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公開番号
2024169885
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086722
出願日
2023-05-26
発明の名称
蓄電セル
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
10/04 20060101AFI20241129BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電極合材層に割れなどが発生することが抑制された蓄電セルを提供する。
【解決手段】蓄電セルは、シート体が巻回軸線の周囲を取り囲むように巻回された電極体10と、電極体10が収容された収容ケースと、を備え、電極体10は、巻回方向において始端部と、始端部と反対側に位置する終端部とを含み、シート体は、電極シートとセパレータとを含み、電極シートは、集電板と、集電板に形成された電極合材層45とを含み、電極シートは、始端部から一巻き部分に位置する第1部分W0と、第1部分W0よりも終端部側に位置する第2部分WEとを含み、第1部分W0に位置する電極合材層45の厚さは、第2部分WEに位置する電極合材層45の厚さよりも薄い。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
シート体が巻回軸線の周囲を取り囲むように巻回された電極体と、
前記電極体が収容された収容ケースと、
を備え、
前記シート体は、電極シートとセパレータとを含み、
前記電極シートは、集電板と、前記集電板に形成された電極合材層とを含み、
前記電極合材層は、巻回方向において始端部と、始端部と反対側に位置する終端部と、前記始端部から一巻き部分に位置する第1部分と、前記第1部分よりも前記終端部側に位置する第2部分とを含み、
前記第1部分に位置する前記電極合材層の厚さは、前記第2部分に位置する前記電極合材層の厚さよりも薄い、蓄電セル。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記電極シートは、正極シートと、負極シートとを含み、
前記正極シートは、正極集電体と、前記正極集電体に形成された正極合材層とを含み、
前記負極シートは、負極集電体と、前記負極集電体に形成された負極合材層とを含み、
前記正極合材層と前記負極合材層との少なくとも一方は、前記第1部分の厚さが第2部分の厚さよりも薄い、請求項1に記載の蓄電セル。
【請求項3】
前記正極合材層は、前記終端部から前記始端部に向かうにつれて薄くなるように形成されており、
前記負極合材層は、前記終端部から前記始端部に向かうにつれて薄くなるように形成されている、請求項2に記載の蓄電セル。
【請求項4】
前記終端部から前記始端部に亘って、前記正極合材層の厚さと前記負極合材層の厚さとの比は、一定である、請求項3に記載の蓄電セル。
【請求項5】
前記巻回方向の同じ位置において、前記負極合材層の厚さは、前記正極合材層の厚さより厚い、請求項2に記載の蓄電セル。
【請求項6】
前記第1部分に位置する前記電極合材層の厚さは、前記第1部分に位置する前記電極合材層の厚さの平均厚さであり、
前記第2部分に位置する前記電極合材層の厚さは、前記第2部分に位置する前記電極合材層の平均厚さである、請求項1から請求項5のいずれかに記載の蓄電セル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電セルに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許第4805545号公報(特許文献1)には、正極金属箔体と負極金属箔体とがセパレータを介して構成された捲回型の内部電極体を備えるリチウム二次電池が開示されている。内部電極体は、正極シートと、セパレータと、負極シートとが巻回されることで形成されている。
【0003】
正極シートは、正極集電板と、正極集電板に形成された正極合材層とを含む。負極シートは、負極集電板と、負極集電板に形成された負極合材層とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4805545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように構成されたリチウム二次電池の電極体は、各シートが巻回されることで形成されている。
【0006】
たとえば、電極体の巻回中心側においては、巻回半径が小さい。その結果、巻回中心側において、正極シートの正極合材層の巻回半径も小さく、正極合材層が剥離したり、正極合材層に割れが生じたりする。なお、負極シートの負極合材層においても、同様の課題が生じる。
【0007】
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電極合材層に割れなどが発生することが抑制された蓄電セルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
蓄電セルは、シート体が巻回軸線の周囲を取り囲むように巻回された電極体と、電極体が収容された収容ケースと、を備え、電極体は、巻回方向において始端部と、始端部と反対側に位置する終端部とを含み、シート体は、電極シートとセパレータとを含み、電極シートは、集電板と、集電板に形成された電極合材層とを含み、電極シートは、始端部から一巻き部分に位置する第1部分と、第1部分よりも終端部側に位置する第2部分とを含み、第1部分に位置する電極合材層の厚さは、第2部分に位置する電極合材層の厚さよりも薄い。
【0009】
上記電極シートは、正極シートと、負極シートとを含み、正極電極シートは、正極集電体と、正極集電体に形成された正極合材層とを含み、負極シートは、負極集電体と、負極集電体に形成された負極合材層とを含み、正極合材層と負極合材層との少なくとも一方は、第1部分の厚さが第2部分の厚さよりも薄い。
【0010】
上記正極合材層は、終端部から始端部に向かうにつれて薄くなるように形成されており、負極合材層は、終端部から始端部に向かうにつれて薄くなるように形成されている。上記終端部から始端部に亘って、正極合材層の厚さと負極合材層の厚さとの比は、一定である。上記巻回方向の同じ位置において、負極合材層の厚さは、正極合材層の厚さより厚い。上記第1部分に位置する電極合材層の厚さは、第1部分に位置する電極合材層の厚さの平均厚さであり、第2部分に位置する電極合材層の厚さは、第2部分に位置する電極合材層の平均厚さである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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