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公開番号2024100687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023187018
出願日2023-10-31
発明の名称重合体複合材料のリサイクル方法
出願人チェン ユー ティン
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08J 11/24 20060101AFI20240719BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】重合体複合材料のリサイクル方法の提供。
【解決手段】a.予熱された第1のグリコリシス剤を、ポリウレタン廃棄物とポリエチレンテレフタラート廃棄物とを含む重合体複合材料と混合して、プレミックスを得るステップと、b.前記プレミックスを180℃~240℃の範囲内に加熱して液状化プレミックスを得るステップと、c.前記液状化プレミックスを分解して、ポリオール混合物を得るステップと、d.第2のグリコリシス剤と前記ポリオール混合物との間で熱交換を行って冷却ポリオール混合物及び予熱された前記第2のグリコリシス剤を得るステップと、含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
a.予熱された第1のグリコリシス剤を、ポリウレタン廃棄物とポリエチレンテレフタラート廃棄物とを含む重合体複合材料と混合して、プレミックスを得るステップと、
b.前記プレミックスを180℃~240℃の範囲内に加熱して液状化プレミックスを得るステップと、
c.前記液状化プレミックスを分解して、ポリオール混合物を得るステップと、
d.第2のグリコリシス剤と前記ポリオール混合物との間で熱交換を行って、冷却ポリオール混合物及び予熱された前記第2のグリコリシス剤を得るステップと、含む、ことを特徴とする重合体複合材料のリサイクル方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ステップaにおいて、前記予熱された第1のグリコリシス剤の温度は60℃~80℃の範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項3】
前記ステップdにおいて、予熱前の前記第2のグリコリシス剤の温度は0℃~50℃の範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項4】
前記ステップdを行った後、前記冷却ポリオール混合物の温度は65℃~85℃の範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項5】
前記重合体複合材料は、ビニルポリマー、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリシロキサン、天然繊維、金属及びガラスを含まない、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項6】
前記第1のグリコリシス剤は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、リグニン及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるポリオールである、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項7】
前記第2のグリコリシス剤は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、リグニン及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるポリオールである、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項8】
前記ステップcにおいて、分解は、二軸スクリュー押出機中で行う、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項9】
前記ステップaの後で且つ前記ステップbの前に、前記プレミックスに触媒を添加するステップa′を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
【請求項10】
前記ステップcにおいて、前記液状化プレミックスに改質添加剤を添加して、前記液状化プレミックスを分解することにより、ポリオール混合物を得る、ことを特徴とする請求項1に記載の重合体複合材料のリサイクル方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体複合材料のリサイクル方法に関し、特にポリウレタン廃棄物とポリエチレンテレフタラート廃棄物とを含む重合体複合材料のリサイクル方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
重合体複合材料により製造された製品は、一般的に異なる複数種の有機高分子材料、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、天然ゴム、ポリウレタン(PU)、ポリエステル(polyester)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリアミド(polyamide)、棉、本革、木材などを含むだけでなく、金属、ガラスなどの無機材料も含み、このような製品は、その使用後の廃棄物のリサイクル工程が非常に複雑で多くのエネルギーを消費し、且つ、リサイクルの速度が遅い、異臭が生じやすいなどの問題を抱えている。そのため、重合体複合材料で作られた製品はゴミとして焼却や埋立処分されることが多く、リサイクルが困難である。
【0003】
前述の有機高分子材料の中で、ポリウレタンは、フォーム、フィルム、コーティング、靴の部品、弾性防水部品及びその他の製品の製造に広く使用され、一方、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルは、布繊維、フィルム、射出成形品及びその他の製品の製造に広く使用されている。
【0004】
特許文献1には、PU及びPET廃棄物の回収、処理、リサイクル方法が開示されており、該方法は、化学的グリコリシス(バッチプロセス、batch process)、接着成形、注入充填及び注型などのプロセス及びポリウレタンとポリエチレンテレフタレートを組み合わせた製品の設計が含まれており、廃棄物により汚染及び資源の浪費を大幅に減少できる。
【0005】
なお、現在、100%リサイクル達成と謳われている製品は、製造材料が完全に廃棄物をリサイクルしたものであることを指し、製品自体が完全にリサイクルできることを指すものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
台湾特許出願公開第202222941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術の少なくとも1つの問題点を解消する重合体複合材料のリサイクル方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明は、a.予熱された(preheated)第1のグリコリシス剤(glycolysis agent)を、ポリウレタン(PU)廃棄物とポリエチレンテレフタラート(PET)廃棄物とを含む重合体複合材料と混合して、プレミックス(premix)を得るステップと、
b.前記プレミックスを180℃~240℃の範囲内に加熱して液状化プレミックスを得るステップと、
c.液体になった前記液状化プレミックスを分解(degrade)して、ポリオール混合物を得るステップと、
d.第2のグリコリシス剤と前記ポリオール混合物との間で熱交換を行って、冷却ポリオール混合物及び予熱された前記第2のグリコリシス剤を得るステップと、含む、ことを特徴とする重合体複合材料のリサイクル方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の重合体複合材料のリサイクル方法は、予熱された第1のグリコリシス剤と重合体複合材料との混合物から形成された液状化プレミックスを分解し、そして、分解により得られたポリオール混合物と第2のグリコリシス剤との間で熱交換を行って、予熱された第2のグリコリシス剤がリサイクルされるようにすることによって、予熱された第1のグリコリシス剤として機能し、重合体複合材料を連続的にリサイクルすることができ、それにより、熱エネルギーの消費量、分離、包装及び運送コストを有効的に減少し、ポリオール混合物の生産速度を大幅に上げ、よってエネルギーの節約及び二酸化炭素排出の削減を達成する効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の重合体複合材料のリサイクル方法の実施例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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