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公開番号2024103417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007717
出願日2023-01-21
発明の名称ツイン式ウォーキングビーム
出願人三建産業株式会社
代理人個人,個人
主分類B65G 25/02 20060101AFI20240725BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】丸形鋼材などの鋼材を、停止させることなく連続的に搬送するツイン式のウォーキングビームを提供する。
【解決手段】複数のレール2に沿って配置され、前進、下降、後退および上昇移動を矩形状に連続的に繰り返し、前進移動の際に、一定間隔をおいて複数設けられた第一上端当接部12で鋼材Wの後端を押して前進させる第一移動ビーム11を持つ第一ウォーキングビーム10と、同じ構造の第二移動ビーム21を持つ第二ウォーキングビーム20とを備え、第一移動ビーム11の矩形状の移動時間を第二移動ビーム21のそれと等しく設定し、各第一移動ビーム11の前進移動が終了すると同時に各第二移動ビーム21の前進移動を開始させ、それに続く各第二ウォーキングビーム20の前進移動が終了すると同時に、各第一ウォーキングビーム10の前進移動を開始させて、鋼材Wを停止させることなく連続的に搬送する
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱処理炉内で鋼材を、前後方向の左右に配置されて前後方向に延びる複数のレールの上で後側から前側に搬送するツイン式のウォーキングビームであって、
前記レールに沿って配置され、前進移動、下降移動、後退移動および上昇移動を矩形状に連続的に繰り返し、前記前進移動の際に、その上部に一定間隔をおいて複数設けられた第一上端当接部のそれぞれが前記鋼材の後端を押して、前記鋼材を前進させる第一移動ビームを有する第一ウォーキングビームと、
前記各第一移動ビームと交互に前記鋼材を前進させるべく前記各第一移動ビームに隣接して配置され、下降移動、後退移動、上昇移動および前進移動を矩形状に連続的に繰り返し、前記前進移動の際に、その上部に前記一定間隔で複数設けられた第二上端当接部のそれぞれが前記鋼材の後端を押して、前記鋼材を前進させる第二移動ビームを有する第二ウォーキングビームとを備え、
前記各第一移動ビームの前記矩形状の移動時間を、前記各第二移動ビームの前記矩形状の移動時間と等しく設定することによって、
前記各第一移動ビームの前進移動が終了すると同時に前記各第二移動ビームの前進移動を開始させ、それに続く前記各第二ウォーキングビームの前進移動が終了すると同時に、前記各第一ウォーキングビームの前進移動を開始させる行程を繰り返して、前記鋼材を停止させることなく連続的に搬送することを特徴とするツイン式ウォーキングビーム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記各第一移動ビームの前進移動時間を、前記各第二移動ビームの下降移動時間、後退移動時間および上昇移動時間の合計と等しく設定するとともに、
前記各第二移動ビームの前進移動時間を、前記各第一移動ビームの下降移動時間、後退移動時間および上昇移動時間の合計と等しく設定したことを特徴とする請求項1に記載のツイン式ウォーキングビーム。
【請求項3】
前記各第一移動ビームの前進移動および後退移動を、前記各第一移動ビームに連結された第一進退用シリンダーのロッドを伸縮移動させることによって行い、
その上昇移動および下降移動を、略くの字状で、第一中間支持部が回動自在に軸支され、第一上端回転部が前記各第一移動ビームに転動し、第一下端連結部が第一昇降用シリンダーのロッドに回動自在に連結された第一回動リンクを、前記第一昇降用シリンダーのロッドを伸縮させることによって前記第一中間支持部を軸として回動させて前記第一上端回転部の高さ位置を変位させることによって行い、
前記各第二移動ビームの前進移動および後退移動を、前記各第二移動ビームに連結された第二進退用シリンダーのロッドを伸縮移動させることによって行い、
その上昇移動および下降移動を、略くの字状で、第二中間支持部が回動自在に軸支され、第二上端回転部が前記各第二移動ビームに転動し、第二下端連結部が第二昇降用シリンダーのロッドに回動自在に連結された第二回動リンクを、前記第二昇降用シリンダーのロッドを伸縮させることによって前記第二中間支持部を軸として回動させて前記第二上端回転部の高さ位置を変位させることによって行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のツイン式ウォーキングビーム。
【請求項4】
前記鋼材が断面円形状の丸形鋼材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のツイン式ウォーキングビーム。
【請求項5】
前記鋼材が断面円形状の丸形鋼材であることを特徴とする請求項3に記載のツイン式ウォーキングビーム。
【請求項6】
前記レールが後側から前側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のツイン式ウォーキングビーム。
【請求項7】
前記各第一上端当接部および各第二上端当接部の前面が斜め後方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のツイン式ウォーキングビーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断面円形状の丸形鋼材を含むあらゆる形状の鋼材を、熱処理炉内で熱処理するために連続的に搬送するツイン式のウォーキングビームに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋼材を熱処理炉内で熱処理するために炉内で搬送する手段として、図10に示すような、チェーン式のコンベアが存在する。このチェーン式コンベアは、炉内に長手方向に沿って左右に平行に設けられて周回する2本のチェーンCとそれらに取付けられた複数の治具Jを備えており、この2本のチェーンCを周回させることにより、各治具Jで炉床Rに載置された鋼材Wを押して搬送しながら熱処理を施す。
【0003】
このチェーン式コンベアは、鋼材Wを連続的に搬送しながらその全体を均等に加熱処理することができるといった利点がある。
しかし、このチェーン式コンベアは、高熱の影響や経年変化により2本のチェーンCの伸びに差違が生じて左右の治具Jの位置がずれ、鋼材Wを斜め方向に蛇行状態で押し続けてしまうといった搬送上の問題が発生する。特に、熱処理炉の長さが例えば30メートルを超える大型炉の場合には、この問題が顕著となる。
【0004】
一方、チェーンを使用しない搬送手段も知られている(例えば、特許文献1参照)。
この搬送手段は、図11に示すように、第一移動ビームFを前進、下降、移動および上昇させ、第二移動ビームSを後退、上昇、前進および後退させることにより、鋼材Wを第一移動ビームFと第二移動ビームSの上に交互に移し換えることで搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭58-167312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の搬送手段では鋼材Wを停止させることなく連続的に搬送することができない。すなわち、鋼材Wを第一移動ビームFと第二移動ビームSとの間で移し換えを行う際、鋼材Wはいずれかのビームの上で静止状態にあるので、この搬送手段では、鋼材Wを断続的に搬送できるものの停止させることなく連続的に搬送することはできない。従って、鋼材Wの全体に均一な加熱処理を施すことが困難である。
【0007】
また、この搬送手段は、断面矩形状の角形鋼材を搬送することはできるものの、断面円形状の丸形鋼材を搬送することはできない。鋼材Wを第一移動ビームFおよび第二移動ビームSの上に移し換えながら搬送するため、丸形鋼材の場合は、ビームの上を転がって移動してしまうからである。
【0008】
そこで、本発明の目的とするところは、断面円形状の丸形鋼材を含むあらゆる形状の鋼材を、停止させることなく連続的に搬送することができるツイン式のウォーキングビームを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明のツイン式ウォーキングビーム(1)は、熱処理炉内で鋼材(W)を、前後方向の左右に配置されて前後方向に延びる複数のレール(2)の上で後側から前側に搬送するウォーキングビームであって、
前記レール(2)に沿って配置され、前進移動、下降移動、後退移動および上昇移動を矩形状に連続的に繰り返し、前記前進移動の際に、その上部に一定間隔をおいて複数設けられた第一上端当接部(12)のそれぞれが前記鋼材(W)の後端を押して、前記鋼材(W)を前進させる第一移動ビーム(11)を有する第一ウォーキングビーム(10)と、
前記各第一移動ビーム(11)と交互に前記鋼材(W)を前進させるべく前記各第一移動ビーム(11)に隣接して配置され、下降移動、後退移動、上昇移動および前進移動を矩形状に連続的に繰り返し、前記前進移動の際に、その上部に前記一定間隔で複数設けられた第二上端当接部(22)のそれぞれが前記鋼材(W)の後端を押して、前記鋼材(W)を前進させる第二移動ビーム(21)を有する第二ウォーキングビーム(20)とを備え、
前記各第一移動ビーム(11)の前記矩形状の移動時間を、前記各第二移動ビーム(21)の前記矩形状の移動時間と等しく設定することによって、
前記各第一移動ビーム(11)の前進移動が終了すると同時に前記各第二移動ビーム(21)の前進移動を開始させ、それに続く前記各第二ウォーキングビーム(20)の前進移動が終了すると同時に、前記各第一ウォーキングビーム(10)の前進移動を開始させる行程を繰り返して、前記鋼材(W)を停止させることなく連続的に搬送することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記各第一移動ビーム(11)の前進移動時間を、前記各第二移動ビーム(21)の下降移動時間、後退移動時間および上昇移動時間の合計と等しく設定するとともに、
前記各第二移動ビーム(21)の前進移動時間を、前記各第一移動ビーム(11)の下降移動時間、後退移動時間および上昇移動時間の合計と等しく設定したことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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