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公開番号2024101520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023123150
出願日2023-07-28
発明の名称眼科測定装置
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類A61B 3/103 20060101AFI20240722BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 より精度よく、より適切な測定結果を得る。
【解決手段】 被検眼眼底に測定光を投光し、被検眼眼底からの測定光の反射光を受光素子に受光する測定光学系と、測定光学系における被検眼の瞳共役位置に配置され、眼底からの反射光を多重のリング像に変換して受光素子に受光させる変換部材と、変換部材の共役位置又は変換部材の近傍に配置される制限部材を有し、受光素子に受光されるリング像の一部を制限部材によって制限することで被検眼上の測定領域を変化させる制限手段と、制限手段を制御し、制限部材によって変化する被検眼上の測定領域を少なくとも2つのパターン以上で変化させる制限制御手段と、受光素子に受光されたリング像を処理して眼屈折力情報を得る処理手段と、を備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼の眼屈折力分布を測定する眼科測定装置であって、
被検眼眼底に測定光を投光する投光光学系と、測定光の被検眼眼底からの反射光を受光素子に受光する受光光学系と、を備える測定光学系と、
前記測定光学系における被検眼の瞳共役位置に配置され、眼底からの反射光を多重のリング像に変換して前記受光素子に受光させる変換部材と、
前記変換部材の共役位置又は前記変換部材の近傍に配置される制限部材を有し、前記受光素子に受光される前記リング像の一部を前記制限部材によって制限することで被検眼上の測定領域を変化させる制限手段と、
前記制限手段を制御し、前記制限部材によって変化する被検眼上の測定領域を少なくとも2つのパターン以上で変化させる制限制御手段と、
前記受光素子に受光された前記リング像を処理して眼屈折力情報を得る処理手段と、
を備えることを特徴とする眼科測定装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1の眼科測定装置において、
前記受光素子に受光される前記リング像の結像状態を被検眼の視度に応じて調整する視度補正手段と、
前記視度補正手段を作動させるために被検眼の視度を得る事前測定を行い、事前測定によって得られた測定結果に基づいて前記視度補正手段を作動させることで本測定を行う測定制御手段と、
本測定時に前記制限手段を使用せずに測定を行う第1モードと、事前測定時及び本測定時の少なくとも一方で、前記制限手段を使用した測定を行う第2モードと、を切換えるモード切換手段と、
を備えることを特徴とする眼科測定装置。
【請求項3】
請求項1又は2の眼科測定装置において、
前記制限制御手段は、前記受光素子上に受光される多重の前記リング像の内、被検眼の視度を得る事前測定時には、前記受光素子上に受光可能な前記リング像を減少するように前記制限手段を制御し、事前測定後の本測定時には、事前測定時に対して、被検眼上の前記測定領域が変化するように前記制限手段を制御することを特徴とする眼科測定装置。
【請求項4】
請求項1~3の眼科測定装置において、
前記制限手段は、前記受光素子に受光される多重の前記リング像の内、隣接する前記リング像が前記受光素子に受光されないように、少なくとも2つのパターンの制限状態に前記制限部材が変更可能にされ、
前記制限制御手段は、前記制限部材の前記制限状態を順次変更し、
前記処理手段は、前記制限状態の順次変更によって、前記受光素子に順次受光された前記リング像をそれぞれ処理して得た眼屈折力の測定結果を合成することで、前記多重のリング像による眼屈折力情報を得ることを特徴とする眼科測定装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れかの眼科測定装置において、
前記制限手段は、前記受光素子上に受光される各リング像に対応する被検眼上の測定領域のリング幅を、少なくとも2分割した制限状態に前記制限部材が変更可能にされ、
前記制限制御手段は、少なくとも2分割した制限状態を順次変更し、
前記処理手段は、前記制限状態の順次変更によって、前記受光素子に順次受光された前記リング像をそれぞれ処理して得た眼屈折力の測定結果を合成することで、前記多重のリング像による眼屈折力情報を得ることを特徴とする眼科測定装置。
【請求項6】
請求項1~5の何れかの眼科測定装置において、
前記制限手段は、前記受光素子上に受光可能な多重の前記リング像の内、前記受光素子に受光される前記リング像を任意に選択可能にされ、
前記制限制御手段は、予め選択された前記リング像が前記受光素子に受光されるように、前記制限手段を制御することを特徴とする眼科測定装置。
【請求項7】
請求項4の眼科測定装置において、
前記制限部材は、前記受光素子に受光可能な多重の前記リング像に対応して、前記受光素子に受光される前記リング像を、1つ飛ばし又は2つ飛ばし以上で、異なるリング像に順次制限する複数の制限部材で構成されていることを特徴とする眼科測定装置。
【請求項8】
前記制限部材は、前記受光素子に受光される多重の前記リング像に対応した1周分の円周方向が等分割されると共に、前記等分割された領域に対応して、少なくとも隣り合う前記リング像が前記受光素子に受光されないように遮光する遮光領域が形成され、
前記制限手段は、前記リング像に対応した前記制限部材の中心を基準に前記制限部材を回転する回転手段を有し、
前記制限制御手段は、前記回転手段を制御し、前記制限部材を等分割の角度に基づいて回転することで、前記制限部材による前記リング像の制限状態を順次変更することを特徴とする眼科測定装置。
【請求項9】
請求項8の眼科測定装置において、
前記制限部材は、前記受光素子に受光される多重の前記リング像に対応した1周分の円周方向が2個以上の偶数の個数で等分割され、その等分割された領域について、内側から偶数番目のリング像を前記受光素子に受光させ、内側から奇数番目のリング像を前記受光素子に受光させないように遮光された第1領域と、内側から奇数番目のリング像を前記受光素子に受光させ、内側から偶数番目のリング像を前記受光素子に受光させないように遮光された第2領域と、が交互に配置され、
前記制限制御手段は、前記回転手段を制御し、前記制限部材を等分割の角度分にて回転することで、前記制限部材による前記リング像の制限状態を順次変更することを特徴とする眼科測定装置。
【請求項10】
請求項8の眼科測定装置において、
前記制限部材は、前記受光素子に受光される多重の前記リング像に対応した1周分の円周方向が3個以上の個数で等分割され、その分割の個数に応じて、隣り合う前記リング像が前記受光素子に受光されないように、分割された各領域に光透過領域と遮光領域が形成され、
前記制限制御手段は、前記回転手段を制御し、前記制限部材を等分割の角度分で順次回転することで、前記制限部材による前記リング像の制限状態を順次変更することを特徴とする眼科測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼の眼屈折力分布を測定する眼科測定装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
被検眼の眼屈折力分布を測定する眼科測定装置としては、被検眼眼底にスリット光束を投影し、その反射光束を受光素子によって検出したときの位相差信号を利用する方式(例えば、特許文献1参照)、被検眼眼底からの反射光束を多数の点像からなる測定指標像(波面センサ、マイクロレンズアレイの利用を含む)に変換して受光素子に受光させる方式(例えば、特許文献2参照)、被検眼眼底からの反射光束を多重のリング像からなる測定指標像に変換して受光素子に受光させる方式(例えば、特許文献3参照)が提案されている。例えば、被検眼の眼屈折力分布の測定結果は、レーザ光によって角膜形状を変化させる角膜矯正手術等に利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10―108837号公報
特開2008―113810号公報
特開2005―103103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、より精度よく、より適切な測定結果を得る上では、さらなる改善が望まれる。例えば、多重のリング像を利用する方式においては、被検眼の状態によっては、あるいは、受光素子に受光されるリング像が密になることにより、隣接するリング像の区別がつきにくくなることがある。この場合、適切な測定結果が得られ難くなる。
【0005】
本開示は、上記従来技術に鑑み、より精度よく、より適切な測定結果が得られる眼科測定装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科測定装置は、被検眼の眼屈折力分布を測定する眼科測定装置であって、被検眼眼底に測定光を投光する投光光学系と、測定光の被検眼眼底からの反射光を受光素子に受光する受光光学系と、を備える測定光学系と、前記測定光学系における被検眼の瞳共役位置に配置され、眼底からの反射光を多重のリング像に変換して前記受光素子に受光させる変換部材と、前記変換部材の共役位置又は前記変換部材の近傍に配置される制限部材を有し、前記受光素子に受光される前記リング像の一部を前記制限部材によって制限することで被検眼上の測定領域を変化させる制限手段と、前記制限手段を制御し、前記制限部材によって変化する被検眼上の測定領域を少なくとも2つのパターン以上で変化させる制限制御手段と、前記受光素子に受光された前記リング像を処理して眼屈折力情報を得る処理手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
眼科測定装置の外観図である。
第1実施形態における眼科測定装置の光学系の概略図である。
本開示のリングレンズの例を示す図である。
予備測定段階で使用されるマスク部材の例である。
隣接するリング像の区別を説明する図である。
隣接するリング像が受光されないように制限するマスク部材の例である。
精密な眼屈折力分布の測定を説明する図である。
眼屈折力分布の精密測定モードに適用されるマスク部材の例を示す図である。
第2実施形態における眼科測定装置の光学系を示す図である。
撮像素子上のリング像が何番目のものかの判別し難いケースの例である。
目印形成マスクのマスク部材の例を示す図である。
マスク部材が受光光学系の光路に配置された場合に、撮像素子に受光される受光されるリング像の例である。
図12に対して、目印が形成されていることにより、内側から1番目のリング像と2番目のリング像が判別可能にされた例を示す図である。
リングレンズに代えて、多数の点像からなる測定指標像に変換するマイクロレンズアレイが使用される例である。
瞳孔縁による測定光束のケラレ状態を考慮した測定を説明する図である。
前眼部像における瞳孔領域と、瞳孔上で対応する測定領域と、の比較を説明する図である。
測定光束のケラレを考慮したリング像に対応する各測定領域について、経線方向毎の眼屈折力情報を求める場合を説明する図である。
撮像素子がリング像の集光点より後側の離れた位置にある場合を説明する図である。
図18において、測定光束にケラレが生じていない場合と、測定光束にケラレが生じている場合とで、それぞれ取得画像上で検出されるリング像を示す図である。
隣接するリング像が撮像素子に受光されないようにするマスク部材の変容例を説明する図である。
マスク部材が図20(a)の配置状態の場合に取得された第1画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[概要]
以下、典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
【0009】
例えば、眼科測定装置(例えば、眼科測定装置10)は、被検眼の眼屈折力分布(波面収差の場合を含む)を測定する。例えば、眼科測定装置は、測定光学系(例えば、測定光学系100)と、変換部材(例えば、リングレンズ125、マイクロレンズアレイ125S)と、第1処理手段(例えば、制御部50)と、を備える。例えば、眼科測定装置は、制限手段(例えば、マスク130)と、制限制御手段(例えば、制御部50)を備えていてもよい。例えば、眼科測定装置は、視度補正手段(例えば、駆動ユニット160、駆動部161)と、測定制御手段(例えば、制御部50)と、モード切換手段(例えば、操作部17、制御部50)と、の少なくとも一つを備えていてもよい。例えば、眼科測定装置は、アライメント検出手段(例えば、アライメント指標投影光学系600、観察光学系200、制御部50)を備えていてもよい。
【0010】
例えば、眼科測定装置は、目印形成手段(例えば、目印形成マスク140)と、第2処理手段(例えば、制御部50)と、挿脱手段(例えば、マスク駆動部140A)と、挿脱制御手段(例えば、制御部50)と、の少なくとも一つを備えていてもよい。例えば、眼科測定装置は、前眼部像取得手段(例えば、観察光学系200)と、第3処理手段(例えば、制御部50)と、の少なくとも一つを備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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