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公開番号2024140148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051156
出願日2023-03-28
発明の名称移動融雪車
出願人個人
代理人
主分類E01H 5/10 20060101AFI20241003BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】本発明は、ロータリー車から送られてくる路上の雪を高速かつ効率よく融解することが可能な融雪装置を搭載した移動融雪車を提供することにある。
【解決手段】融雪装置を搭載した移動融雪車であって、前記融雪装置は、融解槽(1)、融雪水槽(2)、融雪水(A2)、及び貯湯槽(4)とから構成され、融解槽(1)は、上部に投入雪(A1)を導入するための開口部(11)、融解槽内壁(13)は下方に向かって末広がりの形状をなし、最底部に通水盤(12)を設け、通水盤(12)直上付近の融解槽内壁(13)周囲に噴射ノズル(F1・F2)を水平及び上向き角度で交互に適応数配置し、さらに、その上方近傍の融解槽内壁(13)全周囲に、排気孔(16a)を複数設けたボイラー排気パイプ(16)を配置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
融雪装置を搭載した移動融雪車であって、
前記融雪装置は、投入雪(A1)を融かすための融解槽(1)と、融解槽(1)で融けた融雪水(A2)を受け入れて一時貯水するための融雪水槽(2)と、融雪水(A2)を融雪用熱源として加温するための温水ボイラー(3)と、温水(A3)を貯水するための貯湯槽(4)と、から構成され、
融解槽(1)は、上部に投入雪(A1)を導入するための開口部(11)を設け、融解槽内壁(13)は下方に向かって末広がりの形状をなし、最底部に投入雪(A1)を保持するとともに融雪水(A2)を通過させるための通水盤(12)を設け、さらに通水盤(12)直上の融解槽内壁(13)周囲に投入雪(A1)を融かすための噴射ノズル(F1・F2)を設けたことを特徴とする移動融雪車。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
融解槽(1)は、ボイラー排気(33)を融解槽内壁(13)に沿って上向きに噴出させるため、噴射ノズル(F1・F2)上方近傍の融解槽内壁(13)周囲に、排気孔(16a)を複数設けたボイラー排気吹き出しパイプ(16)を配置したことを特徴とする請求項1記載の移動融雪車。
【請求項3】
融雪水槽(2)は、融解槽(1)の直下に大気開放で配置され、上部に融雪水(A2)の全量を受け入れて微小砕石や砂を分離除去するための濾過槽(21)とU字槽(22)、及び水位を一定に保持し融雪水(A2)を加温用融雪水(A2a)と廃棄用融雪水(A2b)に分離するための融雪水分岐槽(23)を連結して設け、温水ボイラー(3)は、ボイラー缶体(32)が大気開放になるよう融雪水槽(2)に隣接して配置するとともに、融雪水分岐槽(23)の溢流堰(23a)上端面とボイラー缶体(32)の温水の水位面との水頭差を利用して加温用融雪水(A2a)を温水ボイラー(3)に送水するため、融雪水送水管(5)の一端を融雪水分岐槽(23)の底部(23b)に他端をボイラー缶体(32)の缶体底(32a)に配置し、さらに温水(A3)を貯湯槽(4)に送水するための温水送水管(6)の一端を、送水ポンプ(P2)を介して缶体出口(32b)に接読し、貯湯槽(4)は、融解槽(1)に隣接して配置し、上部に温水供給口(41)を設けて温水送水管(6)の他端を接続するとともに、温水を噴射ノズル(F1・F2)に送水するための噴射送水パイプ(15)を噴射ポンプ(P3)を介して温水排出口(42)に接続したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動融雪車。
【請求項4】
噴射ノズル(F1・F2)を水平及び上向き角度で交互に適応数配置したことを特徴とする請求項3記載の移動融雪車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、融雪装置を搭載した移動融雪車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年の地球温暖化による気候変動で、日本海側の海水温が上昇し、シベリアからの寒気により年毎に降雪量が増え、積雪寒冷地の都市部では、大雪による交通障害が発生して来ているのが実情である。この交通障害を防ぐためには路面に積もった雪を迅速に排除する必要があり、現状ではダンプカーを用いた運搬排雪が行われているものの、雪堆積場の確保、及び運搬用ダンプカーの台数や運転手の少子高齢化による人員の確保が難しく十分に対応ができていない。
【0003】
上記運搬除排雪の代替手段として、融雪装置を搭載した移動融雪車による雪処理方法が、特許文献1と特許文献2に開示されている。
【0004】
特許文献1の移動融雪車は、走行台車部に融雪槽部を架装させた上部、雪投入口にて温水吹出管や温風吹出管からそれぞれの熱源を雪に吹きかけ、融雪槽内に回転羽を設けて槽内の雪を攪拌・分散させて熱源との接触面積を増やし、融雪を促進させているが、一度に大量の雪を融雪槽内に投入すると槽内の温水温度が一挙に低下し、雪は融解水を含んだシャーベット状態になり、温水は雪の内部まで浸透できず、シャーベット状の雪と温水との間で急激な温度勾配が生じ、1回の融解工程に多大な時間を要するという欠点や、投入した雪の量が多い場合には融雪槽内の温水がオーバーフローし、融雪に使用されず無駄に排出されてしまう欠点があった。このような事態を避けるためには、槽内の水温を当初から相当高い温度に設定しておく必要があるが、雪の投入のため開放されている槽内全体からの放熱が大きく、しかも、排水すべき融雪水も含め、槽内の温水加熱のための燃費も嵩むため、融雪効率や省エネルギーの面で改善される問題点が多くあった。
【0005】
上記した2つの欠点を解決する方法として、ロータリー車から送られてくる路上の雪を、温水槽を構成しないメッシュ状の箱型容器(以下、網状容器と呼ぶ。)内に投入し、当該網状容器の上部に配置した複数の噴射ノズルから温水を大量に噴射することで雪を融かす移動融雪車が特許文献2に開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献2の網状容器を用いた上部温水噴射による融雪方法は、温水が直に接触する上面の雪は急速に融解するが、大量の雪を連続投入させる融雪槽とする場合、下層の雪は融解水が熱量を失い雪に吸い込まれてシャーベット化を形成するため、温水が内部の雪まで浸透し難く、雪をすべて解かすためには依然として多くの温水と時間を要するといった欠点がある。このため、全量を早急に解かすためには必要以上の高温水を多量に噴射する必要があり、その結果、網状容器の下に配置される貯水槽の水温、及び貯水槽から溢流して雨水桝に排出される水温は、必要以上に融解・廃棄それぞれにエネルギーロスがあって、改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7-11612号公報
特開平8-277512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記、特許文献2の移動融雪車の改良型として考案したものであり、ロータリー車から送られてくる路上の雪を高速かつ効率よく融解する融雪装置を搭載した移動融雪車輌を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の融雪装置は、投入雪(A1)を融かすための融解槽(1)、融解槽(1)で融けた融雪水を受け入れて一時貯水するための融雪水槽(2)、融雪水(2)を加温するための温水ボイラー(3)、および温水ボイラー(3)で加温した温水を融雪用熱源として貯水するための貯湯槽(4)から構成される。
【0010】
融解槽(1)は、上部に開口部(11)を設けて投入雪(A1)を中心に投入するための誘導板(14)を配置し、融解槽(1)の形状は融解槽壁(13)に投入雪(A1)が付着しないように下方に向かって末広がりとし、最底部に投入雪(A1)を保持するとともに融雪水(A2)を通過させるための通水盤(12)を設け、さらに通水盤(12)直上の融解槽内壁(13)周囲に投入雪(A1)を融かすための噴射ノズル(F1・F2)を設け、さらにまたボイラー排気(33)を融解槽内壁(13)に沿って上向きに噴出させることで投入雪(A1)の壁面への付着・棚釣り防止と融雪の促進を図るため、噴射ノズル(F1・F2)上方近傍の融解槽内壁(13)周囲に排気孔(16a)を複数設けたボイラー排気吹き出しパイプ(16)を配置している。
(【0011】以降は省略されています)

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