した状態で未舗装道路を横切るように埋設される長尺の支持部材と、前記支持部材の長手方向に延びる側面部に取り付けられ、前記未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部とを備える路面排水用装置であって、
前記支持部材は、中空であり、内部に長手方向の両端において開口する内部流路を備え、かつ、前記支持部材の上面部に、前記内部流路と外部とを連通する複数の上面取水孔が設けられている路面排水用装置。
【0006】
(2) 前記支持部材は、長手方向に直交する面における断面が略長方形である鋼管であり、前記断面における上下方向寸法が、前記断面における幅方向寸法よりも大きくなっている上記(1)に記載の路面排水用装置。
(3) 前記複数の上面取水孔は、前記支持部材の長手方向に直交する方向に延びる略長円孔である上記(1)または(2)に記載の路面排水用装置。
(4) 前記支持部材の前記止水板部が取り付けられた前記側面部に対向する第2の側面部に、前記内部流路と外部とを連通する複数の側面取水孔が設けられている上記(1)から(3)のいずれかに記載の路面排水用装置。
(5) 前記複数の側面取水孔は、前記支持部材の上下方向に延びる略長円孔である上記(4)に記載の路面排水用装置。
(6) 前記複数の側面取水孔を覆うように、前記第2の側面部に網状部材が取り付けられている上記(4)または(5)に記載の路面排水用装置。
(7) 前記複数の側面取水孔は、前記第2の側面部の上半分部分に設けられている上記(4)から(6)のいずれかに記載の路面排水用装置。
(8) 前記止水板部は、前記止水板部の上下方向略中央部において、前記支持部材に取り付けられている上記(1)から(7)のいずれかに記載の路面排水用装置。
(9) 前記支持部材の下部に取り付けられる基礎部材をさらに備える上記(1)から(8)のいずれかに記載の路面排水用装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明の路面排水用装置は、上面部が露出した状態で未舗装道路を横切るように埋設される長尺の支持部材と、支持部材の長手方向に延びる側面部に取り付けられ、未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部とを備える路面排水用装置であって、支持部材は、中空であり、内部に長手方向の両端において開口する内部流路を備え、かつ、支持部材の上面部に、内部流路と外部とを連通する複数の上面取水孔が設けられている。これにより、路面排水用装置の近傍に存在する水を支持部材の内部流路を通じて排水することができ、従来の路面排水用装置に比べて、大量の流水に対しても、未舗装道路の路面の洗掘を抑制または防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施例の路面排水用装置を示す正面図である。
図2は、図1に示す路面排水用装置の平面図である。
図3は、図1のA-A断面拡大図である。
図4は、図2のC部拡大図である。
図5は、図1のB部拡大図である。
図6は、図1に示す路面排水用装置に基礎部材としての基礎体を取り付けた状態を示す、図3に対応する断面拡大図である。
図7は、図1に示す路面排水用装置を未舗装道路に設置した状態を説明するための平面説明図である。
図8は、図7のD-D断面拡大説明図である。
図9は、路面排水用装置の機能を説明するための、図8に対応する断面拡大説明図である。
図10は、本発明の他の実施例の路面排水用装置を示す断面図である。
図11は、本発明の他の実施例の路面排水用装置を示す正面図である。
図12は、本発明の他の実施例の路面排水用装置を示す断面図である。
図13は、本発明の他の実施例の路面排水用装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の路面排水用装置を図面に示した実施例を用いて説明する。本発明の路面排水用装置1は、図1から図6に示すように、上面部11が露出した状態で未舗装道路を横切るように埋設される長尺の支持部材10と、支持部材10の長手方向(図1における左右方向)に延びる側面部12(ここでは、未舗装道路に設置された状態において、未舗装道路を流れる水の下流側(未舗装道路の傾斜方向下側)となる下流側側面部12)に取り付けられ、未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部30とを備える路面排水用装置1である。支持部材10は、中空であり、内部に長手方向の両端において開口する(支持部材10を長手方向に貫通する)内部流路13を備え、かつ、支持部材10の上面部11に、内部流路13と外部とを連通する複数の上面取水孔14が設けられている。
【0010】
図1から図6に示す実施例の路面排水用装置1は、長尺の支持部材10と、未舗装道路の路面上に突出する弾性を有する長尺の止水板部30と、支持部材の下部に取り付けられる基礎部材としての基礎板17とを備える。なお、路面排水用装置は、そのような基礎板を備えることが好ましいが、備えないものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
橋梁の伸縮装置
23日前
個人
石舗装の施工法
8日前
三協立山株式会社
仕切体
10日前
株式会社ワイズテック
目地材除去装置
2日前
株式会社ガードスタッフ
車載用表示装置
16日前
アトラス埋込型信号機株式会社
路面信号機
1か月前
株式会社ビー・ビー・エム
弾性緩衝体
22日前
個人
転てつ機の異物侵入防止治具
16日前
範多機械株式会社
路面切削機及びその制御方法
23日前
株式会社 フィルターサービス
塗膜剥離施工方法
1か月前
範多機械株式会社
道路舗装機械及びその制御方法
22日前
株式会社横河ブリッジ
床版架設機移動方法
1か月前
太陽工業株式会社
防草構造及び防草用部材
1か月前
戸田建設株式会社
ケレン用機械
1か月前
早川ゴム株式会社
縁石保護材
1か月前
オリエンタル白石株式会社
グラウト再注入工法
9日前
日鉄神鋼建材株式会社
反射材付きボラード及び反射板
2日前
ヒロセ株式会社
仮桟橋の構築方法
1か月前
住友電気工業株式会社
定着具
16日前
オリエンタル白石株式会社
仮設防護柵用フェンス
16日前
株式会社赤羽コンクリート
路面排水用装置
10日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
吉原鉄道工業株式会社
まくらぎ下用ボルト固定治具
3日前
シンレキ工業株式会社
軟質植物油脂を含む鹸化反応型常温混合物
1か月前
宮地エンジニアリング株式会社
FRP仮設舗装版
23日前
株式会社プロテックエンジニアリング
衝撃吸収柵
8日前
丸藤シートパイル株式会社
覆工板用昇降タラップ及びその取付具
2日前
株式会社シーマコンサルタント
施工管理方法
1か月前
積水化学工業株式会社
レールの被覆構造体の製造方法
17日前
株式会社ダイクレ
覆工板および覆工板支持構造
16日前
テクノス株式会社
床版固定方法、及び、床版固定装置
9日前
株式会社赤羽コンクリート
支柱基礎用コンクリートブロック
1か月前
続きを見る