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公開番号2024104759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009093
出願日2023-01-25
発明の名称反射防止ハードコートフィルム
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類G02B 1/14 20150101AFI20240730BHJP(光学)
要約【課題】単層構成でありながら、反射率が低く視認性が良好で、十分な耐摩耗性と共に防汚性を有する反射防止ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】透明基材フィルムに低屈折率層が直接積層されている反射防止フィルムであって、
前記低屈折率層がアルキレンオキサイド変性多官能(メタ)アクリレートと、アミン変性(メタ)アクリレートと、中空シリカと、アルミナ微粒子と、表面調整剤と、光重合開始剤と、を含むことを特徴とする反射防止ハードコートフィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材フィルムに低屈折率層が直接積層されている反射防止フィルムであって、
前記低屈折率層がアルキレンオキサイド変性多官能(メタ)アクリレート(A)と、アミン変性(メタ)アクリレート(B)と、中空シリカ(C)と、アルミナ微粒子(D)と、表面調整剤(E)と、光重合開始剤(F)と、を含むことを特徴とする反射防止ハードコートフィルム。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記(A)のアルキレンオキサイド変性がエチレンオキサイド変性であることを特徴とする請求項1記載の反射防止ハードコートフィルム。
【請求項3】
前記(B)の配合量が、低屈折率層中の固形分全量に対し0.5~5.0重量%であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の反射防止ハードコートフィルム。
【請求項4】
前記(E)の配合量が、低屈折率層中の固形分全量に対し5~20重量%であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の反射防止ハードコートフィルム。
【請求項5】
前記透明基材フィルムの低屈折率層積層面が、屈折率1.55以上の易接着層面であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の反射防止ハードコートフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、単層構成の反射防止ハードコートフィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
反射防止ハードコートフィルムは、蛍光灯などの外部光源の反射が少なく視認性が良好であるという特徴から、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどに代表される画像表示装置で広く使用されている。反射防止ハードコートフィルムとしては、フィルム基材の表面にハードコート層(高屈折率層)を設け、その上層に低屈折率の反射防止層を配置する複数層の構成が一般的である。一方で、この仕様は最低でも2回のコーティング工程が必要となるため、低コストで生産するという面では大きな制約となっていた。
【0003】
こうした課題に対応する技術として、透明基材フィルムの易接着層を介して低屈折率層が積層された、単層構成の反射防止フィルムが提案されている(特許文献1)。このフィルムで用いる低屈折率層としては、例えば中空シリカと重合性バインダーを含む組成物が開示され、低コストで生産可能な単層構成であると同時に、下地との密着性や耐擦傷性が優れていることが特徴とされていた。
【0004】
しかしながら、タッチパネルなどのように画像表示面を指で触る場合や、タッチペンで入力する場合は、外部光源の反射率を低くすると共に、より高い耐摩耗性や防汚性が要求されるようになってきている。特許文献1の発明では、耐擦傷性としてスチールウールに1~2.5Nの荷重をかけ10往復させる評価が開示されているが、防汚性については言及がなかった。また実際にフィルム表面に付着した汚れを拭取る場合は、クリーニングクロスに大きな荷重をかけるため、スチールウールに過小な荷重をかけ数回擦るだけの耐擦傷性評価では、必要にして十分な耐摩耗性を有しているとは言い難かった。そのため、低コスト化が可能な単層構成でありながら、反射率が低く視認性が良好で、十分な耐摩耗性と共に防汚性を有する反射防止ハードコートフィルムが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-170089
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、単層構成でありながら、反射率が低く視認性が良好で、十分な耐摩耗性と共に防汚性を有する反射防止ハードコートフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、透明基材フィルムに低屈折率層が直接積層されている反射防止フィルムであって、前記低屈折率層がアルキレンオキサイド変性多官能(メタ)アクリレート(A)と、アミン変性(メタ)アクリレート(B)と、中空シリカ(C)と、アルミナ微粒子(D)と、表面調整剤(E)と、光重合開始剤(F)と、を含むことを特徴とする反射防止ハードコートフィルムを提供する。
【0008】
請求項2の発明は、前記(A)のアルキレンオキサイド変性がエチレンオキサイド変性であることを特徴とする請求項1記載の反射防止ハードコートフィルムを提供する。
【0009】
請求項3の発明は、前記(B)の配合量が、低屈折率層中の固形分全量に対し0.5~5.0重量%であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の反射防止ハードコートフィルムを提供する。
【0010】
請求項4の発明は、前記(E)の配合量が、低屈折率層中の固形分全量に対し5~20重量%であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の反射防止ハードコートフィルムを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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