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公開番号2024112110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023016984
出願日2023-02-07
発明の名称走査光学装置および画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人
主分類G02B 26/10 20060101AFI20240813BHJP(光学)
要約【課題】シリンドリカルレンズを簡単な構成で、かつ、容易に取り付けることができ、しかも、結像特性を良好に維持しつつ小型化する。
【解決手段】走査光学装置において、シリンドリカルレンズ(10)は、ビームが通過する通過領域(R)が位置するレンズ部(11)より外側の外周部(12)に、光軸方向に突出し、筐体から押圧力を受ける複数の突起(13)を有する。複数の突起(13)はそれぞれ、レンズ部(11)の円筒面の母線方向と光軸方向とに直交する副走査方向に長尺でかつ光軸方向の先端が細くなった形状を有する。複数の突起(13)のうちの、レンズ部11を挟んで母線方向に並ぶ一対の突起(13)の間に、通過領域(R)の少なくとも一部が位置している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ビームを出射する光源部と、
前記光源部から出射されたビームを偏向面で反射して主走査方向に偏向する偏向器と、
前記偏向器にて偏向されたビームを像面に結像する結像光学系と、
前記光源部と前記偏向器との間に位置し、前記光源部から出射された前記ビームを前記偏向面に副走査方向に集光するシリンドリカルレンズと、
前記偏向器および前記シリンドリカルレンズを保持するフレームと、
を備え、
前記フレームは、
前記シリンドリカルレンズと光軸方向に接して保持する溝部を有し、
前記シリンドリカルレンズは、
前記ビームが通過する通過領域が位置するレンズ部より外側の外周部に、前記光軸方向に突出し、前記溝部から押圧力を受ける複数の突起を有し、
前記複数の突起はそれぞれ、前記副走査方向に長尺でかつ前記光軸方向の先端が細くなった形状を有し、
前記複数の突起のうちの、前記レンズ部を挟んで前記レンズ部の円筒面の母線方向に並ぶ一対の突起の間に、前記通過領域の少なくとも一部が位置している走査光学装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記シリンドリカルレンズは、前記副走査方向の一端面より前記溝部に挿入されることで前記フレームに保持される請求項1に記載の走査光学装置。
【請求項3】
前記通過領域は、前記レンズ部の最も厚い部分からずれた部分に位置する請求項1又は2に記載の走査光学装置。
【請求項4】
前記通過領域は、前記レンズ部の最も厚い部分を挟んだ複数箇所に位置する請求項3に記載の走査光学装置。
【請求項5】
前記通過領域は、前記レンズ部の円筒面の母線方向の複数箇所に位置する請求項3に記載の走査光学装置。
【請求項6】
前記シリンドリカルレンズは、前記母線方向の端部に位置する一端面における、前記レンズ部の最も厚い部分を含み、かつ、前記母線方向において前記通過領域が位置しない位置に、樹脂を注入した部分であるゲート痕を有する請求項3に記載の走査光学装置。
【請求項7】
前記シリンドリカルレンズは、前記外周部における前記複数の突起を有する辺部に、前記レンズ部の端部から前記光軸方向に突出するリブを有し、前記複数の突起は、前記リブからさらに突出している請求項1又は2に記載の走査光学装置。
【請求項8】
前記リブは、前記外周部における、前記母線方向の辺部および前記母線方向と直交する方向の辺部に位置し、枠形状を有する請求項7に記載の走査光学装置。
【請求項9】
前記複数の突起は、長尺を成す方向に沿った断面において、先端に向かって互いに近づく方向に傾斜した2つの直線形状部と、前記2つの直線形状部が交わる部分に位置する円弧形状部とを有する請求項1又は2に記載の走査光学装置。
【請求項10】
前記フレームは、前記溝部の前記光軸方向の一方側に、前記ビームを通過させる開口が形成されている壁を備える請求項1又は2に記載の走査光学装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、走査光学装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、一つのポリゴンミラーに複数のビームを入射させるカラーレーザプリンタ用の走査光学装置が知られている(例えば、特許文献1)。このような走査光学装置では、複数のビームが、入射光路に配置されるシリンドリカルレンズの中心から離れた部分を通過するように構成される。
【0003】
一方、特許文献2には、シリンドリカルレンズをフレームに圧入して固定する構成が記載されている。これにおいては、シリンドリカルレンズを、有効レンズ部の両側に突片を一体的に設けた構成とし、少なくとも一方の突片をフレームに設けた溝部に圧入する。突片には、突起(小突起)が形成されており、該突起が溝部の壁面に押圧されることで固定されている。これによれば、シリンドリカルレンズを簡単な構成で、かつ、容易に取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-205640号公報
特開平3-171113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献2に記載された構成では、溝部の壁面に押圧される突起の近傍に応力による歪が生じる場合がある。歪みの影響がレンズ有効範囲に及ぶと、結像特性に影響が出る。特に、特許文献1に記載されている走査光学装置のように、複数のビームがシリンドリカルレンズの中心から離れた部分を通過する構成に先行文献2に記載された構成を適用すると、突起とビームの通過領域とが近づき、歪みの影響がレンズ有効範囲に及ぶ可能性がある。
【0006】
なお、引用文献2には、突起を有効レンズ部(レンズ有効範囲に相当)からできるだけ離して設けることで、歪みの影響を排除できると記載されている。しかしながら、突起を有効レンズ部から離す対応は、シリンドリカルレンズを大型化し、小型化の要望に相反したものとなる。
【0007】
本開示は、シリンドリカルレンズを簡単な構成で、かつ、容易に取り付けることができ、しかも、結像特性を良好に維持しつつ小型化できる走査光学装置および画像形成装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る走査光学装置は、ビームを出射する光源部と、前記光源部から出射されたビームを偏向面で反射して主走査方向に偏向する偏向器と、前記偏向器にて偏向されたビームを像面に結像する結像光学系と、前記光源部と前記偏向器との間に位置し、前記光源部から出射された前記ビームを前記偏向面に副走査方向に集光するシリンドリカルレンズと、前記偏向器および前記シリンドリカルレンズを保持するフレームと、を備え、前記フレームは、前記シリンドリカルレンズと光軸方向に接して保持する溝部を有し、前記シリンドリカルレンズは、前記ビームが通過する通過領域が位置するレンズ部より外側の外周部に、前記光軸方向に突出し、前記溝部から押圧力を受ける複数の突起を有し、前記複数の突起はそれぞれ、前記副走査方向に長尺でかつ前記光軸方向の先端が細くなった形状を有し、前記複数の突起のうちの、前記レンズ部を挟んで前記レンズ部の円筒面の母線方向に並ぶ一対の突起の間に、前記通過領域の少なくとも一部が位置している。
【0009】
上記構成によれば、複数の突起を長尺の形状としているので、各突起の根元部分の面積を広く確保して、圧入による応力が分散され、レンズ部への歪の影響が緩和され、結像特性を良好に保持できる。レンズ部への歪の影響の緩和されることで、突起を通過領域に近づけることが可能になり、結像特性を良好に維持しつつ、シリンドリカルレンズの小型化を図ることができる。
【0010】
本開示の一態様に係る走査光学装置は、さらに、前記シリンドリカルレンズは、前記副走査方向の一端面より前記溝部に挿入されることで前記フレームに保持されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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