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公開番号2024142147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054178
出願日2023-03-29
発明の名称医療デバイス
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 17/12 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療用長尺物をバスケットの内部に挿通させやすい医療デバイスを提供する。
【解決手段】複数のワイヤー20を有するバスケット30と、バスケット30よりも近位側に配置されているバスケットプッシャー40と、内腔内にバスケットプッシャー40を備えている外筒10と、バスケット30の長手軸方向の中点よりも遠位側に配置されておりN極とS極を有する第1磁石101と、バスケット30が外筒10内に納められている状態において、前記中点よりも近位側に配置されておりN極とS極を有する磁石であって遠位端と中点との距離がバスケットの長手軸方向長さ以内である第2磁石102と、を有する医療デバイスであり、第1磁石101のN極101NからS極101Sに向かう第1方向と、第2磁石102のN極102NからS極102Sに向かう第2方向が互いに異なるようにする。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
複数のワイヤーを有するバスケットと、
前記バスケットよりも近位側に配置されているバスケットプッシャーと、
内腔内に前記バスケットプッシャーを備えている外筒と、
前記バスケットの長手軸方向の中点よりも遠位側に配置されておりN極とS極を有する第1磁石と、
前記バスケットが前記外筒内に納められている状態において、前記中点よりも近位側に配置されておりN極とS極を有する磁石であって遠位端と前記中点との距離が前記バスケットの長手軸方向長さ以内である第2磁石と、を有し、前記第1磁石のN極からS極に向かう第1方向と、前記第2磁石のN極からS極に向かう第2方向が互いに異なる方向である医療デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2磁石が前記バスケットの長手軸方向の中点よりも近位側であって前記バスケットの近位端よりも遠位側に配置されている請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記第2磁石が前記バスケットプッシャーに配置されている請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記第2磁石が電磁石である請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記バスケットよりも近位側であり前記バスケットプッシャーよりも遠位側に配置されている接続部材を更に有しており、
前記接続部材は、前記バスケットの重みで曲がることができ、
下記条件によって測定される、前記バスケットプッシャーの延在方向と、前記バスケットの遠位端と前記バスケットの近位端とを通る直線と、が近位側になす角度は、150度以下である請求項1に記載の医療デバイス。
[条件]
前記バスケットおよび前記接続部材を37℃温水に2分間浸漬後、37℃温水中にて、前記バスケットの遠位端から前記バスケットの近位端までの長さの中点よりも遠位側に0.1gの重りを接続した状態において、前記バスケットプッシャーを水平に固定した状態での前記バスケットプッシャーの延在方向と、前記バスケットの遠位端と前記バスケットの近位端とを通る直線と、が近位側になす角度を測定する。
【請求項6】
遠位端と近位端とを有する外筒を有しており、
前記バスケットは、前記外筒の内腔に配置されており、前記外筒の外に出ると拡張可能である請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項7】
前記バスケットプッシャーから前記バスケットが離脱可能である請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項8】
前記バスケットプッシャーの延在方向における前記接続部材の長さは、前記バスケットプッシャーの長さおよび前記バスケットの長さよりも短く、
前記接続部材を構成する材料の3点曲げ応力は、前記バスケットプッシャーを構成する材料の3点曲げ応力および前記バスケットを構成する材料の3点曲げ応力よりも低い請求項5に記載の医療デバイス。
【請求項9】
前記バスケットプッシャーの遠位端において、前記接続部材は、前記バスケットプッシャーの内方に位置しており、
乾燥状態において、前記接続部材の外径は、前記バスケットプッシャーの遠位端の外径および前記バスケットの近位端の外径よりも小さい請求項5に記載の医療デバイス。
【請求項10】
前記バスケットプッシャーの遠位端において、前記接続部材は、前記バスケットプッシャーの外方に位置しており、
乾燥状態において、前記接続部材の外径は、前記バスケットプッシャーの遠位端の外径よりも大きく、かつ、前記バスケットの近位端の外径よりも小さい請求項5に記載の医療デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管等の生体内管腔に使用される医療デバイスに関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
頭頸部の動脈瘤、動静脈奇形、動静脈瘻、肺血管奇形、腎血管奇形、腎動脈、腹部動脈瘤等の血管病変の治療法の一つとして血管内治療が挙げられる。塞栓形成用のコイルを有する塞栓デバイスを瘤の内部等の目的部位に留置して血栓化を促進することによって、例えば動脈瘤が破裂するのを防ぐ塞栓術が用いられる。
【0003】
血管壁にある動脈瘤等の開口部が大きい場合、瘤の内部に留置した塞栓形成用のコイルが瘤内から出てしまうことがある。瘤内に留置したコイルの瘤からの逸脱を防止するために、瘤内や瘤の開口部付近の血管に配置する留置具を用いることがある。また、瘤内にバスケットを配置し、このバスケット内にコイルを詰めることによって瘤を充填し、瘤の破裂を防止する塞栓術も知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、管腔を規定する親血管内にあって、前記管腔と連通している内腔を規定する頚部および内壁を有する動脈瘤を処置するためのデバイスであって、前記デバイスは内腔内で展開するように構成され、さらにデバイスが展開された時に、動脈瘤の頚部に架かり、内壁に接触するように調整された折畳み可能な部材からなるデバイスが記載されている。特許文献2には、複数の細長い弾力性フィラメントであって、該フィラメントの近位端および遠位端において相互に対して固定される織物構造を伴うフィラメントと、マイクロカテーテル内での送達のために構成される半径方向に拘束された細長い状態であって、それに伴って該薄い織物フィラメントが該フィラメントの長さに沿って相互に半径方向に隣接して該近位端から該遠位端まで縦方向に延在している細長い状態と、該半径方向に拘束された状態に対する球状の縦方向に短縮された構成を有する拡張した弛緩状態であって、それに伴って該織物フィラメントは、該織物フィラメント間に形成された該シェルの中に複数の開口部を含む、該近位端と遠位端との間の該縦軸から半径方向に拡張される平滑経路の中に該自己拡張型弾力性透過シェルを形成し、該開口部のうちの最大のものは、血栓臨界速度を下回る速度での該開口部を通る血流を可能にするように構成される弛緩状態とを備える自己拡張型弾力性透過シェルを備えるデバイスが記載されている。特許文献3には、近位端領域および遠位端領域を有しており、第1の広がった状態および第2の畳まれた状態を有し、第2の畳まれた状態において患者の血管系を経て動脈瘤の頸部を通過する挿入に適した寸法を有し、広がった状態において動脈瘤に接することができる外面を有し、さらに内面を有している実質的に管状の構造体と、構造体の近位端領域に配置され、近位端領域の径方向への広がりを防止するとともに、当該閉塞装置の操作時に係合用の特徴部を提供するために、近位端領域を少なくとも実質的に囲む実質的に環状の本体を有している制御リングと、を備える閉塞装置が記載されている。特許文献4には、近位端が閉鎖された円筒状に編組された複数のワイヤから形成された保持部と、閉鎖された近位端は第1の開口を有し、前記保持部に着脱可能に接続された先端を有するカテーテルと、カテーテルは、カテーテルの遠位端まで延在する通路を有し、保持部分の第1の開口と整列しており、カテーテルの通路内の塞栓材料は、通路を通って、第1の開口を通って、および保持部分の円筒形状内に前進可能である閉塞装置が記載されている。特許文献5には、近位端、遠位端、および縦軸を有する自己拡張性の透過性シェルを含み、前記シェルは、編組み構造を有する複数の延びた弾力性のフィラメントを含み、前記フィラメントは、前記透過性シェルの近位端または遠位端のうち少なくとも1つで留め付けられており、前記透過性シェルは、マイクロカテーテル内でデリバリされるように構成されて径方向に拘束され延びている状態にあって、前記径方向に拘束された状態に対して軸方向に短縮された構成を有する拡張状態にあり、前記透過性シェルは、前記編組フィラメントの間に形成された複数の開口を有し;それ自体の拡張状態にある前記透過性シェルは、周囲に整列した複数の裂片を含む;デバイスが記載されている。特許文献6には、畳み込み状態から展開状態へと移動可能なインプラントであって、近位端と、遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に実質的に連続的な編組構造を形成する編組区分と、を備える、インプラントを備え、前記展開状態では、前記インプラントは前記インプラントの前記近位端から延在し、動脈瘤頸部を閉塞することが可能な外側閉塞袋と、前記インプラントの前記遠位端を形成して延在し、前記外側閉塞袋内に溝を形成する内側閉塞袋と、前記外側閉塞袋と前記内側閉塞袋との間に位置付けられた前記編組区分内の折り畳み部と、を備える、デバイスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2001-518320号公報
特表2011-519632号公報
特開2015-196092号公報
特表2019-506230号公報
特表2020-509922号公報
特開2020-58808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~6のようなバスケットでは、バスケットの向きを簡単にコントロールすることができないため、病変部の状態や手技によってはバスケットにコイル等の医療用長尺物を挿通しにくいことがあった。バスケットに医療用長尺物を挿通しやすくするには、バスケット自体のサイズが大きくなってしまうという問題があり、改善の余地があった。
【0007】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、医療用長尺物をバスケットの内部に挿通させやすい医療デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決することができた医療デバイスは、
[1]複数のワイヤーを有するバスケットと、前記バスケットよりも近位側に配置されているバスケットプッシャーと、内腔内に前記バスケットプッシャーを備えている外筒と、前記バスケットの長手軸方向の中点よりも遠位側に配置されておりN極とS極を有する第1磁石と、前記バスケットが前記外筒内に納められている状態において、前記中点よりも近位側に配置されておりN極とS極を有する磁石であって遠位端と前記中点との距離が前記バスケットの長手軸方向長さ以内である第2磁石と、を有し、前記第1磁石のN極からS極に向かう第1方向と、前記第2磁石のN極からS極に向かう第2方向が互いに異なるものである。
【0009】
この医療デバイスでは、第1磁石のN極からS極に向かう第1方向と、前記第2磁石のN極からS極に向かう第2方向が互いに異なるものであるため、例えば体外から静磁場が与えられたときには静磁場に対する第1磁石と第2磁石の挙動が異なるものになるため、静磁場の向きや強さを変えることによりバスケットの向きをコントロールできるものである。
【0010】
[2]上記医療デバイスにおいて、前記第2磁石が前記バスケットの長手軸方向の中点よりも近位側であって前記バスケットの近位端よりも遠位側に配置されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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