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公開番号2024146503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059453
出願日2023-03-31
発明の名称粉粒体の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 3/16 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】連続して実施可能な、粉粒体の製造方法を提供する。
【解決手段】重合体微粒子を含むラテックスを第1の噴霧器から噴霧および/または滴下する噴霧工程において、第1の噴霧器からのラテックスの噴霧および/または滴下を中断し、第1の噴霧器から洗浄水を0.05MPa~50.00MPaの圧力で噴霧し、第1の噴霧器からラテックスの噴霧および/または滴下を再開する、工程を実施する、粉粒体の製造方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合体微粒子の粉粒体の製造方法であって、
前記重合体微粒子を含むラテックスを第1の噴霧器から噴霧および/または滴下する噴霧工程を有し、
前記噴霧工程において、噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程を実施する、粉粒体の製造方法:
ここで、前記噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程は、前記第1の噴霧器からの前記ラテックスの噴霧および/または滴下を中断し、前記第1の噴霧器から洗浄水を0.05MPa~50.00MPaの圧力で噴霧し、前記第1の噴霧器から前記ラテックスの噴霧および/または滴下を再開する、工程である。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第1の噴霧器はノズルを有し、当該ノズルのオリフィス径は、2.3mm~6.0mmである、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項3】
前記噴霧工程では、当該噴霧工程の開始から50分間経過するまでの間に、前記噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程を実施する、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項4】
前記噴霧工程において、前記洗浄水の噴霧時間は、10秒以上である、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項5】
前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項6】
前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、請求項5に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項7】
前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、請求項5に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項8】
前記噴霧工程では、さらに、第2の噴霧器から凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下して、気相中にて前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる、請求項1~7の何れか1項に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項9】
前記噴霧工程では、前記凝固剤溶液を水平方向に噴霧する、請求項8に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項10】
前記噴霧工程では、噴霧により生じた前記ラテックスの液滴中から溶媒を蒸発させることにより、前記重合体微粒子の凝集体を生成させる、請求項1~7の何れか1項に記載の粉粒体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
重合体微粒子の粉粒体は、耐衝撃性改質剤等の樹脂改質剤等の用途に使用されている。このような粉粒体を製造する方法として、例えば特許文献1の技術が知られている。
【0003】
また、電子写真用のトナー微粒子などの微粒子製造装置に関する技術として、特許文献2の技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-279857号公報
特開2015-027657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような従来技術は、連続実施の観点で十分なものではなく、さらなる改善の余地があった。
【0006】
本発明の一実施形態は、前記問題に鑑みなされたものであり、その目的は、連続して実施可能な、粉粒体の新規の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕重合体微粒子の粉粒体の製造方法であって、前記重合体微粒子を含むラテックスを第1の噴霧器から噴霧および/または滴下する噴霧工程を有し、前記噴霧工程において、噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程を実施する、粉粒体の製造方法:ここで、前記噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程は、前記第1の噴霧器からの前記ラテックスの噴霧および/または滴下を中断し、前記第1の噴霧器から洗浄水を0.05MPa~50.00MPaの圧力で噴霧し、前記第1の噴霧器から前記ラテックスの噴霧および/または滴下を再開する、工程である。
〔2〕前記第1の噴霧器はノズルを有し、当該ノズルのオリフィス径は、2.3mm~6.0mmである、〔1〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔3〕前記噴霧工程では、当該噴霧工程の開始から50分間経過するまでの間に、前記噴霧中断-洗浄-噴霧再開工程を実施する、〔1〕または〔2〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔4〕前記噴霧工程において、前記洗浄水の噴霧時間は、10秒以上である、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
〔5〕前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
〔6〕前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、〔5〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔7〕前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、〔5〕または〔6〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔8〕前記噴霧工程では、さらに、第2の噴霧器から凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下して、気相中にて前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる、〔1〕~〔7〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
〔9〕前記噴霧工程では、前記凝固剤溶液を水平方向に噴霧する、〔8〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔10〕前記噴霧工程では、噴霧により生じた前記ラテックスの液滴中から溶媒を蒸発させることにより、前記重合体微粒子の凝集体を生成させる、〔1〕~〔7〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、連続して実施可能な、粉粒体の新規の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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