TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024172059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089492
出願日2023-05-31
発明の名称液晶表示装置
出願人シャープディスプレイテクノロジー株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20241205BHJP(光学)
要約【課題】非矩形のアクティブエリア(表示領域)6を有する液晶表示装置に関し、表示品位および信頼性を低下させることなく狭額縁化を実現する。
【解決手段】TFT基板2上には、それぞれが1つの画素を形成する複数の画素電極23が設けられる。非矩形のアクティブエリア6と当該アクティブエリア6の外側の領域である額縁領域との境界部に位置する画素電極23のサイズは、境界部に位置していない画素電極23のサイズよりも小さくなっている。このような構成において、複数の画素電極23には、常時、電圧が印加される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非矩形の表示領域を有する液晶表示装置であって、
それぞれが1つの画素を形成する複数の画素電極を有する第1基板と、
前記複数の画素電極と対向するように設けられた共通電極を有する第2基板と、
前記複数の画素電極と前記共通電極との間に設けられた液晶と
を備え、
前記複数の画素電極には、常時、電圧が印加され、
前記表示領域と前記表示領域の外側の領域である額縁領域との境界部に位置する画素電極のサイズは、前記境界部に位置していない画素電極のサイズよりも小さいことを特徴とする、液晶表示装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記境界部に位置する画素電極は、全体が前記表示領域に含まれるよう、通常の画素電極の形状から前記額縁領域に含まれる部分を除去することによって得られる形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記額縁領域のうちの少なくとも前記境界部近傍において前記第2基板上に遮光膜が設けられ、
前記境界部に位置する少なくとも一部の画素電極は、前記表示領域に含まれている部分と前記額縁領域のうち前記遮光膜が設けられている領域に含まれている部分とからなることを特徴とする、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記境界部に位置する前記少なくとも一部の画素電極が設けられている領域において、前記表示領域の外縁は円弧を形成し、
Nを3以上5以下の整数として、前記境界部に位置する前記少なくとも一部の画素電極は、前記円弧の接線を1つの辺とするN角形の形状を有していることを特徴とする、請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記境界部に位置する各画素電極のうち前記額縁領域に含まれている部分は、平面視で階段状の形状を有していることを特徴とする、請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記第1基板は、
前記複数の画素電極と1対1で対応する複数の画素トランジスタと、
前記複数の画素電極と前記複数の画素トランジスタとをそれぞれ接続する複数の配線電極と、
前記複数の画素トランジスタを駆動する、前記額縁領域に設けられた駆動回路と
前記複数の画素電極に印加される電圧の極性を所定期間ごとに切り替えるための、前記額縁領域に設けられ前記複数の画素トランジスタを含む極性切替回路と
を更に有し、
前記駆動回路は、直列に接続された複数の単位回路からなるシフトレジスタを含み、
前記複数の単位回路は、順次にアクティブとなる複数の出力信号を、複数のタイミング信号として出力し、
前記複数のタイミング信号に基づいて、複数のデータ信号の取り込みが行われ、
Mを2以上の整数として、前記駆動回路は、1つのタイミング信号につきM個のラッチ回路を含み、
前記M個のラッチ回路は、対応するタイミング信号に基づいてM個のデータ信号を取り込み、その取り込んだM個のデータ信号を出力し、
前記極性切替回路は、前記複数の配線電極にそれぞれ対応する複数の極性制御部からなり、
各極性制御部は、対応するラッチ回路から出力されたデータ信号に基づいてオン/オフ状態が相反的に変化する第1画素トランジスタおよび第2画素トランジスタを含み、
各極性制御部には、第1レベルと第2レベルとの間で電圧レベルが前記所定期間ごとに相反的に変化する第1電圧および第2電圧が与えられ、
前記第1画素トランジスタがオン状態であれば、対応する配線電極を介して、対応する画素電極に前記第1電圧が印加され、
前記第2画素トランジスタがオン状態であれば、対応する配線電極を介して、対応する画素電極に前記第2電圧が印加されることを特徴とする、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記表示領域は、円形の形状を有していることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
非矩形の表示領域を有する液晶表示装置であって、
同じサイズの複数のサブ画素電極を有する第1基板と、
前記複数のサブ画素電極と対向するように設けられた共通電極を有する第2基板と、
前記複数のサブ画素電極と前記共通電極との間に設けられた液晶と
を備え、
Kを2以上の整数として、
前記表示領域と前記表示領域の外側の領域である額縁領域との境界部では、各画素は、1個のサブ画素電極または互いに電気的に接続された2個以上K個以下のサブ画素電極によって形成され、
前記表示領域のうち前記境界部以外の領域では、各画素は、互いに電気的に接続されたK個のサブ画素電極によって形成され、
少なくとも一部が前記表示領域に含まれるサブ画素電極のみが前記第1基板上に設けられ、全体が前記額縁領域に含まれるサブ画素電極は前記第1基板上に設けられていないことを特徴とする、液晶表示装置。
【請求項9】
前記第1基板は、
各画素を形成するK個以下のサブ画素電極を互いに電気的に接続するための1以上の接続電極と、
前記複数のサブ画素電極と前記1以上の接続電極との間に形成された絶縁膜と、
各サブ画素電極とそれに対応する接続電極とを電気的に接続するために前記絶縁膜を貫くように形成されたコンタクトホールと
を更に有することを特徴とする、請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記第1基板は、前記1以上の接続電極と同じ層に形成された複数の配線電極を更に有し、
各画素を形成するK個以下のサブ画素電極の1つに、対応する配線電極を介して、データ信号に応じた電圧が印加されることを特徴とする、請求項9に記載の液晶表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
以下の開示は、非矩形の表示領域を有する液晶表示装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、一般に、互いに対向する2枚の絶縁性のガラス基板からなる液晶パネルを備えている。一方のガラス基板は例えば「TFT基板」と呼ばれており、他方のガラス基板は例えば「対向基板」と呼ばれている。TFT基板にはTFT(薄膜トランジスタ)や画素電極などが形成され、対向基板には共通電極(画素電極との間に電圧を印加するための電極)やカラーフィルタなどが形成されている。このような従来の一般的な液晶パネルは、矩形の表示領域を有している。表示領域には、複数本のソースバスライン(映像信号線)と、複数本のゲートバスライン(走査信号線)と、それら複数本のソースバスラインと複数本のゲートバスラインとの交差点にそれぞれ対応して設けられた複数個の画素形成部とが形成されている。各画素形成部には、対応する交差点を通過するゲートバスラインにゲート電極が接続されると共に当該交差点を通過するソースバスラインにソース電極が接続されたTFTと、そのTFTのドレイン電極に接続された画素電極と、上記複数個の画素形成部に共通的に設けられた共通電極および補助容量電極と、画素電極と共通電極とによって形成される液晶容量と、画素電極と補助容量電極とによって形成される補助容量とが含まれている。液晶容量と補助容量とによって画素容量が構成されている。以上のような構成において、各TFTのゲート電極がゲートバスラインからアクティブな走査信号を受けたときに当該TFTのソース電極がソースバスラインから受けるデータ信号に基づいて、画素容量の充電が行われる。このようにして上記複数個の画素形成部内の画素容量の充電が行われることにより、矩形の表示領域に所望の画像が表示される。なお、以下においては、上記のような構成の液晶表示装置を「TFT-LCD」という。
【0003】
上述したように、従来の一般的な液晶表示装置は、矩形の表示領域を有していた。ところが、近年、時計用途の液晶表示装置や車載用途の液晶表示装置など、矩形以外の形状の表示領域を備えた液晶表示装置も徐々に増加している。このような表示装置は「異型ディスプレイ」と呼ばれている。
【0004】
異型ディスプレイに関する発明は、例えば、特開2009-300556号公報や特開2006-276580号公報に開示されている。特開2009-300556号公報に開示された液晶表示装置においては、表示領域の端部に位置する絵素に関し、1つの絵素に含まれるR、G、およびBの有効表示領域の開口率が同じにされている。これにより、表示領域の端部で色バランスが崩れて色づきが生じるという現象の発生が防止されている。また、特開2006-276580号公報に開示された液晶表示装置においては、表示領域が実質的に楕円形または円形に形成されるとともにカラーフィルタ層が表示領域と実質的に同形状に形成されている。これに関し、より詳しくは、カラーフィルタ層は、表示領域からはみ出す部分を遮光部材で遮蔽することによって、表示領域と実質的に同形状に形成されている。このような構成により、表示領域の端部における表示ムラの発生が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-300556号公報
特開2006-276580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、低解像度表示を行う異型ディスプレイを実現しようとする場合に関し、表示領域と額縁領域とに跨がる画素電極を設けない構成を採用すると、表示領域内において画像が表示されない欠け領域が大きくなる。その結果、表示が不十分となる。一方、表示領域と額縁領域とに跨がる画素電極を設ける構成を採用すると、画素電極を形成する領域のうち額縁領域にはみ出す領域が大きくなる。そのため、額縁領域を大きくせざるを得ない。しかしながら、近年、表示装置の小型化を実現するために狭額縁化が強く求められている。それ故、額縁領域を大きくすることは好ましくない。
【0007】
特開2009-300556号公報や特開2006-276580号公報に開示された液晶表示装置は、TFT-LCDである。TFT-LCDでは、画素形成部内のTFTがオフ状態で維持されている期間中、画素電極-共通電極間に電圧は保持されているが、画素電極に対して画素形成部の外部からは電圧は印加されない。ところで、画素形成部内のTFTがオン状態からオフ状態へと変化する時、画素容量比(画素電極と他の電極とによって形成される全体の容量に対する画素容量の比)に応じて画素電極の電圧は変動する(画素容量比に応じたフィードスルー電圧が生じる)。これに関し、表示領域と額縁領域との境界部においてのみ画素サイズ(画素電極のサイズ)を通常の画素サイズよりも小さくすると、境界部での画素容量比と境界部以外の部分での画素容量比とが異なることとなる。これにより、境界部と境界部以外の部分とでフィードスルー電圧の大きさが異なることとなる。その結果、例えば一定の輝度表示が行われるべき場合に境界部と境界部以外の部分とで異なる輝度表示が行われる。すなわち、表示品位が低下する。また、境界部と境界部以外の部分とでフィードスルー電圧の大きさが異なると、正極性と負極性との電圧差が生じ、この電圧差による液晶の劣化、すなわち、信頼性の低下が懸念される。
【0008】
以上のような事情に鑑み、以下の開示は、非矩形の表示領域を有する液晶表示装置に関し、表示品位および信頼性を低下させることなく狭額縁化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明のいくつかの実施形態による液晶表示装置は、非矩形の表示領域を有する液晶表示装置であって、
それぞれが1つの画素を形成する複数の画素電極を有する第1基板と、
前記複数の画素電極と対向するように設けられた共通電極を有する第2基板と、
前記複数の画素電極と前記共通電極との間に設けられた液晶と
を備え、
前記複数の画素電極には、常時、電圧が印加され、
前記表示領域と前記表示領域の外側の領域である額縁領域との境界部に位置する画素電極のサイズは、前記境界部に位置していない画素電極のサイズよりも小さい。
【0010】
(2)また、本発明のいくつかの実施形態による液晶表示装置は、上記(1)の構成を含み、
前記境界部に位置する画素電極は、全体が前記表示領域に含まれるよう、通常の画素電極の形状から前記額縁領域に含まれる部分を除去することによって得られる形状を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
姿勢矯正メガネ
今日
株式会社コシナ
大口径撮像レンズ
15日前
HOYA株式会社
光インテグレータ
7日前
個人
化粧用補助部材
7日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
21日前
新光電気工業株式会社
光導波路装置
14日前
東レ株式会社
プラスチックマルチコア光ファイバ
21日前
興和株式会社
光学素子、及び光学設計方法
27日前
株式会社ニコン
光学系及び光学機器
今日
キヤノン株式会社
画像表示装置
14日前
日本放送協会
磁壁移動型空間光変調器
1日前
東レエンジニアリング株式会社
レーザ強度調節方法
今日
キヤノン株式会社
画像表示装置
14日前
日東電工株式会社
偏光板
1日前
大日本印刷株式会社
空中映像表示装置
21日前
株式会社NTTドコモ
表示装置
8日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
20日前
キヤノン株式会社
撮像装置
15日前
株式会社三栄コンサルタント
底樋内部観察装置
1日前
キヤノン株式会社
光学系および撮像装置
20日前
日亜化学工業株式会社
光学部材、光源モジュール
今日
日亜化学工業株式会社
波長変換部材
20日前
キヤノン株式会社
光学素子および光学装置
14日前
個人
フッ素含有非晶質炭素膜、及びその製造方法
22日前
富士フイルム株式会社
撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
光学系および画像表示装置
8日前
株式会社クラレ
逆波長分散性光学フィルムとその製造方法
今日
キヤノン株式会社
情報処理装置および撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
15日前
キヤノン株式会社
撮像装置およびその制御方法
今日
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
画像形成装置
21日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
28日前
東芝テック株式会社
光源モジュール
7日前
キヤノン株式会社
ガルバノスキャナ
7日前
株式会社コシナ
光学レンズ系
8日前
キヤノン株式会社
レンズ装置及び撮像装置
28日前
続きを見る