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公開番号
2024106494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2023010775
出願日
2023-01-27
発明の名称
パテ状耐火組成物
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
61/04 20060101AFI20240801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】加工性、作業性及び難燃性を損なわずに、燃焼前の高温時形状安定性、燃焼後の耐ひび割れ性・体積維持性に優れたパテ状耐火組成物を提供する。
【解決手段】本発明によれば、液状ゴム及び固形エラストマーを含むポリマー成分Aと、熱硬化型フェノール樹脂と、無機化合物を含み、前記ポリマー成分Aにおける前記液状ゴムと前記固形エラストマーの質量比が95:5~50:50であって、前記熱硬化型フェノール樹脂の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し1~50質量部であって、前記無機化合物の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し400~1200質量部であり、前記無機化合物は、無機亜リン酸系化合物を0.10~13.00質量%含む、パテ状耐火組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
液状ゴム及び固形エラストマーを含むポリマー成分Aと、熱硬化型フェノール樹脂と、無機化合物を含み、
前記ポリマー成分Aにおける前記液状ゴムと前記固形エラストマーの質量比が95:5~50:50であって、
前記熱硬化型フェノール樹脂の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し1~50質量部であって、
前記無機化合物の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し400~1200質量部であり、
前記無機化合物は、無機亜リン酸系化合物を0.10~13.00質量%含む、パテ状耐火組成物。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記無機化合物が、金属水酸化物を含む、請求項1に記載のパテ状耐火組成物。
【請求項3】
前記無機化合物が、前記無機亜リン酸系化合物として亜リン酸水素アルミニウムを含む、請求項1に記載のパテ状耐火組成物。
【請求項4】
貫通部の隙間を閉塞するために使用される、請求項1~請求項3の何れか1つに記載のパテ状耐火組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に建築物(建物や船舶等)における防火壁や床等に設けられた電線やケーブル・配管を挿通するための貫通部の隙間を閉塞するために用いられる、パテ状耐火組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
建物や船舶などの建造物では、各設備・各部屋を画分する壁や床、天井などの防火区画体に貫通部を穿設し、その貫通部に空調設備の配管や各種電線ケーブルなどが挿通される。しかしながら、ある空間で火災が発生するとその熱や炎で前記樹脂パイプ,空調装置の配管の発泡断熱材,電線ケーブルの被覆などが燃焼したり溶融したりして消失してしまうため、前記貫通部が炎道になってここから隣の設備・部屋へと延焼が進んでしまう。
【0003】
これらの貫通部の防火措置としては、耐火性もしくは不燃性を持つパテが使用されている。パテは開口内に充填、もしくはケイ酸カルシウム板等の不燃性のボード等と組み合わせて、その隙間を閉塞するために使用される。ここで使用されるパテには、施工後の時間経過とともに硬化する硬化型パテと、施工後も乾燥・硬化しない非硬化型のパテが挙げられる。非硬化型のパテとしては、熱で膨張する膨張型パテ(特許文献1)と、膨張しない非膨張型パテ(特許文献2)がある。また、特許文献3には、熱硬化型のフェノール樹脂を用い、硬化させることで高温になっても軟化してパテ自体が崩れたり脱落を起こしたりしない非膨張型パテが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-254563号公報
特開平2-80468号公報
特開平4-328166
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
硬化型のパテは、施工後の貫通部を強固に保持できる利点があるが、建物のリフォームや設備の増設に伴う配線類の引き換え等には対応できない欠点があった。また、組成に水ガラスを使用したものは、耐水性に問題があり、屋外での雨風や結露に晒された場合に弱いという問題があった。
【0006】
膨張型のパテでは、熱で膨張したパテ組成物にひび割れが生じ易く、膨張後の体積維持が困難になるため、天井の貫通部に施工された場合は少しの衝撃で崩れてしまう場合があった。
【0007】
一方、非膨張型パテは熱膨張しないため形状安定性は良好だが、バインダー等として使用しているゴムなどの有機化合物成分の焼失による体積減少が発生してパテ自体に亀裂が生じたり、施工部とパテとの間に隙間が生じて炎道になったりすることがあり、燃焼前の高温時形状安定性に課題があった。また、特許文献3の非膨張型パテでは、燃焼してしまった後にひび割れが生じたり、燃焼後の体積維持が困難になったりするため、天井の貫通部に施工された場合は少しの衝撃で崩れてしまう場合があった。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、加工性、作業性及び難燃性を損なわずに、燃焼前の高温時形状安定性、燃焼後の耐ひび割れ性・体積維持性に優れたパテ状耐火組成物を提供するものである。
【0009】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]液状ゴム及び固形エラストマーからなるポリマー成分Aと、熱硬化型フェノール樹脂と、無機化合物を含み、前記ポリマー成分Aにおける前記液状ゴムと前記固形エラストマーの質量比が95:5~50:50であって、前記熱硬化型フェノール樹脂の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し1~50質量部であって、前記無機化合物の含有量は、前記ポリマー成分A100質量部に対し400~1200質量部であり、前記無機化合物は、無機亜リン酸系化合物を0.10~13.00質量%含む、パテ状耐火組成物。
[2]前記無機化合物が、金属水酸化物を含む、[1]に記載のパテ状耐火組成物。
[3]前記無機亜リン酸系化合物が、前記無機亜リン酸系化合物として亜リン酸水素アルミニウムを含む、[1]又は[2]に記載のパテ状耐火組成物。
[4]貫通部の隙間を閉塞するために使用される、[1]~[3]の何れか1つに記載のパテ状耐火組成物。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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