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公開番号2024104793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009148
出願日2023-01-25
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/64 20060101AFI20240730BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ダイアグ端子と相手方コネクタ端子との十分な接触荷重の確保と、ロックアームにおける良好な操作性と、を両立させることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1におけるダイアグ端子収容室111fの内部に、ダイアグ端子14における相手方接触部142の分岐元部分142aを押し付けるように設けられて当該分岐元部分142aの動きを規制する規制部111cと、分岐元部分142aを頂部で支えるように突出形成され、相手方コネクタ端子との接触時に相手方接触部142が持ち上げられるときの支点、及び、ロックアーム111bの押込み時にダイアグ端子14が倒れ込むときの支点となる支点部111dを設けたことを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、
前記コネクタ本体と相手方コネクタとの嵌合完了時に一対の相手方コネクタ端子を受入れ可能に嵌合側が開口して前記ハウジングに設けられたダイアグ端子収容室に収容され、前記嵌合完了時には前記一対の相手方コネクタ端子を短絡することにより嵌合を電気的に診断可能とするダイアグ端子と、を備え、
前記ダイアグ端子が、
前記嵌合側に向かって開口したU字状の金属板バネであって、一端側が前記ダイアグ端子収容室を区画する対向一対の区画壁における一方の区画壁に接し、他端側が他方の区画壁に接するように前記ダイアグ端子収容室に収容されたバネ部分と、
前記バネ部分の前記他端側から二股に分かれて前記嵌合側に延出し、前記嵌合完了時には前記一対の相手方コネクタ端子を前記他方の区画壁との間に挟むように当該一対の相手方コネクタ端子と接触する一対の相手方接触部と、を備え、
前記ハウジングが、
前記一方の区画壁の一部をなすとともに前記嵌合完了時に前記相手方コネクタが係止するように設けられ、前記相手方コネクタとの係止時及び嵌合解除のための係止解除時には、前記バネ部分を押し縮めながら前記他方の区画壁へと押し込まれるロックアームと、
前記ダイアグ端子収容室の内部に、前記一対の相手方接触部の分岐元部分を前記他方の区画壁へと押し付けるように設けられて当該分岐元部分の動きを規制する規制部と、
前記分岐元部分を頂部で支えるように前記他方の区画壁に突出形成され、前記一対の相手方コネクタ端子との接触時に前記一対の相手方接触部が持ち上げられるときの支点、及び、前記ロックアームの押込み時に前記ダイアグ端子が前記嵌合側とは反対側へと倒れ込むときの支点となる支点部と、を備えたことを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記規制部は、前記ダイアグ端子収容室における前記支点部よりも前記嵌合側を、前記一対の相手方接触部それぞれが配される一対の小室に分割する内部壁であり、前記嵌合側とは反対側で一部が前記分岐元部分よりも前記バネ部分側へと張出しており、その張出し部分の根元側で前記分岐元部分を前記他方の区画壁へと押し付けることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記バネ部分の一端側には、前記ロックアームに接するとともに前記一方の区画壁における前記ロックアーム以外の部分と係止するバネ側係止部が設けられ、
前記ハウジングが、前記一方の区画壁における前記ロックアーム以外の部分に設けられバネ側係止部と係止するハウジング側係止部を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記他方の区画壁における前記支点部よりも前記嵌合側から遠い部分は、前記支点部から遠ざかるにつれて高さが漸減するように傾斜しており、前記ロックアームの押込み時に前記支点部を支点として倒れ込む前記ダイアグ端子を、前記バネ部が接触するように支える傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ダイアグ端子は、前記一対の相手方接触部の長手方向について、当該一対の相手方接触部それぞれにおける接点部から前記分岐元部分までの長さが、前記バネ部分における前記分岐元部分から湾曲頂部までの長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ダイアグ端子が、前記バネ部分の前記一端側における一対の側縁それぞれで前記他端側へと折り曲げられて延出するとともに、更に前記バネ部分における湾曲部側へと延出した一対の側片部を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合を電気的に診断するためのダイアグ端子が取り付けられたコネクタに関するものとなっている。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合を電気的に診断するためのダイアグ端子が取り付けられたコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のダイアグ端子は、相手方コネクタとの嵌合完了時に一対の相手方コネクタ端子を短絡するようにハウジングに取り付けられる。相手方コネクタとの嵌合の診断(diagnosis)は、ダイアグ端子によって短絡された一対の相手方コネクタ端子の導通を、例えば相手方コネクタが設置された機器等で検知することで行われる。
【0003】
ここで、上記のダイアグ端子はU字状に曲げられた金属板バネとして形成されている。その一端側は、嵌合時に相手方コネクタと係止するロックアームに接し、他端側で嵌合完了時に一対の相手方コネクタ端子と接触するように構成されている。ロックアームは相手方コネクタとの係止時、及び嵌合解除のための係止解除時に押し込まれるが、ダイアグ端子はロックアームの押込み時に押し縮められることでロックアームにバネ性によるロック荷重を付与している。また、ダイアグ端子は、ハウジングにおけるダイアグ端子収容室の区画壁との間に挟み付けるようにして一対の相手方コネクタ端子と接触するが、ダイアグ端子のバネ性は、相手方コネクタ端子との接触荷重にもなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-26509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のコネクタでは、相手方コネクタ端子との接触荷重を大きくするためにダイアグ端子のバネ強度を上げるとロックアームのロック荷重も大きくなり、ロックアームにおける操作性が低下する恐れがある。
【0006】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、ダイアグ端子と相手方コネクタ端子との十分な接触荷重の確保と、ロックアームにおける良好な操作性と、を両立させることができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、コネクタは、ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、前記コネクタ本体と相手方コネクタとの嵌合完了時に一対の相手方コネクタ端子を受入れ可能に嵌合側が開口して前記ハウジングに設けられたダイアグ端子収容室に収容され、前記嵌合完了時には前記一対の相手方コネクタ端子を短絡することにより嵌合を電気的に診断可能とするダイアグ端子と、を備え、前記ダイアグ端子が、前記嵌合側に向かって開口したU字状の金属板バネであって、一端側が前記ダイアグ端子収容室を区画する対向一対の区画壁における一方の区画壁に接し、他端側が他方の区画壁に接するように前記ダイアグ端子収容室に収容されたバネ部分と、前記バネ部分の前記他端側から二股に分かれて前記嵌合側に延出し、前記嵌合完了時には前記一対の相手方コネクタ端子を前記他方の区画壁との間に挟むように当該一対の相手方コネクタ端子と接触する一対の相手方接触部と、を備え、前記ハウジングが、前記一方の区画壁の一部をなすとともに前記嵌合完了時に前記相手方コネクタが係止するように設けられ、前記相手方コネクタとの係止時及び嵌合解除のための係止解除時には、前記バネ部分を押し縮めながら前記他方の区画壁へと押し込まれるロックアームと、前記ダイアグ端子収容室の内部に、前記一対の相手方接触部の分岐元部分を前記他方の区画壁へと押し付けるように設けられて当該分岐元部分の動きを規制する規制部と、前記分岐元部分を頂部で支えるように前記他方の区画壁に突出形成され、前記一対の相手方コネクタ端子との接触時に前記一対の相手方接触部が持ち上げられるときの支点、及び、前記ロックアームの押込み時に前記ダイアグ端子が前記嵌合側とは反対側へと倒れ込むときの支点となる支点部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述のコネクタによれば、ダイアグ端子と相手方コネクタ端子との十分な接触荷重の確保と、ロックアームにおける良好な操作性と、を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るコネクタを相手方コネクタとともに示す斜視図である。
図1に示されているコネクタの分解斜視図である。
図1及び図2に示されているダイアグ端子を示す拡大斜視図である。
図3に示されているハウジングをアーム設置面から見て示す平面図である。
図4に示されているハウジングに設けられたダイアグ端子収容室を、図中のV11-V11線に沿った断面で示した断面図ある。
図5に示されているダイアグ端子収容室にダイアグ端子が収容された様子を図5と同様の断面で示した断面図である。
図5及び図6に示されている支点部が、相手方接触部が持ち上げられるときの支点、及び、ダイアグ端子が嵌合側とは反対側へと倒れ込むときの支点となる様子を示す図である。
ダイアグ端子収容室に収容されたダイアグ端子において、相手方コネクタ端子との接触荷重と、ロックアームに対するロック荷重と、が発生する箇所を示した図である。
図1~図8に示されているコネクタにおけるダイアグ端子の収容構造に対する比較例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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