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公開番号2024101138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023004908
出願日2023-01-17
発明の名称高圧ガス貯留装置
出願人株式会社FTS,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類F17C 13/12 20060101AFI20240722BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンク内の流体の漏出を抑制する。
【解決手段】高圧ガス貯留装置は、高圧ガスを貯留するタンク10と、タンク10の外面との間に調圧室19を空けるように配置され、タンク10の全体を包囲する外殻体20と、調圧室19に加圧気体を圧送し、調圧室19内をタンク10内と同圧又はタンク10内よりも高圧の状態にする加圧装置45とを備えている。調圧室19内をタンク10内と同圧又はタンク10内よりも高圧にすることによって、タンク10内の流体である高圧ガスが調圧室19へ漏出することを抑制できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に調圧室を空けるように配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体と、
前記調圧室に加圧気体を圧送し、前記調圧室内を前記タンク内と同圧又は前記タンク内よりも高圧の状態にする加圧装置とを備えている高圧ガス貯留装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記加圧装置による前記加圧気体の圧送が行われず、前記調圧室内が前記タンク内よりも低圧の状態において、前記調圧室内の圧力を経時的に検出する調圧室用圧力センサを備えており、
前記加圧装置は、前記調圧室用圧力センサの検出値が上昇したことを条件として前記加圧気体の圧送を開始する請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項3】
前記タンク内の圧力を検出するタンク用圧力センサを備え、
前記加圧装置は、前記タンク用圧力センサの検出値と前記調圧室用圧力センサの検出値とに基づいて前記加圧気体の圧送圧力を調整する請求項2に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項4】
前記加圧装置による前記加圧気体の圧送が行われず、前記調圧室内が前記タンク内よりも低圧の状態において、前記調圧室内における前記高圧ガスの有無を経時的に検出する濃度センサを備えており、
前記加圧装置は、前記濃度センサが前記調圧室内における前記高圧ガスの存在を検出したことを条件として前記加圧気体の圧送を開始する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項5】
前記加圧装置による前記加圧気体の圧送が行われない状態では、前記調圧室内に、前記タンク内よりも低圧の空気が充填されており、
前記高圧ガスは、空気よりも比重の小さい気体であり、
前記濃度センサが、前記調圧室の上端部に配置されている請求項4に記載の高圧ガス貯留装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス貯留装置に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンク内に液化ガスを貯留したタンクシステムが開示されている。タンク内には、液化ガスと、液化ガスが蒸発することによって生成された気化ガスとが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-036417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のタンクシステムでは、タンクに亀裂が生じた場合に、タンク内の気化ガスが、亀裂を通ってタンク外へ漏出し、タンクシステムの周辺へ拡散する虞がある。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タンク内の流体の漏出を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に調圧室を空けるように配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体と、
前記調圧室に加圧気体を圧送し、前記調圧室内を前記タンク内と同圧又は前記タンク内よりも高圧の状態にする加圧装置とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
調圧室内をタンク内と同圧又はタンク内よりも高圧にすることによって、タンク内の流体である高圧ガスが調圧室へ漏出することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の高圧ガス貯留装置の側断面図
図1のX-X線断面図
タンクから調圧室への高圧ガスの漏れ検出とその対策を講じるためのシステムをあらわすブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記加圧装置による前記加圧気体の圧送が行われず、前記調圧室内が前記タンク内よりも低圧の状態において、前記調圧室内の圧力を経時的に検出する調圧室用圧力センサを備えており、前記加圧装置は、前記調圧室用圧力センサの検出値が上昇したことを条件として前記加圧気体の圧送を開始することが好ましい。この構成によれば、タンク内の高圧ガスが漏出して調圧室内の圧力が上昇すると、加圧装置から調圧室への加圧気体の圧送が開始するので、調圧室内の圧力が上昇する。調圧室内を、常時、高圧状態に維持しておく必要がないので、外殻体の疲労破壊を回避できる。加圧装置を常時作動させておく必要がないので、加圧装置を作動させるためのエネルギーの消費量を低減できる。
【0010】
前記タンク内の圧力を検出するタンク用圧力センサを備え、前記加圧装置は、前記タンク用圧力センサの検出値と前記調圧室用圧力センサの検出値とに基づいて前記加圧気体の圧送圧力を調整することが好ましい。この構成によれば、調圧室内の圧力が、タンク内の圧力に対して適正な値となるように調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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