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公開番号2024138725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049364
出願日2023-03-27
発明の名称太陽電池モジュール
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H01L 31/048 20140101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】温度変化に強い太陽電池モジュールを提供すること。
【解決手段】第1方向の曲率が第1方向と交差する第2方向の曲率よりも大きい表面保護部材と、第1方向に並んで配置される複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュール、及び第1方向に隣接する2つのペロブスカイト太陽電池サブモジュールの端部に跨って配置され、第2方向に延びる帯状の第1配線材を有するペロブスカイト太陽電池接続体と、ペロブスカイト太陽電池接続体の裏側を覆う絶縁部材と、表面保護部材と絶縁部材の間に充填される第1封止材と、第2方向に1列に並べた複数の結晶シリコン太陽電池セル、及び第2方向に隣接する2つの結晶シリコン太陽電池セルの略全長に亘って延びる複数の第2配線材、をそれぞれ有する複数のシリコン太陽電池ストリングと、複数のシリコン太陽電池ストリングの裏側を覆う裏面保護部材と、絶縁部材と裏面保護部材の間に充填される第2封止材と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向の曲率が前記第1方向と交差する第2方向の曲率よりも大きい曲面形状を有する板状の表面保護部材と、
少なくとも前記第1方向に並んで配置される複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュール、及び前記第1方向に隣接する2つの前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールの端部に跨って配置され、前記第2方向に延びる帯状の第1配線材を有し、前記表面保護部材の裏側に配置されるペロブスカイト太陽電池接続体と、
前記ペロブスカイト太陽電池接続体の裏側を覆う絶縁部材と、
前記表面保護部材と絶縁部材の間に充填される第1封止材と、
前記第2方向に1列に並べた複数の結晶シリコン太陽電池セル、及び前記第2方向に隣接する2つの前記結晶シリコン太陽電池セルの略全長に亘って延びる複数の第2配線材、をそれぞれ有し、前記絶縁部材の裏側に前記第1方向に並んで配置される複数のシリコン太陽電池ストリングと、
前記複数のシリコン太陽電池ストリングの裏側を覆う裏面保護部材と、
前記絶縁部材と前記裏面保護部材の間に充填される第2封止材と、
を備える太陽電池モジュール。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールの前記第1方向の長さと前記シリコン太陽電池ストリングの前記第1方向の長さと等しい、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記第1配線材は、前記シリコン太陽電池ストリングの隙間を覆う、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
複数の太陽電池セル又は太陽電池サブモジュールを封止した太陽電池モジュールの利用が広がっており、設置場所の形状に合わせた曲面状の表面形状を有する太陽電池モジュールが望まれている。このため、表面形状を3次元曲面形状とするのに適した太陽電池モジュールの構成も提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、太陽電池モジュールの光電変換効率を向上するために、吸収する波長が異なる複数種類の太陽電池サブモジュールを積層した積層型の太陽電池モジュールが提案されている。代表例として、表側の太陽電池サブモジュールとしてペロブスカイト太陽電池サブモジュールを、裏側の太陽電池サブモジュールとして結晶シリコン太陽電池ストリングを用いた太陽電池モジュールが考えられる(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/150794号
特開2018-157176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
曲面状に成形された太陽電池サブモジュールの温度が変化すると、熱膨張又は熱収縮により、太陽電池モジュールの曲率が変化する。太陽電池モジュールの曲率が変化すると、特に、太陽電池セル間を接続する配線に応力が集中し、配線又は配線が接続される太陽電池セルの電極部分が剥離する可能性がある。比較的厚みが大きい積層型の太陽電池モジュールでは、温度変化に伴う曲率の変化が大きくなるため、温度変化に伴う配線等の剥離が生じやすい。
【0006】
かかる実情に鑑みて、本発明は、温度変化に強い太陽電池モジュールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る太陽電池モジュールは、第1方向の曲率が前記第1方向と交差する第2方向の曲率よりも大きい曲面形状を有する板状の表面保護部材と、少なくとも前記第1方向に並んで配置される複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュール、及び前記第1方向に隣接する2つの前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールの端部に跨って配置され、前記第2方向にて延びる帯状の第1配線材を有し、前記表面保護部材の裏側に配置されるペロブスカイト太陽電池接続体と、前記ペロブスカイト太陽電池接続体の裏側を覆う絶縁部材と、前記表面保護部材と絶縁部材の間に充填される第1封止材と、前記第2方向に1列に並べた複数の結晶シリコン太陽電池セル、及び前記第2方向に隣接する2つの前記結晶シリコン太陽電池セルの略全長に亘って延びる複数の第2配線材、をそれぞれ有し、前記絶縁部材の裏側に前記第1方向に並んで配置される複数のシリコン太陽電池ストリングと、前記複数のシリコン太陽電池ストリングの裏側を覆う裏面保護部材と、前記絶縁部材と前記裏面保護部材の間に充填される第2封止材と、を備える。
【0008】
上述の太陽電池モジュールにおいて、前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールの前記第2方向の長さと前記シリコン太陽電池ストリングの前記第2方向の長さと等しくてもよい。
【0009】
前記第1配線材は、前記シリコン太陽電池ストリングの隙間を覆ってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る太陽電池モジュール は、温度変化による光電変換効率の変化が小さい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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