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公開番号
2024177062
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024043930
出願日
2024-03-19
発明の名称
光学積層体、画像表示装置
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20241212BHJP(光学)
要約
【課題】面内位相差特性の経時変化を抑制すること、及び、貼合する画像表示パネルが備えている金属部材の腐食を抑制すること。
【解決手段】光学積層体1は、第1保護フィルム21、偏光子22、第2保護フィルム23、位相子4、粘着剤層5をこの順に備える。第2保護フィルム23の透湿度が1200g/(m
2
・day)以下であり、粘着剤層5は帯電防止剤を含有している。帯電防止剤は、有機カチオンと下記式(1)で表されるアニオンとからなるイオン性化合物を含む。
(C
n
F
2n+1
SO
2
)
2
N
-
…(1)
(式中、nは0~5の整数である。)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1保護フィルム、偏光子、第2保護フィルム、位相子、粘着剤層をこの順に備える光学積層体であって、
前記第2保護フィルムの透湿度が1200g/(m
2
・day)以下であり、
前記粘着剤層は帯電防止剤を含有しており、
前記帯電防止剤は、有機カチオンと下記式(1)で表されるアニオンとからなるイオン性化合物を含む、光学積層体。
(C
n
F
2n+1
SO
2
)
2
N
-
…(1)
(式中、nは0~5の整数である。)
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記位相子の水蒸気透過係数が100以下である、請求項1記載の光学積層体。
【請求項3】
前記位相子は、第1位相差層、粘接着剤層、第2位相差層を含み、可視光全域でのλ/4板機能を有する、請求項1記載の光学積層体。
【請求項4】
前記粘接着剤層は、活性エネルギー線硬化型接着剤からなる、請求項3記載の光学積層体。
【請求項5】
前記第2保護フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂からなる、請求項1記載の光学積層体。
【請求項6】
前記第2保護フィルムの厚さが1~10μmである、請求項1記載の光学積層体。
【請求項7】
前記第1保護フィルムの透湿度が100g/(m
2
・day)以上である、請求項1記載の光学積層体。
【請求項8】
前記イオン性化合物は、窒素原子を含む有機カチオンを含む、請求項1記載の光学積層体。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項記載の光学積層体と、
前記光学積層体が貼合された画像表示パネルと、を備える画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、及び、これを備える画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
有機EL表示装置等の画像表示装置では、外光の反射による視認性の低下を抑制するために、円偏光板を用いて反射防止性能を向上させることが知られている(例えば特許文献1)。円偏光板は、偏光子と位相子とを含む光学積層体である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2019/160033号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の円偏光板は、特に高温下での継続使用で、面内位相差特性が変化するという問題があった。面内位相差特性とは各波長の位相差値、及び波長分散性のことを示し、これらが変化することで反射色相の変化が生じてしまう。また、円偏光板を画像表示パネルに貼合した場合に、画像表示パネルが備えている金属部材が何らかの要因で腐食する現象がみられた。特にパネル貼合面の粘着剤に帯電防止剤が含まれている際に上記の課題が顕著になりやすい。そこで本発明は、偏光子と位相子とを含む光学積層体であって、面内位相差特性の経時変化を抑制すること、及び、貼合する画像表示パネルが備えている金属部材の腐食を抑制することができる光学積層体を提供することを目的とする。また本発明は、当該光学積層体を備える画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らが検討したところ、従来の円偏光板の位相差特性が変化する原因として、偏光子に含まれているヨウ素や粘着剤層に含まれている帯電防止剤が位相子に移行していることが考えられた。また、本発明者らが検討したところ、従来の円偏光板を画像表示パネルに貼合した場合に画像表示パネルが備える金属部材が腐食する原因として、偏光子に含まれているヨウ素や粘着剤層に含まれている帯電防止剤が当該金属部材を侵していることが考えられた。本発明者らはこれらの考えに基づき検討を進め、以下に示す発明を完成させるに至った。
【0006】
本発明は、第1保護フィルム、偏光子、第2保護フィルム、位相子、粘着剤層をこの順に備える光学積層体であって、第2保護フィルムの透湿度が1200g/(m
2
・day)以下であり、粘着剤層は帯電防止剤を含有しており、帯電防止剤は、有機カチオンと下記式(1)で表されるアニオンとからなるイオン性化合物を含む、光学積層体を提供する。
(C
n
F
2n+1
SO
2
)
2
N
-
…(1)
(式中、nは0~5の整数である。)
【0007】
この光学積層体は、偏光子に含まれているヨウ素や粘着剤層に含まれている帯電防止剤が光学積層体内で層を跨いで移動することを適度に抑制することができる。
【0008】
この光学積層体は、以下に挙げる特徴の一つ又は複数を備えていてもよい。
・位相子の水蒸気透過係数が100以下である。
・位相子は、第1位相差層、粘接着剤層、第2位相差層を含み、可視光全域でのλ/4板機能を有する。
・粘接着剤層は、活性エネルギー線硬化型接着剤からなる。
・第2保護フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂からなる。
・第2保護フィルムの厚さが1~10μmである。
・第1保護フィルムの透湿度が100g/(m
2
・day)以上である。
・イオン性化合物は、窒素原子を含む有機カチオンを含む。
【0009】
また、本発明は、上記光学積層体と、光学積層体が貼合された画像表示パネルとを備える画像表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、偏光子と位相子とを含む光学積層体であって、面内位相差特性の経時変化を抑制すること、及び、貼合する画像表示パネルが備えている金属部材の腐食を抑制することができる光学積層体を提供することができる。また本発明によれば、当該光学積層体を備える画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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