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公開番号2024106256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010505
出願日2023-01-26
発明の名称磁性基体、コイル部品および回路基板
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 1/22 20060101AFI20240731BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】絶縁性向上させる軟磁性合金を磁性材料とした磁性基体、コイル部品及び回路基板を提供する。
【解決手段】磁性基体は、金属磁性粒子301と、Fe及びCrを含んだ第1酸化部311を有し、金属磁性粒子311の表面に形成された酸化被膜302から成り、CIELab値でa*(D65)が1.0より大きく、かつ、b*(D65)が1.0より大きい外面と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
金属磁性粒子と、
FeおよびCrを含んだ第1酸化部を有し、前記金属磁性粒子の表面に形成された酸化被膜と、
前記金属磁性粒子および前記酸化被膜から成り、CIELab値でa

(D65)が1.0より大きく、かつ、b

(D65)が1.0より大きい外面と、
を備えることを特徴とする磁性基体。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第1酸化部は、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルにおいて730cm
-1
にピーク強度を有することを特徴とする請求項1に記載の磁性基体。
【請求項3】
前記第1酸化部は、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルにおける730cm
-1
のピーク強度が、当該ラマンスペクトルにおける680cm
-1
のピーク強度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁性基体。
【請求項4】
前記酸化被膜は、SiおよびAlの少なくとも一方を含み、前記金属磁性粒子の表面を覆った第2酸化部を有することを特徴とする請求項1に記載の磁性基体。
【請求項5】
前記第2酸化部は、前記金属磁性粒子の表面に、Siの酸化物からなる第1領域とAlの酸化物からなる第2領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の磁性基体。
【請求項6】
前記第2酸化部は、前記金属磁性粒子の表面に複数の前記第1領域を有することを特徴とする請求項5に記載の磁性基体。
【請求項7】
前記金属磁性粒子は、Feを95wt%以上含有し、Fe以外の添加元素を合計で5wt%以下含有していることを特徴とする請求項1に記載の磁性基体。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の磁性基体と、
前記磁性基体の内部に設けられた導体と、
前記磁性基体の表面に設けられて前記導体と接続された外部電極と、
を備えることを特徴とするコイル部品。
【請求項9】
前記外部電極はめっきで形成されることを特徴とする請求項8に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記外面は、CIELab値でa

(D65)が1.0より大きく、かつ、b

(D65)が2.0より大きいことを特徴とする請求項8に記載のコイル部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性基体、コイル部品および回路基板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に代表される高周波通信用システムにおいて、小型化および高性能化を促進するため、システムに搭載される電子部品にも小型化および高性能化が求められている。例えば、近年のシステムで搭載数が増えているコイル部品のひとつにパワーインダクタがあり、パワーインダクタにおいて小型化と共に求められる高性能化としては、大電流化が挙げられる。このため、一部のコイル部品では、使用される磁性基体の材料として、フェライト材料よりも磁気飽和しにくい金属磁性材料が使用され、金属磁性材料の使用範囲が広がっている。一方で、金属磁性材料を使用した磁性基体(磁心)はフェライトよりも電気抵抗率が低くなる傾向があり、金属磁性材料を使用した磁性基体の高抵抗化が重要となっている。
【0003】
例えば特許文献1には、Feと、Feよりも酸化しやすいAlやCrとを含んだ金属磁性粉を圧粉し、熱処理を行うことで高抵抗な酸化物層を備えた磁心を得る技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-21510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の磁心では、酸化物層の厚みを薄くするために酸素量が調整された場合、酸化物層の表面に酸化鉄が形成され、一部にFe



を多く含むことで表面抵抗が低くなる虞がある。このため、酸化鉄を含む部分では、絶縁破壊を生じ易くなってしまう。
【0006】
また、表面抵抗の低下は、外部電極のめっきにおいてめっき伸びを生じる虞がある。めっき伸びは、表面に見えるものは寸法不良として不良品の原因となるし、表面に見えないものは外部電極においてショート不具合を生じる潜在的な原因となるので、発生の抑制が望まれる。
【0007】
そこで、本発明は、軟磁性合金を磁性材料とした磁性基体の絶縁性向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る磁性基体によれば、金属磁性粒子と、FeおよびCrを含んだ第1酸化部を有し、上記金属磁性粒子の表面に形成された酸化被膜と、上記金属磁性粒子および上記酸化被膜から成り、CIELab値でa

(D65)が1.0より大きく、かつ、b

(D65)が1.0より大きい外面と、を備える。
【0009】
また、本発明の一態様に係る磁性基体によれば、上記第1酸化部は、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルにおいて730cm
-1
にピーク強度を有する。
また、本発明の一態様に係る磁性基体によれば、上記第1酸化部は、ラマン分光測定により得られるラマンスペクトルにおける730cm
-1
のピーク強度が、当該ラマンスペクトルにおける680cm
-1
のピーク強度よりも大きい。
【0010】
また、本発明の一態様に係る磁性基体によれば、上記酸化被膜は、上記金属磁性粒子の表面を覆い、SiおよびAlの少なくとも一方を含む第2酸化部を有する。
また、本発明の一態様に係る磁性基体によれば、上記第2酸化部は、上記金属磁性粒子の表面に、Siの酸化物からなる第1領域とAlの酸化物からなる第2領域とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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