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公開番号2024146505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059455
出願日2023-03-31
発明の名称粉粒体の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 3/16 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】処理量が多く、かつ嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る、粉粒体の製造方法を提供する。
【解決手段】第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程、を含み、第1のノズルは、フラットノズルである、粉粒体の製造方法、とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
容器内にて、第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程、を含み、
前記第1のノズルは、フラットノズルである、粉粒体の製造方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記容器は、複数の前記第1のノズルを備え、当該複数の第1のノズルにおいて、隣り合う前記第1のノズル間の、第1のノズルのスプレーパターンの広がり方向の距離は、100mm~500mmである、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項3】
前記容器は、複数の第1のノズルを備え、当該複数の第1のノズルにおいて、隣り合う前記第1のノズル間の、第1のノズルのスプレーパターンの広がり方向に対して垂直な方向の距離は、20mm~300mmである、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項4】
前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項5】
前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、請求項4に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項6】
前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、請求項4に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項7】
前記接触工程後、前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液を熱処理する熱処理工程と、
熱処理された前記懸濁液から前記凝集体を回収する回収工程と、
回収された前記凝集体を乾燥する乾燥工程と、をさらに含む、請求項1~6の何れか1項に記載の粉粒体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
重合体微粒子の粉粒体は、耐衝撃性改質剤等の樹脂改質剤等の用途に使用されている。このような粉粒体を製造する方法として、特許文献1には、固体の溶液または分散液を液滴状に噴霧し乾燥させて噴霧乾燥粒子を得る方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-332847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、処理量および粉粒体の嵩比重の観点で十分なものではなく、さらなる改善の余地があった。
【0005】
本発明の一実施形態は、前記問題に鑑みなされたものであり、その目的は、処理量が多く、かつ嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る、粉粒体の新規の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕容器内にて、第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程、を含み、前記第1のノズルは、フラットノズルである、粉粒体の製造方法。
〔2〕前記容器は、複数の前記第1のノズルを備え、当該複数の第1のノズルにおいて、隣り合う前記第1のノズル間の、第1のノズルのスプレーパターンの広がり方向の距離は、100mm~500mmである、〔1〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔3〕前記容器は、複数の第1のノズルを備え、当該複数の第1のノズルにおいて、隣り合う前記第1のノズル間の、第1のノズルのスプレーパターンの広がり方向に対して垂直な方向の距離は、20mm~300mmである、〔1〕または〔2〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔4〕前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
〔5〕前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、〔4〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔6〕前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、〔4〕または〔5〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔7〕前記接触工程後、前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液を熱処理する熱処理工程と、熱処理された前記懸濁液から前記凝集体を回収する回収工程と、回収された前記凝集体を乾燥する乾燥工程と、をさらに含む、〔1〕~〔6〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、処理量が多く、かつ嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る、粉粒体の新規の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
フラットノズルの一例の概要を説明する図である。
本発明の実施例1における、フラットノズルの配置を説明する図である。
本発明の比較例1における、ホロコーンノズルの配置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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