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公開番号
2024141675
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053461
出願日
2023-03-29
発明の名称
医療用管状体搬送装置
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61F
2/966 20130101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】医療用管状体搬送装置の先端部の剛性が過度に大きくなることを防止し、且つ、先端部の位置を把握しやすくした医療用管状体搬送装置を提供する。
【解決手段】医療用管状体を体内に搬送する医療用管状体搬送装置であって、前記医療用管状体が内腔に配置されている外側チューブと、前記外側チューブの内腔に配置されている内側チューブと、前記内側チューブの外側に配置されているX線不透過マーカーと、を有しており、前記内側チューブは、該内側チューブの周方向の少なくとも一部の区間に、内方向に凹んだ凹部を有しており、前記凹部に、前記X線不透過マーカーが配されており、前記X線不透過マーカーは、前記内側チューブの前記凹部に非固定である医療用管状体搬送装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
医療用管状体を体内に搬送する医療用管状体搬送装置であって、
前記医療用管状体が内腔に配置されている外側チューブと、
前記外側チューブの内腔に配置されている内側チューブと、
前記内側チューブの外側に配置されているX線不透過マーカーと、
を有しており、
前記内側チューブは、該内側チューブの周方向の少なくとも一部の区間に、内方向に凹んだ凹部を有しており、
前記凹部に、前記X線不透過マーカーが配されており、
前記X線不透過マーカーは、前記内側チューブの前記凹部に非固定である医療用管状体搬送装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記X線不透過マーカーの内径は、前記内側チューブの外径よりも小さい請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項3】
前記内側チューブは、熱可塑性樹脂を含有するものである請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項4】
前記内側チューブは、補強部材を有するものである請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項5】
前記補強部材は、編組された複数の線材である請求項4に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項6】
前記X線不透過マーカーの遠位端は、前記医療用管状体の遠位端より遠位側に配されている請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項7】
前記医療用管状体は、ステントである請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項8】
前記医療用管状体搬送装置は、内腔を有する先端チップを更に有しており、前記先端チップの内腔に、少なくとも前記X線不透過マーカーが配されている請求項1に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項9】
前記凹部よりも遠位側における前記内側チューブが前記先端チップに固定されている請求項8に記載の医療用管状体搬送装置。
【請求項10】
前記X線不透過マーカーが前記先端チップに固定されている請求項8に記載の医療用管状体搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用管状体搬送装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、体内に医療用管状体を搬送し、配置する最小侵襲治療技術が開発されている。医療用管状体としては、例えば、ステント、ステントグラフト、閉塞具、注入カテーテル、プロテーゼ弁等が用いられている。これらのうちステントは、一般に、体内管腔が狭窄または閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために用いられる医療用管状体である。
【0003】
医療用管状体は、搬送装置を用い、体内管腔を通して体内に搬送される。搬送装置は、外側チューブを備えており、この外側チューブの内腔に医療用管状体を保持させた状態で、体内管腔に挿入される。体内の所定位置に搬送された医療用管状体は、外側チューブの内腔から解放されることによって、体内の所定位置に配置(留置)される。
【0004】
搬送装置を用いて体内に医療用管状体を搬送するにあたっては、まず、体内管腔にガイドワイヤを通し、次に、ガイドワイヤに沿って医療用管状体搬送装置の先端部に配されている医療用管状体が病変部に到達するまで医療用管状体搬送装置を挿入する。しかし、このようにガイドワイヤを先行させていても、体内管腔内に事前に留置されているステントや、体内管腔の狭窄部などにより、医療用管状体搬送装置を進行させることができない場合がある。そこで、医療用管状体搬送装置の先端部には、医療用管状体搬送装置を病変部へ進行させやすくするために、先端チップが配されている。例えば、特許文献1には、医療用管状体搬送装置の挿入性を改善するための先端チップが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2018/181962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載されているカテーテル用先端チップは、カテーテルの遠位端に接続される第1部材と、第1部材の遠位端面から軸方向に飛び出すように固定される第2部材とを有している。具体的には、第2部材の外側に第1部材が配された積層構造になっている。このように積層構造にすると、積層部分における剛性が過度に大きくなり、柔軟性が損なわれ、体内管腔部を傷つけることがあった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、医療用管状体搬送装置の先端部の剛性が過度に大きくなることを防止し、且つ、先端部の位置を把握しやすくした医療用管状体搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、次の通りである。
[1] 医療用管状体を体内に搬送する医療用管状体搬送装置であって、前記医療用管状体が内腔に配置されている外側チューブと、前記外側チューブの内腔に配置されている内側チューブと、前記内側チューブの外側に配置されているX線不透過マーカーと、を有しており、前記内側チューブは、該内側チューブの周方向の少なくとも一部の区間に、内方向に凹んだ凹部を有しており、前記凹部に、前記X線不透過マーカーが配されており、前記X線不透過マーカーは、前記内側チューブの前記凹部に非固定である医療用管状体搬送装置。
[2] 前記X線不透過マーカーの内径は、前記内側チューブの外径よりも小さい[1]に記載の医療用管状体搬送装置。
[3] 前記内側チューブは、熱可塑性樹脂を含有するものである[1]または[2]に記載の医療用管状体搬送装置。
[4] 前記内側チューブは、補強部材を有するものである[1]~[3]のいずれかに記載の医療用管状体搬送装置。
[5] 前記補強部材は、編組された複数の線材である[4]に記載の医療用管状体搬送装置。
[6] 前記X線不透過マーカーの遠位端は、前記医療用管状体の遠位端より遠位側に配されている[1]~[5]のいずれかに記載の医療用管状体搬送装置。
[7] 前記医療用管状体は、ステントである[1]~[6]のいずれかに記載の医療用管状体搬送装置。
[8] 前記医療用管状体搬送装置は、内腔を有する先端チップを更に有しており、前記先端チップの内腔に、少なくとも前記X線不透過マーカーが配されている[1]~[7]のいずれかに記載の医療用管状体搬送装置。
[9] 前記凹部よりも遠位側における前記内側チューブが前記先端チップに固定されている[8]に記載の医療用管状体搬送装置。
[10] 前記X線不透過マーカーが前記先端チップに固定されている[8]または[9]に記載の医療用管状体搬送装置。
[11] 前記凹部よりも近位側における前記内側チューブの少なくとも一部は、前記先端チップの内腔に配されており、該先端チップの内腔に配されている前記内側チューブは、前記先端チップに非固定である[8]~[10]のいずれかに記載の医療用管状体搬送装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る医療用管状体搬送装置は、医療用管状体搬送装置の先端部の剛性が過度に大きくなることを防止できており、しかも先端部の位置を把握しやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る医療用管状体搬送装置を示す断面図である。
図2は、本発明の他の実施形態に係る医療用管状体搬送装置を示す断面図である。
図3は、本発明の他の実施形態に係る医療用管状体搬送装置を示す断面図である。
図4は、本発明の他の実施形態に係る医療用管状体搬送装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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