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公開番号
2024134825
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045221
出願日
2023-03-22
発明の名称
煙可視化装置
出願人
株式会社JVCケンウッド
代理人
個人
主分類
H04N
7/18 20060101AFI20240927BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】高精度に煙を可視化できる煙可視化装置を提供する。
【解決手段】煙可視化装置100は、所定の範囲に、当該所定の範囲に存在する煙6の粒子が光散乱するように所定の光を照射する照明120と、照明120によって所定の光が照射された所定の範囲を撮像して得られた撮像画像データ142と、所定の範囲の基準画像データ143とを、少なくとも1つの所定の閾値に基づいて多値化処理した後、差分処理を行って、差分画像データを生成する差分処理部145と、を備え、上記所定の閾値は、所定の範囲の色又は照明120が照射する光の種類に応じて設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の範囲に、前記所定の範囲に存在する煙の粒子が光散乱するように所定の光を照射する照明と、
前記照明によって前記所定の光が照射された前記所定の範囲を撮像して得られた撮像画像データと、前記所定の範囲の基準画像データとを、少なくとも1つの所定の閾値に基づいて多値化処理した後、差分処理を行って、差分画像データを生成する差分処理部と、
を備え、
前記所定の閾値は、前記所定の範囲の色又は前記照明が照射する光の種類に応じて設定される、
煙可視化装置。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記照明は、煙検知器によって煙が検知された場合に、前記所定の光を照射し、
前記差分画像データを前記撮像画像データに合成して合成画像データを生成する合成部をさらに備える、
請求項1に記載の煙可視化装置。
【請求項3】
前記合成部は、前記差分画像データの画素の色を前記所定の範囲の色に対して視認しやすい色に変更し、前記撮像画像データに合成する、
請求項2に記載の煙可視化装置。
【請求項4】
前記差分画像データに基づいて、前記所定の範囲における煙の有無を判定する判定部と、
前記判定部が、前記所定の範囲に煙が有ると判定した場合に、所定の通知を行う通知部と、
を備える、
請求項1に記載の煙可視化装置。
【請求項5】
前記撮像画像データから前記所定の範囲に存在する所定の対象物を検出する対象物検出部をさらに備え、
前記差分処理部は、前記撮像画像データの前記所定の対象物に相当する部分である対象物画素部分を、前記基準画像データの前記対象物画素部分に対応する基準画素部分に置き換えた修正撮像画像データを生成し、前記修正撮像画像データと前記基準画像データとに前記多値化処理及び前記差分処理を行って前記差分画像データを生成する、
請求項1に記載の煙可視化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、煙可視化装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、監視カメラにより撮像された複数の画像の煙候補領域内において、輝度が増加する画素数の総数を第1の特徴量、輝度が減少する画素数の総数を第2の特徴量として算出し、これらの特徴量に基づいて煙検出を行う煙検出装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-110263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、空調が行われた室内では、煙が拡散されて煙の濃度が低くなるため、特許文献1のような、画素の輝度の増減に基づいて煙検出を行う技術では煙を検出できない可能性がある。また、煙の検出自体は、一般的な煙検知器によって行うことが可能だが、誤検出か否かを判断するため、通常の撮像画像では視認不可能な程度に濃度が低い煙であっても高精度に可視化することが求められる。
【0005】
本発明は、高精度に煙を可視化できる煙可視化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る煙可視化装置は、所定の範囲に、前記所定の範囲に存在する煙の粒子が光散乱するように所定の光を照射する照明と、前記照明によって前記所定の光が照射された前記所定の範囲を撮像して得られた撮像画像データと、前記所定の範囲の基準画像データとを、少なくとも1つの所定の閾値に基づいて多値化処理した後、差分処理を行って、差分画像データを生成する差分処理部と、を備え、前記所定の閾値は、前記所定の範囲の色又は前記照明が照射する光の種類に応じて設定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高精度に煙を可視化できる煙可視化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る煙可視化装置の構成の一例を示すブロック図である。
実施形態1に係る基準画像の一例を示す図である。
実施形態1に係る撮像画像の一例を示す図である。
実施形態1に係る差分画像の一例を示す図である。
実施形態1に係る合成画像の一例を示す図である。
実施形態1に係る煙可視化方法の一例を示すフローチャートである。
実施形態2に係る煙可視化装置の構成の一例を示すブロック図である。
実施形態2に係る煙可視化方法の一例を示すフローチャートである。
実施形態3に係る煙可視化装置の構成の一例を示すブロック図である。
実施形態3に係る撮像画像の一例を示す図である。
実施形態3に係る修正撮像画像の一例を示す図である。
実施形態3に係る煙可視化方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る煙可視化装置100の構成の一例を示す。煙可視化装置100は、図1に示すように、照明120、画像処理部140、を備える。煙可視化装置100は、所定の範囲を監視し、当該所定の範囲に存在する煙を可視化する。具体的には、煙可視化装置100は、当該所定の範囲における煙の発生を検知する煙検知器200及び当該所定の範囲を撮像するカメラ300とLAN(Local Area Network)、インターネット等を介して通信可能となっている。なお、煙検知器200は、市販されている通常の煙検知器であればよく、特に限定されない。また、カメラ300は、監視カメラ、防犯カメラ等であり、特に限定されない。また、カメラ300は、煙可視化装置100の構成要素であってもよい。また、照明120は、カメラ300の構成要素であってもよい。
【0010】
照明120は、所定の範囲に、当該所定の範囲に存在する煙の粒子が光散乱するように所定の光を照射する。照明120は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、LEDの色は、所定の範囲の色、想定される煙の粒子の形状、大きさ、色等に応じて決定される。ここで、所定の範囲の色とは、当該所定の範囲に存在する物体の色であり、様々な色を含むことが想定される。そして、例えば、所定の範囲の色が黒を基調とする場合、照明120は白色LEDであることが好ましく、所定の範囲の色が白を基調とする場合、照明120は赤色LEDであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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