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公開番号
2024130880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040826
出願日
2023-03-15
発明の名称
配信サーバ
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04L
9/08 20060101AFI20240920BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】複数の車両に対する車載機器のソフトウェアの更新データの配信を、セキュアかつ容易に実施する。
【解決手段】配信サーバ20は、複数の車両のそれぞれに対して個別に、共通鍵Aをセッション鍵方式により暗号化して送信する(S3~S10)。そして、配信サーバ20は、更新データを共通鍵Aで暗号化して(S2)、各車両に配信する(S13)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車載機器のソフトウェアの更新データを、無線通信網を経由して複数の車両に配信する配信サーバであって、
前記複数の車両に対して、共通鍵を用いて前記更新データを暗号化して配信することと、
前記複数の車両のそれぞれに対して個別に、前記共通鍵をセッション鍵方式により暗号化して送信することと、
を行う配信サーバ。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記更新データの配信毎に異なる鍵を前記共通鍵として使用する請求項1に記載の配信サーバ。
【請求項3】
暗号化した前記更新データの配信を、コンテンツ配信網を通じて行う請求項1に記載の配信サーバ。
【請求項4】
前記セッション鍵方式による鍵交換を通じて前記車両と共有した暗号鍵を用いて前記共通鍵の暗号化を実施するとともに、前記鍵交換をデジタル署名付きで実施する請求項1に記載の配信サーバ。
【請求項5】
前記セッション鍵方式による前記共通鍵の暗号化を、DHE法、又はECDHE法を用いて共有した暗号鍵を用いて行う請求項1に記載の配信サーバ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載機器のソフトウェアの更新データを配信する配信サーバに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車載機器のソフトウェアの更新データを、無線通信網を経由して配信するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-326689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
盗聴や改ざんを防ぐため、更新データは暗号化して配信する必要がある。更新データの暗号化と復号に同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号方式では、更新データの秘匿性を確保するには、暗号鍵の共有に、盗聴の可能性がある通信経路を使えない。一方、配信サーバと車両とで、セッション鍵方式により暗号鍵を共有すると、配信するデータが車両毎に異なったものとなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する配信サーバは、車載機器のソフトウェアの更新データを、無線通信網を経由して複数の車両に配信する配信サーバであって、前記複数の車両に対して、共通鍵を用いて前記更新データを暗号化して配信することと、前記複数の車両のそれぞれに対して個別に、前記共通鍵をセッション鍵方式により暗号化して送信することと、を行うように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
上記配信サーバには、複数の車両に対する車載機器のソフトウェアの更新データの配信を、セキュアかつ容易に実施できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の配信サーバの構成を模式的に示す図である。
同実施形態の配信サーバにおける更新データの配信に係る処理の流れを示すシーケンス図である。
第2実施形態の配信サーバにおける共通鍵の共有プロセスの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、配信サーバの第1実施形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。本実施形態の配信サーバ20は、車両10に搭載された車載機器16のソフトウェアの更新データを配信するサーバ装置として構成されている。
【0009】
<配信サーバ20の構成>
配信サーバ20が更新データを配信する車両10は、車載機器16のソフトウェアの更新を管理するOTAマスタ11を備えている。OTAマスタ11は、処理部12、記憶部13、及び通信モジュール14を備える電子制御ユニットとして構成されている。処理部12は、プログラムを実行することで、ソフトウェア更新の管理のための処理を行う処理回路である。記憶部13は、ソフトウェア更新の管理のためのプログラムやデータを格納するストレージである。通信モジュール14は、移動体通信網などを通じた車外との通信を行うための装置である。OTAマスタ11は、車載ネットワーク15を介して、ソフトウェアの更新対象となる車載機器16に接続されている。車載機器16の例は、各種の電子制御ユニット、通信機器、センサなどである。OTAマスタ11も車載機器16の一つであり、配信サーバ20が配信する更新データによるソフトウェア更新の対象となり得る。
【0010】
配信サーバ20は、OTAセンタに設置されている。OTAセンタは、無線通信網を経由して車載機器16のソフトウェアの更新データを車両10に配信するための設備が設けられた施設である。配信サーバ20は、処理部21と記憶部22とを有するサーバ装置である。記憶部22は、更新データの配信のためのプログラムやデータを格納するストレージである。処理部21は、記憶部22からプログラムを読込んで実行する処理回路である。配信サーバ20は、移動体通信網などを介して車両10のOTAマスタ11と通信を行えるように構成されている。また、配信サーバ20は、コンテンツ配信網(CDN)23を介して車両10へのデータ配信を行えるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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