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公開番号2024102921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023006995
出願日2023-01-20
発明の名称熱可塑性樹脂組成物および該樹脂組成物を用いた光学部材
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 67/00 20060101AFI20240725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】射出成形後の色相に優れる熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される繰り返し単位および/またはビナフチルエステルで表される繰り返し単位を含む熱可塑性樹脂組成物であって、さらに酸化防止剤を含有する熱可塑性樹脂組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024102921000014.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">41</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">138</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、環Z1、Z2はそれぞれ炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基を示し、R1、R2、R7およびR8はそれぞれ独立に、炭素原子数1~12の芳香族基を含んでいても良い炭化水素基を示し、R3~R6、R9~R16は水素原子、脂肪族または芳香族の置換基を示し、j、k、rおよびsはそれぞれ独立に0以上の整数を示し、m、n、pおよびqはそれぞれ独立に1以上の整数を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される繰り返し単位および/または下記式(2)で表される繰り返し単位を含む熱可塑性樹脂組成物であって、さらに酸化防止剤を含有する熱可塑性樹脂組成物。
JPEG
2024102921000012.jpg
41
138
(式中、環Z

、Z

はそれぞれ炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基を示し、R

、R

、R

およびR

はそれぞれ独立に、炭素原子数1~12の芳香族基を含んでいても良い炭化水素基を示し、R

~R

、R

~R
16
は水素原子、脂肪族または芳香族の置換基を示し、j、k、rおよびsはそれぞれ独立に0以上の整数を示し、m、n、pおよびqはそれぞれ独立に1以上の整数を示す。)
JPEG
2024102921000013.jpg
42
136
(式中、R

、R

、R
17
およびR
18
はそれぞれ独立に、炭素原子数1~12の芳香族基を含んでいても良い炭化水素基を示し、R

~R
16
、R
19
~R
26
は水素原子、脂肪族または芳香族の置換基を示し、r、s、tおよびuはそれぞれ独立に0以上の整数を示す。)
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
酸化防止剤が熱可塑性樹脂組成物中に0.50質量%以下の量で含まれる請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
酸化防止剤が熱可塑性樹脂組成物中に0.001~0.20質量%の量で含まれる請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
前記酸化防止剤がリン系酸化防止剤および/またはフェノール系酸化防止剤である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
前記酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項6】
前記式(1)で表される繰り返し単位および(2)で表される繰り返し単位を含む請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項7】
前記式(1)で表される繰り返し単位および(2)で表される繰り返し単位を含み、前記式(1)で表される繰り返し単位と前記式(2)で表される繰り返し単位の比が、15:85~85:15である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項8】
屈折率が1.650~1.730である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項9】
ガラス転移温度が128~160℃である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項10】
熱可塑性樹脂がポリエステル樹脂またはポリエステルカーボネート樹脂である請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物および該樹脂組成物を用いた光学部材に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
カメラ、ビデオカメラあるいはカメラ付携帯電話、テレビ電話あるいはカメラ付ドアホンなどには、撮像モジュールが用いられている。近年、この撮像モジュールに用いられる光学系では、特に小型化が求められている。光学系を小型化していくと光学系の色収差が大きな問題となる。そこで、光学レンズの屈折率を高く、かつアッベ数を小さくして高分散にした光学レンズ材料と、屈折率を低くかつアッベ数を大きくして低分散にした光学レンズ材料を組み合わせることで、色収差の補正を行うことができることが知られている。
【0003】
光学系の材料として従来用いられていたガラスは要求される様々な光学特性を実現することが可能であると共に、環境耐性に優れているが、加工性が悪いという問題があった。これに対し、ガラス材料に比べて安価であると共に加工性に優れる樹脂が光学部品に用いられてきている。特に、フルオレン骨格やビナフタレン骨格を有する樹脂が、高屈折率である等の理由から使用されている。例えば、特許文献1には2,2’-ビス(カルボキシメトキシ)-1,1’-ビナフチルおよび9,9-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレンおよび2,2’-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)-1,1’-ビナフチルを用いた熱可塑性樹脂が記載されている。特許文献2には、2,2’-ビス(カルボキシメトキシ)-1,1’-ビナフチルおよび9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンおよび2,2’-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)-1,1’-ビナフチルを用いた熱可塑性樹脂が記載されている。これらの樹脂は高屈折率、低複屈折であるものの、射出成形後の色相に改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/008483号
国際公開第2019/176874号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明の目的は、射出成形後の色相に優れる熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、以下の態様を有する本発明により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0007】
《態様1》
下記式(1)で表される繰り返し単位および/または下記式(2)で表される繰り返し単位を含む熱可塑性樹脂組成物であって、さらに酸化防止剤を含有する熱可塑性樹脂組成物。
【0008】
JPEG
2024102921000001.jpg
41
138
(式中、環Z

、Z

はそれぞれ炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基を示し、R

、R

、R

およびR

はそれぞれ独立に、炭素原子数1~12の芳香族基を含んでいても良い炭化水素基を示し、R

~R

、R

~R
16
は水素原子、脂肪族または芳香族の置換基を示し、j、k、rおよびsはそれぞれ独立に0以上の整数を示し、m、n、pおよびqはそれぞれ独立に1以上の整数を示す。)
【0009】
JPEG
2024102921000002.jpg
42
136
(式中、R

、R

、R
17
およびR
18
はそれぞれ独立に、炭素原子数1~12の芳香族基を含んでいても良い炭化水素基を示し、R

~R
16
、R
19
~R
26
は水素原子、脂肪族または芳香族の置換基を示し、r、s、tおよびuはそれぞれ独立に0以上の整数を示す。)
【0010】
《態様2》
酸化防止剤が熱可塑性樹脂組成物中に0.50質量%以下の量で含まれる態様1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様3》
酸化防止剤が熱可塑性樹脂組成物中に0.001~0.20質量%の量で含まれる態様1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様4》
前記酸化防止剤がリン系酸化防止剤および/またはフェノール系酸化防止剤である態様1~3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様5》
前記酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である態様1~4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様6》
前記式(1)で表される繰り返し単位および(2)で表される繰り返し単位を含む態様1~5のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様7》
前記式(1)で表される繰り返し単位および(2)で表される繰り返し単位を含み、前記式(1)で表される繰り返し単位と前記式(2)で表される繰り返し単位の比が、15:85~85:15である態様1~6のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様8》
屈折率が1.650~1.730である態様1~7のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様9》
ガラス転移温度が128~160℃である態様1~8のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様10》
熱可塑性樹脂がポリエステル樹脂またはポリエステルカーボネート樹脂である態様1~9のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様11》
厚み3mmの成形板のYI値が34.0未満である態様1~10のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
《態様12》
態様1~11のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる光学部材。
《態様13》
前記光学部材が光学レンズである、態様12に記載の光学部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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