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公開番号2024100322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004236
出願日2023-01-16
発明の名称ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B29C 48/88 20190101AFI20240719BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】キャストロール上に溶融樹脂を押出すことによるポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法であって、フィルムのヘイズ低減と、キャストロールからの剥離性を両立可能な製造方法の提供。
【解決手段】ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を含むフィルム原料を溶融し、キャストロール上に押出して成形する工程を含む、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法。前記キャストロールは、シリコーン系樹脂表面層を有し、前記シリコーン系樹脂表面層の表面粗さRaが0.5μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を含むフィルム原料を溶融し、キャストロール上に押出して成形する工程、を含む、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法であって、
前記キャストロールは、シリコーン系樹脂表面層を有し、
前記シリコーン系樹脂表面層の表面粗さRaが0.5μm以下である、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記シリコーン系樹脂表面層は、金属溶射層またはセラミックス溶射層の上に形成されている、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記金属溶射層またはセラミックス溶射層を構成する材料が、炭化タングステン、酸化クロム、及びグレイアルミナからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂が、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記キャストロールの表面温度が、前記フィルム原料の結晶化温度以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
溶融した前記フィルム原料を、Tダイから前記キャストロール上に押出すことを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を含む樹脂フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂の一種であるポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂は、海水中で生分解が進行しうる材料として注目されている。
【0003】
このようなポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を主成分とする樹脂フィルムの開発が検討されており、例えば、特許文献1では、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂から構成される樹脂フィルムを、Tダイ押出成形にて製造することが記載されている。
【0004】
Tダイ押出成形では、押出機内で樹脂材料を溶融した後、押出機の出口に接続されたTダイから、フィルム状の溶融樹脂をキャストロール上に押出して、その後、複数のロールによって搬送されることで樹脂フィルムが製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-123705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Tダイ押出成形において、キャストロールは、溶融樹脂を成形しつつ冷却して樹脂の固化を進める機能を有する。
キャストロールの表面粗さが大きい場合、得られるフィルム表面にロールの表面粗さが転写することによって、フィルムの外部ヘイズが増加してしまう。そのため、低ヘイズのフィルムを得るには、表面粗さが低いキャストロールを用いることが望ましい。
そこで、本願発明者は、鋼から構成されるロール本体の表面に硬質クロムめっきを施工し、その表面粗さRaを0.5μm以下に加工したキャストロールを使用してTダイ押出成形を試みた。
【0007】
しかし、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂は結晶化温度が低いため、溶融樹脂を冷却しても固化が進行しにくい。そのため、前述した構成を有するキャストロールに対して溶融樹脂が張り付きやすく、キャストロールから剥離しにくくなるという課題が発生した。
【0008】
本発明は、上記現状に鑑み、キャストロール上に溶融樹脂を押出すことによるポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法であって、フィルムのヘイズ低減と、キャストロールからの剥離性を両立可能な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、キャストロールの最表面にシリコーン系樹脂表面層を形成すると共に、当該樹脂層の表面粗さRaを0.5μm以下に制御することによって、フィルムのヘイズ低減と、キャストロールからの剥離性を両立できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂を含むフィルム原料を溶融し、キャストロール上に押出して成形する工程、を含む、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法であって、
前記キャストロールは、シリコーン系樹脂表面層を有し、
前記シリコーン系樹脂表面層の表面粗さRaが0.5μm以下である、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂フィルムの製造方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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