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公開番号2024106230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010447
出願日2023-01-26
発明の名称インターホンシステム
出願人アイホン株式会社
代理人個人
主分類H04M 9/00 20060101AFI20240731BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 通信回線が脆弱な端末が存在しても全体の画質の低下を最小限に抑えることができ、加えて途中にトラフィック調整のための装置を必要としない。
【解決手段】 カメラ12は、出力する映像データを5段階に調整する画質調整部12aを有し、親機3は受信した映像データの到達率を算出し、到達率が基準より低い場合に、基準値に達するようカメラ12が出力する映像データ削減させるための要請画質を生成する要請画質生機能を有する一方、各親機3が生成した要請画質から所定の条件を満たす要請画質を選択する画質選択部35を具備する。画質選択部35は、要請画質を比較して最も低い要請画質が、他の要請画質に対して一定割合未満の差に収まっていたら、最もデータ量の低い要請画質を指示画質とし、一定割合以上の差を有して下回った要請画質は無視する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
来訪者を撮像するカメラ及び居住者を呼び出して通話する機能を備えた子機と、前記カメラの撮像映像を表示するモニタ及び呼び出しに応答する機能を備えた3台以上の親機を備えたインターホンシステムであって、
前記カメラは、出力する映像データのデータ量を少なくとも3段階に調整する画質調整部を有すると共に、
個々の前記親機は、受信した前記映像データの到達率を算出する到達率算出部と、算出した前記到達率が基準より低い場合に、基準値に達するよう前記カメラが出力する映像データのデータ量を削減させるための要請画質を生成する要請画質生成部と、を有し、
更に各前記親機が生成した前記要請画質の情報を基に、その中から所定の条件を満たす前記要請画質を前記カメラに通知する指示画質として選択する画質選択部を具備し、
前記画質選択部は、複数の前記要請画質を比較して、最も低いデータ量の前記要請画質が、他の前記要請画質のデータ量に対して一定割合未満の差に収まっていたら、最もデータ量の低い前記要請画質を前記指示画質とする一方、
一定割合以上の差を有して下回っていたら無視し、残りの前記要請画質のうち最も低いデータ量の前記要請画質を前記指示画質として前記カメラに通知し、
前記カメラは、受信した前記指示画質に基づいたデータ量に調整した画質の映像データを出力することを特徴とするインターホンシステム。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記親機のうち少なくとも1台の前記親機が前記子機と有線接続されると共に、少なくとも2台が前記子機と無線接続されており、
前記画質選択部が選択する前記要請画質は、有線接続されている前記親機の中の最も低い前記要請画質と、無線接続されている前記親機の最も低い前記要請画質との間で比較されて選択されることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
【請求項3】
前記画質選択部は、前記要請画質を無視した前記親機が無線接続された前記親機である場合は、当該親機に対して映像の送信を停止することを特徴とする請求項2記載のインターホンシステム。
【請求項4】
前記画質選択部が選択する前記要請画質は、前記要請画質が最も低い前記親機と、その次に低い前記親機とで比較して選択されることを特徴とする請求項2記載のインターホンシステム。
【請求項5】
前記画質選択部は、前記子機からの呼び出しに応答した前記親機の前記要請画質を前記指示画質とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインターホンシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、居住者を呼び出すための子機と呼び出しに応答するための親機とを備えたインターホンシステムに関し、特に子機にカメラを備えて来訪者を映像で確認できる親機を複数備えたインターホンシステムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年のインターホンシステムでは、居住者が来訪者を映像で確認しながら応答できるものが普及しているが、更に室内に設置される親機を複数備えて、それぞれの親機にて来訪者を映像で確認できるシステムがある。
複数の親機を備えたシステムでは、映像を送信する場合に幹線のトラフィックが混雑して映像が乱れたり、通信回線が脆弱な状況が発生して全体或いは一部の親機に表示される映像が乱れたり停止する場合があった。
【0003】
この問題を解消する技術として、例えば特許文献1では、ゲートウェイ機器等に映像信号のフレームレートを管理する制御部を設けて、通信回線が貧弱な端末に合わせて送信元が送出するフレームレートを落とすことで、通信の不具合を解消した。
また引用文献2では、幹線途中に映像信号のデータ量を変更する中継器を配置して、送信元が送出するフレームレートを変更せず、中継器が送信先の機器に合わせてデータ量を変更した映像信号を出力することで、処理能力の高い機器と低い機器が混在しても双方が良好に映像を表示可能とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-134268号公報
特開2009-55366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通信回線が脆弱な場合、特許文献1の技術では、複数の親機に映像を伝送する際、通信回線が貧弱な親機が1台でも存在したらその端末に合わせた画質での伝送を行うため、殆どの端末の通信回線が良好な状態であっても、全ての端末に対してもデータ量を落とした映像が表示された。
一方、特許文献2の技術は、複数画像を加工する中継器に対しては負荷がかかるし、伝送路の分岐点までのトラフィックはかえって増大してしまうという欠点があった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、通信回線が脆弱な端末が存在しても全体の画質の低下を最小限に抑えることができ、加えて途中にトラフィック調整のために送信された映像のデータ量を調整する装置を必要としないインターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、本発明に係るインターホンシステムは、来訪者を撮像するカメラ及び居住者を呼び出して通話する機能を備えた子機と、カメラの撮像映像を表示するモニタ及び呼び出しに応答する機能を備えた3台以上の親機を備えたインターホンシステムであって、カメラは、出力する映像データのデータ量を少なくとも3段階に調整する画質調整部を有すると共に、個々の親機は、受信した映像データの到達率を算出する到達率算出部と、算出した到達率が基準より低い場合に、基準値に達するようカメラが出力する映像データのデータ量を削減させるための要請画質を生成する要請画質生成部と、を有し、更に各親機が生成した要請画質の情報を基に、その中から所定の条件を満たす要請画質をカメラに通知する指示画質として選択する画質選択部を具備し、画質選択部は、複数の要請画質を比較して、最も低いデータ量の要請画質が、他の要請画質のデータ量に対して一定割合未満の差に収まっていたら、最もデータ量の低い要請画質を指示画質とする一方、一定割合以上の差を有して下回っていたら無視し、残りの要請画質のうち最も低いデータ量の要請画質を指示画質としてカメラに通知し、カメラは、受信した指示画質に基づいたデータ量に調整した画質の映像データを出力することを特徴とする。
この構成によれば、親機で表示される映像は、通信状態の悪い親機でも映像が乱れないデータ量で映像データが送信されるが、表示映像の画質が大きく劣化する親機からの要請画質は無視するため、全体の画質が大きく劣化するのを避けることができる。そして、伝送路の途中にトラフィック調整の機器を配置する必要がない。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、親機のうち少なくとも1台の親機が子機と有線接続されると共に、少なくとも2台が子機と無線接続されており、画質選択部が選択する要請画質は、有線接続されている親機の中の最も低い要請画質と、無線接続されている親機の最も低い要請画質との間で比較されて選択されることを特徴とする。
この構成によれば、有線接続された親機の最も低い要請画質より、無線接続された複数の親機の少なくとも1台の要請画質が一定割合以上下回ったら、その要請画質は無視される。よって、有線接続された親機からの要請画質が優先され、有線接続された機器の表示映像は無線接続された親機の通信状態に左右され難い。
【0009】
本発明の別の態様は、上記構成において、画質選択部は、要請画質を無視した親機が無線接続された親機である場合は、当該親機に対して映像の送信を停止することを特徴とする。
この構成によれば、通信品質が大きく劣化した無線接続された親機に対しては、映像自体が送信されないため、映像が表示されない無線接続の親機を使用する居住者は、電波の状態が悪いことを認識できるし、劣化した映像が表示されて苛つくことがない。一方、伝送信号量を削減できるため、他の親機に対する通信品質を改善できる。
【0010】
本発明の別の態様は、上記構成において、画質選択部が選択する要請画質は、要請画質が最も低い親機と、その次に低い親機とで比較して選択されることを特徴とする。
この構成によれば、通信品質が劣化し易い無線接続の親機が多い場合は、無線接続の親機同士で比較することになるため、無線接続された複数の親機の要請画質が同レベルで最低の場合、無視されず映像が表示される。よって、映像の表示が優先されるため、表示されない状態の発生を削減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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