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公開番号2024136906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048210
出願日2023-03-24
発明の名称光照射医療装置
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61N 5/067 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】細径化しやすく、操作性に優れた光照射医療装置を提供する。
【解決手段】遠位側に向けて内腔が狭くなる減径部14を有している樹脂チューブ10と、樹脂チューブ10の内腔11に配置されており、遠位部の所定区間に樹脂チューブ10の長手軸方向xに延在しており樹脂チューブ10の径方向の外方に向かって光を射出する光拡散部21を有する光ファイバー20と、樹脂チューブ10の内腔11に配置されており、光ファイバー20を周回するように線材42がらせん状に巻回されているコイル部材40と、を有し、コイル部材40の遠位端部と樹脂チューブ10の減径部14の内表面140とが当接するように、樹脂チューブ10の内腔11においてコイル部材40が樹脂チューブ10の長手軸方向xに移動する光照射医療装置1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遠位側に向けて内腔が狭くなる減径部を有している樹脂チューブと、
前記樹脂チューブの内腔に配置されており、遠位部の所定区間に前記樹脂チューブの長手軸方向に延在しており前記樹脂チューブの径方向の外方に向かって光を射出する光拡散部を有する光ファイバーと、
前記樹脂チューブの内腔に配置されており、前記光ファイバーを周回するように線材がらせん状に巻回されているコイル部材と、を有し、
前記コイル部材の遠位端部と前記樹脂チューブの減径部の内表面とが当接するように、前記樹脂チューブの内腔において前記コイル部材が前記樹脂チューブの長手軸方向に移動する光照射医療装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記樹脂チューブの減径部の外径は、遠位側に向けて小さくなっている請求項1に記載の光照射医療装置。
【請求項3】
前記コイル部材は、その遠位端部に、遠位側に向けて外径が小さくなっている減径部を有している請求項1に記載の光照射医療装置。
【請求項4】
前記コイル部材の減径部と、前記樹脂チューブの減径部の内表面とが当接する請求項3に記載の光照射医療装置。
【請求項5】
前記コイル部材の減径部を構成している前記線材は、その全長にわたって前記樹脂チューブの減径部の内表面に当接する請求項3または4に記載の光照射医療装置。
【請求項6】
前記光拡散部が前記樹脂チューブの減径部の遠位端よりも遠位側に配置されている請求項1~4のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
【請求項7】
前記樹脂チューブの内腔には空隙が存在しており、該空隙に前記コイル部材が配置されている請求項1~4のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
【請求項8】
前記樹脂チューブの近位部に接続されているハンドルをさらに有し、
前記ハンドルは、前記樹脂チューブの内腔における前記コイル部材の前記樹脂チューブの長手軸方向における位置を調節するように構成されている請求項1~4のいずれか一項に記載の光照射医療装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管や消化管等の体内管腔において、がん細胞等の組織に光を照射するための光照射医療装置に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
光線力学的療法(Photodynamic Therapy:PDT)では、光増感剤を静脈注射や腹腔内投与で体内に投与し、がん細胞等の対象組織に光増感剤を集積させ、特定の波長の光を照射することにより光増感剤を励起させる。励起された光増感剤が基底状態に戻るときにエネルギー転換が生じ、活性酸素種を発生させる。活性酸素種が対象組織を攻撃することにより、対象組織を除去することができる。レーザー光を用いたアブレーションでは、対象組織にレーザー光を照射し、焼灼することが行われる。このような光照射を行うための装置が提案されている。
【0003】
特許文献1および特許文献2には、レーザー発振器からのレーザー光が導光される光ファイバーが内部に挿通され、当該光ファイバーの先端部から照射されるレーザー光を吸収する所定の液体が充填されるチューブを備え、チューブの内面に光ファイバーが発する熱に耐え得る高融点でかつ所定の剛性を有する材料からなる補強部材が設けられたカテーテルが開示されている。また、カテーテルの操作性を高めるため、補強部材はコイル状部材により構成されることができることが開示されており、光ファイバーの先端部が当たるストッパとして機能する旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-152094号公報
特開2005-152093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1および特許文献2に記載されているような前方照射型の光照射装置は、腫瘍等の対象組織の全体を照射するためには、ある場所で光を射出した後に対象組織に対する発光部位の位置を少しずらして再び光を射出するという操作を複数回行う必要があった。また、腫瘍の発生場所や形状によっては照射が行いにくいこともあった。また、特許文献1および特許文献2に記載されているような補強部材が光ファイバーの遠位端よりも遠位側に備えられることによって、チューブ自体の細径化を十分に行うことが困難で、肺などの細い管に存在する病変を治療するような際には光ファイバーを患部の近くまで挿入することができなかった。また、チューブ等を細くしようとするとその内腔に入れておける部材の大きさや数に限界があるため、細径化しつつも操作性を上げることが困難であった。そこで本発明は、光ファイバーを患部により近づけることによって治療効率をあげることができ、操作性も向上させることができる光照射医療装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成し得た本発明の光照射医療装置の一実施態様は下記の通りである。
[1] 遠位側に向けて内腔が狭くなる減径部を有している樹脂チューブと、
前記樹脂チューブの内腔に配置されており、遠位部の所定区間に前記樹脂チューブの長手軸方向に延在しており前記樹脂チューブの径方向の外方に向かって光を射出する光拡散部を有する光ファイバーと、
前記樹脂チューブの内腔に配置されており、前記光ファイバーを周回するように線材がらせん状に巻回されているコイル部材と、を有し、
前記コイル部材の遠位端部と前記樹脂チューブの減径部の内表面とが当接するように、前記樹脂チューブの内腔において前記コイル部材が前記樹脂チューブの長手軸方向に移動する光照射医療装置。
【0007】
光照射医療装置の樹脂チューブが減径部を有していることにより、樹脂チューブ自体を細径化しやすくすることができる。これにより、細い管にも挿入しやすく、光ファイバーを患部により近づけることができ、治療効率をあげることができる。また、樹脂チューブの長手軸方向におけるコイル部材の位置を調整することによって減径部付近の屈曲のしやすさを調整することができ、操作性を向上させることができる。
【0008】
本発明の光照射医療装置は、以下の[2]~[8]であることが好ましい。
[2] 前記樹脂チューブの減径部の外径は、遠位側に向けて小さくなっている[1]に記載の光照射医療装置。
[3] 前記コイル部材は、その遠位端部に、遠位側に向けて外径が小さくなっている減径部を有している[1]または[2]に記載の光照射医療装置。
[4] 前記コイル部材の減径部と、前記樹脂チューブの減径部の内表面とが当接する[3]に記載の光照射医療装置。
[5] 前記コイル部材の減径部を構成している前記線材は、その全長にわたって前記樹脂チューブの減径部の内表面に当接する[3]または[4]に記載の光照射医療装置。
[6] 前記光拡散部が前記樹脂チューブの減径部の遠位端よりも遠位側に配置されている[1]~[5]のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
[7] 前記樹脂チューブの内腔には空隙が存在しており、該空隙に前記コイル部材が配置されている[1]~[6]のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
[8] 前記樹脂チューブの近位部に接続されているハンドルをさらに有し、
前記ハンドルは、前記樹脂チューブの内腔における前記コイル部材の前記樹脂チューブの長手軸方向における位置を調節するように構成されている[1]~[7]のいずれか一項に記載の光照射医療装置。
【発明の効果】
【0009】
光照射医療装置の樹脂チューブが減径部を有していることにより、樹脂チューブ自体を細径化しやすくすることができる。これにより、細い管にも挿入しやすく、光ファイバーを患部により近づけることができ、治療効率をあげることができる。また、樹脂チューブの長手軸方向におけるコイル部材の位置を調整することによって減径部付近の屈曲のしやすさを調整することができ、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る光照射医療装置の断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置のII-II線における切断部端面図である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光照射医療装置の変形例を示す断面図(一部側面図)である。
図1に示した光ファイバーの遠位側を拡大した断面図である。
図1に示した光ファイバーの変形例を示す断面図である。
図1に示した光ファイバーの他の変形例を示す断面図である。
図1に示した光ファイバーの他の変形例を示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係る光照射医療装置の遠位側を拡大した断面図(一部側面図)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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