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公開番号2024136907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048211
出願日2023-03-24
発明の名称光照射医療装置
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61N 5/067 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】光照射医療装置の操作時に使用者が加えた力が反射材にかかりにくく、反射材が破損するのを抑制しやすくすることができる光照射医療装置を提供する。
【解決手段】長手軸方向xに延在している内腔11を有するシャフト10と、シャフト10の内腔11に配置されており光拡散部21を有する光ファイバー20と、シャフト10の内腔11に配置されており長手軸方向xに伸縮可能な伸縮部材39と、シャフト10の内腔11において光拡散部21からの光を反射する反射材50と、を有し、長手軸方向xにおいて、反射材50は、シャフト10、光ファイバー20、および伸縮部材39の少なくともいずれか1つと固定されている固定区間51と、シャフト10、光ファイバー20、および伸縮部材39のいずれとも固定されていない非固定区間52と、を有している光照射医療装置1に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長手軸方向に遠位端と近位端を有し、かつ前記長手軸方向に延在している内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの前記内腔に配置されており、遠位部の所定区間に前記長手軸方向に延在しており前記シャフトの径方向の外方に向かって光を射出する光拡散部を有する光ファイバーと、
前記シャフトの前記内腔に配置されており、前記長手軸方向に伸縮可能な伸縮部材と、
前記シャフトの前記内腔において、前記光ファイバーの外側かつ前記所定区間に配置されており、前記光拡散部からの光を反射する反射材と、を有し、
前記長手軸方向において、前記反射材は、前記シャフト、前記光ファイバー、および前記伸縮部材の少なくともいずれか1つと固定されている固定区間と、前記シャフト、前記光ファイバー、および前記伸縮部材のいずれとも固定されていない非固定区間と、を有している光照射医療装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記長手軸方向における前記固定区間の最大長さは、前記長手軸方向における前記非固定区間の最大長さよりも短い請求項1に記載の光照射医療装置。
【請求項3】
前記固定区間において、前記反射材は前記伸縮部材と固定されており、前記反射材は前記シャフト及び前記光拡散部と固定されていない請求項1または2に記載の光照射医療装置。
【請求項4】
前記伸縮部材と前記シャフトとが固定されている請求項3に記載の光照射医療装置。
【請求項5】
前記シャフトの径方向において、前記反射材の最大長さは、前記伸縮部材の最大長さよりも短い請求項1または2に記載の光照射医療装置。
【請求項6】
前記反射材は、前記長手軸方向に三等分割したときに真ん中に位置している中央領域を有しており、
前記伸縮部材には、前記反射材の中央領域よりも近位側に位置している第1伸縮部材が含まれている請求項1または2に記載の光照射医療装置。
【請求項7】
前記第1伸縮部材は線材がらせん状に巻回されている第1コイル部を有している請求項6に記載の光照射医療装置。
【請求項8】
前記伸縮部材には、前記反射材の中央領域よりも遠位側に位置している第2伸縮部材が含まれている請求項7に記載の光照射医療装置。
【請求項9】
前記第2伸縮部材は線材がらせん状に巻回されている第2コイル部を有している請求項8に記載の光照射医療装置。
【請求項10】
前記第1コイル部の前記線材の線径は前記第2コイル部の前記線材の線径以下である請求項9に記載の光照射医療装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管や消化管等の体内管腔において、がん細胞等の組織に光を照射するための光照射医療装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
光線力学的療法(Photodynamic Therapy:PDT)では、光増感剤を静脈注射や腹腔内投与で体内に投与し、がん細胞等の対象組織に光増感剤を集積させ、特定の波長の光を照射することにより光増感剤を励起させる。励起された光増感剤が基底状態に戻るときにエネルギー転換が生じ、活性酸素種を発生させる。活性酸素種が対象組織を攻撃することにより、対象組織を除去することができる。レーザー光を用いたアブレーションでは、対象組織にレーザー光を照射し、焼灼することが行われる。このような光照射を行うための装置が提案されている。
【0003】
特許文献1には、光ファイバと、光ファイバの出射端側に取り付けられており光ファイバの長手方向に延在する光照射部と、を備える光照射ファイバが開示されている。また、光照射部は、長手方向に延在しており出射端から出射された光を散乱させる散乱体を有する光散乱部を有し、光散乱部に接するチューブに光を反射させるための金属箔が配置されている態様が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-216918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されている光照射ファイバにおいては、チューブとチューブの間に金属箔を配置するものであるため、使用者が力を加えた際に起こるチューブの屈曲等に金属箔が耐えられずに破損するという問題があった。そこで、光を反射させるための反射材が破損しにくい光照射医療装置を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成し得た本発明の光照射医療装置の一実施態様は下記の通りである。
[1] 長手軸方向に遠位端と近位端を有し、かつ前記長手軸方向に延在している内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの前記内腔に配置されており、遠位部の所定区間に前記長手軸方向に延在しており前記シャフトの径方向の外方に向かって光を射出する光拡散部を有する光ファイバーと、
前記シャフトの前記内腔に配置されており、前記長手軸方向に伸縮可能な伸縮部材と、
前記シャフトの前記内腔において、前記光ファイバーの外側かつ前記所定区間に配置されており、前記光拡散部からの光を反射する反射材と、を有し、
前記長手軸方向において、前記反射材は、前記シャフト、前記光ファイバー、および前記伸縮部材の少なくともいずれか1つと固定されている固定区間と、前記シャフト、前記光ファイバー、および前記伸縮部材のいずれとも固定されていない非固定区間と、を有している光照射医療装置。
【0007】
上記光照射医療装置においては、反射材が非固定区間を有していることにより、光照射医療装置の操作時に使用者が加えた力が反射材にかかりにくくなる。これにより、反射材に負荷がかかることによって反射材が破損するのを抑制しやすくすることができる。
【0008】
本発明の光照射医療装置は、以下の[2]~[10]であることが好ましい。
[2] 前記長手軸方向における前記固定区間の最大長さは、前記長手軸方向における前記非固定区間の最大長さよりも短い[1]に記載の光照射医療装置。
[3] 前記固定区間において、前記反射材は前記伸縮部材と固定されており、前記反射材は前記シャフト及び前記光拡散部と固定されていない[1]または[2]に記載の光照射医療装置。
[4] 前記伸縮部材と前記シャフトとが固定されている[3]に記載の光照射医療装置。
[5] 前記シャフトの径方向において、前記反射材の最大長さは、前記伸縮部材の最大長さよりも短い[1]~[4]のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
[6] 前記反射材は、前記長手軸方向に三等分割したときに真ん中に位置している中央領域を有しており、
前記伸縮部材には、前記反射材の中央領域よりも近位側に位置している第1伸縮部材が含まれている[1]~[5]のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
[7] 前記第1伸縮部材は線材がらせん状に巻回されている第1コイル部を有している[6]に記載の光照射医療装置。
[8] 前記伸縮部材には、前記反射材の中央領域よりも遠位側に位置している第2伸縮部材が含まれている[7]に記載の光照射医療装置。
[9] 前記第2伸縮部材は線材がらせん状に巻回されている第2コイル部を有している[8]に記載の光照射医療装置。
[10] 前記第1コイル部の前記線材の線径は前記第2コイル部の前記線材の線径以下である[9]に記載の光照射医療装置。
【発明の効果】
【0009】
上記光照射医療装置においては、反射材が非固定区間を有していることにより、光照射医療装置の操作時に使用者が加えた力が反射材にかかりにくくなる。これにより、反射材に負荷がかかることによって反射材が破損するのを抑制しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る光照射医療装置の断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置のII-II線における切断部端面図である。
図1に示した光照射医療装置のIII-III線における切断部端面図である。
図2に示した光照射医療装置の変形例を示す切断部端面図である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図6に示した光照射医療装置のVII-VII線における切断部端面図である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光ファイバーの遠位側を拡大した断面図である。
図1に示した光ファイバーの変形例を示す断面図である。
図1に示した光ファイバーの他の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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