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公開番号
2024146504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059454
出願日
2023-03-31
発明の名称
粉粒体の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08J
3/16 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る粉粒体の製造方法を提供する。
【解決手段】重合体微粒子のラテックスの液滴と凝固剤溶液の液滴とを接触させる工程と、重合体微粒子の凝集体および凝固剤を特定量、含む懸濁液を熱処理する熱処理工程とを含む、粉粒体の製造方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程と、
前記接触工程で得られた前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液を熱処理する熱処理工程と、を含み、
前記熱処理工程において、前記懸濁液100重量%中、前記重合体微粒子の濃度は3重量%~50重量%である、粉粒体の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程と、
前記接触工程で得られた前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液に、乳化剤Xを添加する乳化剤添加工程と、
前記乳化剤添加工程で得られた前記懸濁液を熱処理する熱処理工程と、を含み、
前記熱処理工程において、前記懸濁液100重量%中、前記乳化剤Xの量は0.002重量%~0.045重量%である、粉粒体の製造方法。
【請求項3】
前記乳化剤Xは、硫黄系乳化剤、リン系乳化剤、サルコシン酸系乳化剤およびカルボン酸系乳化剤からなる群から選択される1種以上である、請求項2に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項4】
前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、請求項1に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項5】
前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、請求項4に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項6】
前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、請求項4に記載の粉粒体の製造方法。
【請求項7】
前記熱処理工程後、前記懸濁液から前記凝集体を回収する回収工程と、
回収された前記凝集体を乾燥する乾燥工程と、をさらに含む、請求項1~6の何れか1項に記載の粉粒体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
重合体微粒子の粉粒体は、耐衝撃性改質剤等の樹脂改質剤等の用途に使用されている。このような粉粒体を製造する方法として、重合体微粒子のラテックスを凝固することで、凝集体を形成し、当該凝集体を乾燥する方法(例えば、特許文献1~3)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-026526号公報
特開2001-302802公報
国際公開公報WO2006/070590
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、粉粒体の嵩比重の観点で十分なものではなく、さらなる改善の余地があった。
【0005】
本発明の一実施形態は、前記問題に鑑みなされたものであり、その目的は、嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る、粉粒体の新規の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程と、前記接触工程で得られた前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液を熱処理する熱処理工程と、を含み、前記熱処理工程において、前記懸濁液100重量%中、前記重合体微粒子の濃度は3重量%~50重量%である、粉粒体の製造方法。
〔2〕第1のノズルから重合体微粒子を含むラテックスを噴霧および/または滴下し、さらに、第2のノズルから凝固剤を含む凝固剤溶液を噴霧および/または滴下することで、前記ラテックスの液滴と前記凝固剤溶液の液滴とを接触させる接触工程と、前記接触工程で得られた前記重合体微粒子の凝集体を含む懸濁液に、乳化剤Xを添加する乳化剤添加工程と、前記乳化剤添加工程で得られた前記懸濁液を熱処理する熱処理工程と、を含み、前記熱処理工程において、前記懸濁液100重量%中、前記乳化剤Xの量は0.002重量%~0.045重量%である、粉粒体の製造方法。
〔3〕前記乳化剤Xは、硫黄系乳化剤、リン系乳化剤、サルコシン酸系乳化剤およびカルボン酸系乳化剤からなる群から選択される1種以上である、〔2〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔4〕前記重合体微粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有する、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
〔5〕前記弾性体は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、〔4〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔6〕前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、〔4〕または〔5〕に記載の粉粒体の製造方法。
〔7〕前記熱処理工程後、前記懸濁液から前記凝集体を回収する回収工程と、回収された前記凝集体を乾燥する乾燥工程と、をさらに含む、〔1〕~〔6〕の何れか1つに記載の粉粒体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、嵩比重が大きい粉粒体を提供し得る、粉粒体の新規の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
【0010】
本明細書において、重合体、共重合体または樹脂に含まれる、「X単量体に由来する構成単位」を「X単位」と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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